水戸駅南の桜川沿いに広がる、満開の桜並木(1か月前の写真です)。
水戸の桜の名所で「桜川」と言えば、ここだ!と思っていたのですが・・・
「桜川と水戸藩の桜」という水戸桜川千本桜プロジェクト発行の冊子により
水戸における「桜川」の命名の由来や発祥の地について、正しい知識を得ることができました。
こちらは桜川市の常陸國磯部神社ですが、水戸の「桜川」は徳川光圀がこの辺りのヤマザクラ数百本を
現在の「見川・河和田」に移植させて、「佐久良川」としたのが、その発祥だそう!
桜川市高峯のヤマザクラ。冊子には、世阿弥の謡曲「桜川」や紀貫之が詠んだ「桜川」に対する
徳川光圀の憧れや、朱舜水や泰姫など光圀の周りにいた人々との桜との関わり、
大日本史を編纂する過程で、光圀が、水戸に桜川のヤマザクラを移植して
新たな景観を作ろうとしたことなどが記されています。
もうひとつ、水戸の桜の名所といえば、偕楽園近くの「桜山」。(1か月前の写真です。)
この「桜山」も、実は、徳川斉昭が偕楽園の一部として整備したものだそう。
ということで(かなり端折ってますが)、水戸にとって、「桜」は「梅」と同じくらいに重要な花!
水戸桜川千本桜プロジェクトは、景観の復元と桜を植え継いできた人々の思いをつなぐ活動をしています。