みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

武器は大鍬

2017-06-01 22:33:11 | 
当庵の飼鶏が今、カルガモの卵を抱いている。

近所の人が、カルガモの卵を大事に抱えて、当庵へ持ってこられたのは5月24日。その人の畑にカルガモが巣を作って、卵を産んだのだけれど、親鳥が抱かないまま、巣に戻らなくなった、という。

当鶏舎の巣箱にカルガモの卵を入れたら、烏骨鶏と矮鶏との混血鶏のユウコとフクが抱いてくれた。小柄な身で、大きな卵をそれぞれ4個も!

午後、草取りしていたら、鶏舎でドサッという音がした。鶏たちが只ならぬ声で騒いだ。さては・・覗いたら、やはり蛇だ! 太い蛇身を伸ばし頭部を巣箱に入れている。

三角鍬を持って鶏舎に入り、太蛇を引っ掻き、切りつけた。少し傷つけても、蛇が弱る気配は無く、激しく身をくねらせて逃げ道を探し回る。逃げられてはダメだ。一度狙った獲物を、蛇は絶対に諦めない。逃げても、夜になったら又やってくる。殺すしかないのだ。

三角鍬を止めて、武器を大鍬に替えた。激しく動く蛇身へ大鍬を振り下ろす。1回、2回、3回、・・・10回以上も。頭部に命中すると、途端に沈み込むように蛇身が衰える。

1メートル半ほどもある大蛇だった。尾の先は最後まで微かに動いていた。この世を名残り惜しむかのように。

蛇の命も、カルガモの卵の命も、同じ命。でも私は迷わずカルガモの卵の命を選んで、蛇を抹殺した。私の恣意で命を差別化した。仕方がないことだ、脊柱管狭窄症と圧迫骨折の身で、めげずによく闘ったのだ、と自分に言い聞かせながら、やはり気分が晴れない。

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2 コメント

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よく頑張りましたね (ibakasumi60)
2017-06-02 12:04:53
一メートル以上もあるヘビとの格闘編。
ヘビ大嫌いな私はビクビクしながら結末を見守りました。
よく最後まで痛む身体で頑張りましたね。
同じ命でもやはり守らねばならぬ命もあるのです。

カルガモの卵が無事でよかったですね。
無事に孵化できることをユウコちゃんとフクちゃんに託しましょう。
それにしてもカルガモの親はどうしたんでしょうね。
ただの育児放棄なのか天敵に襲われてしまったのか。
こういうことは良くある事なのでしょうか。

それにしても痛む身体でよくぞカルガモをお守りくださいましたね。
様子を想像しただけでも私は身震いします。
果敢に戦い抜いた姿は天晴ですね。
カルガモの巣立ちを見守りたいです。

続編も是非ご紹介くださいね。
Unknown (korei)
2017-06-03 19:50:53
ibakasumi60様

 闘っているときは無我夢中でしたが、生き物を殺すって、やはり気持がよくないですね・・ 優しいお言葉が有難いです。

 カルガモは、畑に巣作り・産卵したものの、畑の手入れに人が頻繁に来るので、諦めたのかも知れません。

無事に孵化するかどうか分かりませんが、結果が判明したら、また記事にしたいと思います。

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