御歳神社の真西に1km程の所ですごい遺跡が出ました。5世紀前半、丁度仁徳天皇から数代にわたって、天皇家の外戚となった大豪族、葛城氏の王宮跡とされる遺跡が見つかりました。史実で雄略天皇に攻められ勢力を失うまで、絶大な富で天皇家を支えたとも言われています。このあたりは銅や鉄の鉱山もあり、渡来人も多く住み、その先進技術と朝鮮半島との交易による富が集中していたのではと考えられます。今は静かな地ですが、古代には、大和平野を見下ろす立地でもあり、水越峠を通って河内とも繋がり、紀ノ川を使って和歌山の海とも近く、交通の要衝として繁栄していたのでしょう。
まだまだ発掘は始まったばかり。これからの発掘にも期待しています。同時にすぐ近くで白鳳様式の異国風の仏像のレリーフも発掘されました。飛鳥に並ぶ大遺跡群が眠っているのではと期待しています。
現地説明会は2月26日(土)9時半から4時までです。地元の利で、朝一番に行くつもりです。今からワクワクしています。また、報告したいと思っています。ただ、気がかりは御所市の財政難。土地の買い上げがままならず、今まで出た遺跡の殆どが埋め戻されて農地になっています。何とか、買い上げして、遺跡として残して欲しいと願っています。むずかしいのかなあ。明日香ならうまくいくのになあ!そんな運動が起こることを期待して、見に行って参りますね。ご覧になった方、行かれませんか?
極楽寺ヒビキ遺跡 読売新聞
二光寺廃寺遺跡 asahi.com
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