創造

創造主とセルフイメージの世界

聖霊による内的照明

2016-11-02 20:57:25 | 神学と科学

「キリスト教東方の神秘思想」V.ロ-スキィ 宮本久雄訳(勁草書房)はギリシャ教父による神化の神学を語っています。

ト-ランスは「科学としての神学」について考察しましたが、ロ-スキィも聖霊と共に認識することの重要性を述べます。

「科学の飽くなき精神-ファウスト的不安の精神-は宇宙(コスモス)に向かう。そして余りも狭い天上を砕き、無限の空間に突入し、やがてこの無限な宇宙の総合的知解を求めて迷うであろう。科学知は生成変化の領域にだけ関わる外面的認識なので、罪で分裂した人間性に対応した分裂の相のもとでしか、自然事物を認識できないであろう。これとは逆にキリスト教神秘家はまず自分自身の世界に入り、そのところの「内的僧房」にこもって、罪よりもなお深い場で上昇を始める。この上昇過程で宇宙は次第に統一され、精神的諸力に貫かれ、そして神の手の中完全に在るものとして現存する。」(143ペ-ジ)

パスカルの「宇宙の沈黙が私を戦慄させる」という言葉を連想させますが、聖書的な表現だと、聖霊に導かれた私たちの霊が至聖所から、御霊の照明のなかで、その被造物を新たに認識するということでしょうか。

パウロは「被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに苦しみをしていることを知っています。」(ロマ8.22)と語っています。

創造主はご自身の主権の外側に堕ちた人間を、もういちど、その内側である至聖所に呼び戻してくださいます。その結果、神の内側から被造物である自身と自然を認識することが可能になります。

主の贖いの血は霊のみでなく、心(理性・感情・意志)をもサタンの支配から贖い出してくださるのです。そのようにして、御霊と共に思い、御霊と共に語り行動する道が開かれます。明け渡された心において、御霊なる神ご自身が自由に働かれるということでしょう。

やがて肉体さえも、贖われて復活に至ることが約束されています。西方教会は栄化と表現し、東方は神に化せられること、神化と呼びました。創造主が自らの神的生命を裂かれて私たちに投与されたという驚くべき恵みに改めて感謝いたします。

 

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