鎮守の杜から
葛木御歳神社神職が、神道についてや、日々感じたことなどを思いつくままに綴った私的なページです。
 



昨日は、祈年祭と湯立て神事を行いました。
このところ、お祭りの日は、雨の予報が多いのです。
ただし、実際は殆ど降りません。
今回も、多分大丈夫だと思っていたら、予想通り、清めの雨の後、
清々しい朝を迎えました。

「祈年祭きねんさい=としごいのまつり」は古来より、大変大切にされてきたお祭りです。農事の初めに、八百万の神さまに、五穀豊穣を祈願するお祭りです。とりわけ、稲の神・時を司る神として崇敬されてきた御歳神さまにとっては、特別の意味を持つ祭りです。トシ=稲の神様として、祈年祭の主祭神として、祈年祭には朝廷から唯一特別に白鶏・白猪・白馬を贈られていました。

今の世では農事だけではなく、諸事様々な今年の仕事全般の成功を祈願するお祭りとお考え下さればよいと思います。

今年はちょうど、旧暦のお正月でした。
「明けましておめでとう」の声も聞かれました。

祈年祭の後、湯立て神事を行いました。

湯立て神事は、湯立ちの神事、湯花神事とも言います。
斎竹をめぐらした中央で釜に湯を沸かして、その湯を笹で振り掛けて、祓いと無病息災を願う神事です。

この神事のルーツの一つは、応神天皇の頃からある、探湯(誓湯-くかたち)という神明裁判の変化したものだと言われます。古代、真偽正邪を裁くのに神に誓って熱湯に手をつけ、正しいものはただれず、邪なものはただれるとして身の潔白を示したものだそうです。それが、時代が下り、身の潔白を示す行為が、身を祓い清める意味に変化したようです。

現在の湯立神事は湯を浴びて禊祓いとし、無病息災を祈願する神事です。ちなみに湯立神事は、湯をかぶって神懸りとなり、託宣を聞く神事となっていることもあり、湯立神楽として舞いに入れられている所もあります。

この季節、湯を浸した笹は、白煙を上げて舞い上がります。
とても気持ちよく、お祭りを行えました。

次回は、五月三日に御田祭り。
七月二十九日には夏越大祓です。

今年の夏越大祓には、茅の輪を作って茅の輪くぐりを行う予定です。
一つ一つ、お祭りを行って、季節がめぐって行きます。



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