蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

ボロボロの身体に鞭打って

2010年07月21日 14時43分43秒 | 耕太郎の出張報告
最近の暑さと出張続きの影響で体がボロボロになっている。



7月7日~11日は
東京へ藍染和紙と木製ブラインドの紹介・営業に出かけた。



12日には来客があり、
13日~16日は
名古屋、神戸、京都に出張。



昨日は熊野で打ち合わせ。



あさって23日~26日は岡崎出張。



帰って、31日~8月2日は
長野県飯田市「大平建築塾」に参加して
名古屋で1泊。



秋に出す予定の「山SUN通信15号」の締め切りも近づいているし、
新商品を軌道に乗せるための前仕事も多い。



ボロボロになるのが解っているのに始めてしまう自分の性格が・・・。



自分が始めたことだから止めるわけにはいかない。
何とか途中で休みを入れながら乗り越えなくては。



ところで、岩野市兵衛さんが2年前に漉いた越前奉書が110枚残っていたので、
50枚ほど「紺九」さんに送って藍染作業をしてもらっている。



染終わりが8月末、漉き直しが9月。



その50枚の内の何枚かは半分くらいに切って
使ってもらえそうな方にサンプル出荷しようと思っていたが、
ある方から「キープ」の声が・・・。



すぐに売り切れになりそうだ。



次に岩野さんに奉書を漉いてもらうのがこの冬。



藍染めは暑い時期が良いそうなので、
そうすると藍染和紙を次回出荷できるのは1年以上先になる。



藍染和紙は1年待ちの予約制にしてしまおうか!
う~ん。



この時間の感覚が何か懐かしいような、不思議な感じがしている。
藍染和紙を取り扱うことは「私の癒し」になるかもしれない。



ボロボロになったら和紙の打ち合わせに行き、

「今のうちに草木の灰を用意してもらって、
 寒くなってきたら手が空いた時で構いませんのでボチボチ漉いてくれませんか?

 漉きあがった紙は半年ほど倉庫で休んでもらって
 暑くなったら染めてもらいましょう。

 染め上がったら、暇を見て漉き直してください。」



こんな感じ、良いと思いませんか?
凄く癒されるような気がします。



思い切って、そうするか?




[縮杢を使った玄関引き戸]と [バイオリン]

2010年07月15日 10時03分06秒 | 一枚板






縮杢とは?
木目の模様で、特に装飾性の高いものを杢といいます。
今日は「縮杢(チジミモク)」のお話をさせていただきます。
木目が波状に縮んでしわがよったように見える杢を縮杢といいます。


▲玄関の{十字架部分+ドアの持ち手}がタモの縮杢になります。


アップでみると・・・・杢がわかります。

▲辛子色の部分の木が並うったようにみえませんか?これが縮杢です。



杢には色々な種類があり一例を挙げますと
●如鱗杢(じょりんもく)→魚のウロコのような模様の杢
●鶉杢(うずらもく)→ウズラの羽のような模様の杢   他
杢の模様を自然の造形美と照らし合わせ、このような名前をつかうことが多いようです。





話が変わりますが、
弦楽器のバイオリンをつくるときに
バイオリンの裏は「縮杢」や「虎杢」
バイオリンの表は「柾目」
が一般的だそうです。

▲写真左:バイオリンは「虎杢」だと思います。
バイオリンをつくる時「板の取り方」について説明しているサイトをみつけました。
バイオリンをつくる
ギターやバイオリンは杢目にかなりこだわります。音の出方が違うのだろうか?







さあ!話を元に戻します。
上記の玄関に使われた縮杢の材はコレです。
     


▲写真右の材を使いました。

この材は、小川社の倉庫に眠っていました。(笑)
この材をみてこれを使いたい!という方はプロでもかなりマニアな方か
素人でもかなり木が好きな方だと思います。




そこで小川社では
今後、木材をコーディネートしたりアドバイスをしながら
販売できるように!と考え
【実験台の家】では、小川耕太郎が木を監修し建てました。(棟梁は丸京建設の東棟梁)
予約をしていただければ、ご覧になれます。
また、11月に出す山sun通信でも
現代の空間にあった木材のコーディネートの一例を紹介させていただきます。




