
神吉拓郎著『私生活』の紹介
神吉拓郎さんの『私生活』は、昭和57〜58年に書かれた短編をまとめたものです。そのなかに、「かけだし老年」というのがある。それとは気づかずに老年になっていく男の悲哀が漂う、お話である。
同年の友人と歓談しながら、「しばらく見ぬうちにこいつらずいぶん老けたなァ〜」などと、自分を棚に上げて思ったりする時がある。「絵描きはいつまでも若いなァ〜」などと言われたら、なおさらのこと(揶揄されてることにも気づかずに)。
このお話の中に出てくる主人公は、『匂い』が感じられなくて医者に見てもらう〜そこから老いを意識していくのです。老いは、五感の衰えからはじまるとよく言われます。
わたしは「五感に優れている(敏感である)」といつも思っている、裏づけはないものの自信があるのである。しかしながら、そういえば『味覚』がおかしいと思うことが幾度かある。わたしも、ひょっとすると「かけだし老人」の一人に・・・と思ってしまうのである。若い頃、五感どころか、わたしには『第六感(予知能力)』と言うのが備わっていた。これは五感を補って余りある感覚である。わたしはまだ大丈夫である・・・と思う。やはり歳をとりたくないものである。