今年後半~来年前半にかけ
木のコーディネートについてH.Pでもご紹介させていただく予定です。



ご興味のある方は是非!ご連絡くださいませ。

ケヤキ カウンター材一枚板

2010年07月09日 10時53分04秒 | 一枚板


最近、個人住宅でカウンターをつくられるお宅が多くなりました。
せっかくカウンターをつくるなら
存在感のある無垢材でつくりたいですよね。




今回は、実験的に
ケヤキのカウンター材を使い
こんな座卓をつくってみました。


▲ケヤキカウンター一枚板10.000/枚

厚さのみ揃えました。(大工さんに依頼し、プレーナー仕上げ)
長さはバラバラです。
厚さをそろえれば、天板としても使えます。


角材の上にカウンター材をのせただけです。
女性でも運べますので、気軽に移動できます。
また、食事をされる人数により、枚数も選択できます。
実際にウッドデッキで使ってみました。
食事を並べるとこんな感じになります。

座卓として楽しむ他には、ひな祭りのお雛様を飾る際に
このケヤキカウンターを一枚だし、台に使いました。
用途によって色々な使い方が出来るのが便利です。



同じような長さ2mケヤキカウンター材をトイレに使いました。
厚さは上記のものより薄くなります。


▲ケヤキカウンター材\5.000/枚です。




カウンターは厚みや長さにより、かなり印象がかなり変わります。
ちなみに下の写真をみてください。

▲ケヤキカウンター材を使った飾り棚
この飾り棚はトイレのカウンターと同じ厚みになります。
小さい棚でも厚みがあると高級感がでてきます。





小川社では
長さ2m程度のケヤキカウンター材(一枚板)を
数多く揃えております。
お好みのサイズや木目と出会うと思います。
価格は5.000~になります。
食卓テーブルとして使った材で¥10.000です。


使いやすいカウンター材なので
アイディア次第で面白い加工ができますよ。


まだ写真撮りをしていないのでネットショップには掲載していません。


「こんなカウンター材探しているけど、ある?」
「プレナー加工ってどのくらいかかるの?」他
お気軽にお問合せくださいませ。



象嵌の材で建具をつくる

2010年07月08日 15時29分24秒 | 一枚板


主人は[木材のコーディネート]のようなものを提案したいようです。



というのは
今の住宅は木を選ぶということをあまりせず
「節の木だったら安いよ!」
という傾向にあります。
しかし節材だけ売れても、製材所や山林は存続できません。
マグロで考えれば、お解かりのようにトロが全くうれず中落ちだけ売れても
採算があいません。
マグロは赤身、トロ、中落ち、カマ全て使い切る
料理屋(寿司屋、居酒屋、魚食堂などがあり)が数多くあり
全てを無駄なく使う仕組みがあることで利益を生みます。





木材も木の元から先まで無駄なく使うような
提案と売り先があればいいのです。
とはいっても
昔の家のように銘木をゴテゴテ使うのでは、需要がありません。
そこで、主人は現代の需要に合い
かつ適材適所にあった木材の使い方や
木材のコーディネートをして木材を販売したいと考えているようです。


そのため我が家をリノベーションする際には
工事の監修は丸京建設様、
建築使われるすべての木を監修したのが小川耕太郎が行いました。





具体的なお話に移りますね。


今日は象嵌に使う木材を使った建具をご紹介します。

まず象嵌とは?

▲画像が小さくてわかりませんが、象嵌細工の小物です。
 (関係ないですがこの雑誌は古本で売っていますよ!お奨めです。)

▲さらに画像が小さくなりすみません。象嵌細工です。

象嵌とはアンティーク家具などでも用いられる細工の一つです。




しかし、現代では象嵌細工の需要が少なくなりました。
そのため木材市場で処分品として売られていました。

小川社が象嵌用の木材を全て競りで落しました。
全て買ったせいか安く購入できました。
(全部で板1500枚ほど)





そこでつくった建具がコレです。


この建具、湿度の高い尾鷲に住む私達のために
通風をとってくれました。


▲建具の中央を見てください。通風がとれます。



共稼ぎなのでこれからの時期、日中閉めっぱなしだと
部屋が蒸れます。
玄関を網戸にして鍵をかけ、ここの建具を開けると
帰宅後もムッとしません。



なによりも象嵌の材料から、
建具を製作する職人さんの発想が素晴らしい!


良い木なのに売れない木材も
工夫次第で使えるのです!



今、山sun通信⑮号を製作しており、
木の使い方や木材のコーディネートの仕方を
できるだけ一般の人にもわかりやすいように
コーディネートの一例を編集しています。



高い木も安い木もいろいろなやり方で提案してます。
木材が高くても安くても
小川社で扱う木は
みんな木目が詰まっており、住宅として使いやすい木材を仕入れています。



興味がある方は、お気軽にご連絡ください。
小川社の木材倉庫にご案内しますよ。
(小さな会社なので、前もって予約してくださいね。)






FM三重

2010年07月05日 14時40分29秒 | 小川耕太郎
昨日、娘の通っている保育園で「七夕祭り」が開かれた。
園児による歌や踊りの発表会、
保護者によるカキ氷、綿菓子などの夜店。(無料)
最後は花火大会で終わりました。



おじいちゃん、おばあちゃん、中学生なども見学に来て
なかなか楽しいお祭りでしたよ。



ところでその祭りの前に、FM三重の収録がありました。



知人がパーソナリティーとかいうのをやっていまして、
10日午前11:00からの「中部電力Weekend Cafe’」で紹介したいと
電話がかかってきたのです。
三重県の「人」を紹介している番組だそうです。



昨日、尾鷲「熊野古道センター」近くにある「夢古道おわせ」へ行き、
MC・マネージャーの鈴木洋子さんとパーソナリティーの伊東将志君との
対談形式で収録しました。



収録前に伊東君から「昔の武勇伝をばらしましょうか?」と言われたけれど、
そんなのチットモ怖くない。
「放送できるのなら良いよ。」といったら
「放送できる訳が無い。」で終わりました。



武勇伝は無しで2時間半ほどしゃべりっぱなし、
それを約25分の番組にするそうです。
どうやって話をつなげるのだろうか?
まいっか。



私は東京へ出張中なので、CDに録音したものを聞きます。
お暇な方で、FM三重(78.9MHz)が聞ける方は聞いてやってください。



6/20(日) 見学会

2010年07月01日 09時31分25秒 | 国産材啓蒙活動
昨日、cafeスケールさんから
「見学会どうでした。僕の知っている人でも4人ほどブログで感想書いていましたよ。」
と教えてもらいました。



早速、主人とみました。
ブログを書いてくれた方は皆30代。
地元の30代の方々に興味をもっていただき嬉しい限りです。





CAFE CREAM
 尾鷲市でまちづくりの拠点となっているCAFEのブログです。
 まちづくりをされている方ならではの感想をいただきました。ありがとうございます。



海山の材木屋
 紀北町海山区の製材屋さんです。
 製材屋さんならではのコメントを頂きました。ありがとうございます。


まろすけの徒然日記
 尾鷲市賀田町の若手市議会議員さんのブログです。
 



尾鷲の洋服屋さんアクイール
 ブログでも様々なファッションを提案されている洋服屋さんです。
 仕事でイロイロなデザインの洋服をみるからか?洋服屋さんならではの
 コメントを頂きました。


自分の中では【実験台の家】と読んでいるのですが(笑)
①国産材を無駄なく使う商品開発
②国産材に慣れ親しんでもらう場
③木の経年変化が見られる場
④尾鷲の職人さんの仕事が見られる場 
              他

①~④について【実験台の家】から提案できればと考えています。
個人的な考えですが
この家で「蜜ロウワックスを使って、積み木を再生する」など
自然素材を使って木のお手入れなどのワークショップも
やってみたいです。





とにかく最低10年は【実験台の家】は
ある意味で仮住まいと思って
疲れない程度の掃除婦にならなくては(笑)
家事をためるとエライので
朝起きたら10分間草取りをしています。
最初は三日坊主になるかな?と思いましたが一応一ヶ月続いています。
掃除が苦手な自分としては、【修行の家】です(笑)






余談ですが、
娘が4歳になったので
「お父さんとお母さんは、日本の木が売れるように
 頑張って仕事をつくっているんだよ。
 だからこの家は自分達の家でもあるけど、
 自分達が生活する糧でもあるから
 結ちゃんもお掃除を手伝ってね。」
 と伝えました。


最近、毎日保育園から帰ると
せっせと窓拭きをしてくれます。
子どもなりに親の仕事を理解してくれたのか?
それとも窓拭きに使う道具に
ハートキャッチプリキュアのシールを貼ったのが良かったのか?
高齢出産で娘を授かりましたので、
最低20年は継続できる会社へと成長していかないと(笑)
娘も大変です。(笑)



なにはともあれ
小川社の展示場と考え、リノベーションした家です。
見学大歓迎の文字のごとく
「迎える家」と「提案する家」にしていきます。
見学される場合、前もってご連絡をくださいね。