

寒いけれど晴れた日が続いているので、親父さんの所へご機嫌伺いに。脚は自分で立ち上がれないほど弱ってはいるが、まだまだ気力はある。
ずっと狭い施設の部屋の中で過ごしているので、われわれが行って外へ連れ出してあげるのが一番の楽しみのようだ。髪が伸びているので車椅子のまま入れる一階にあるか髪床へ行くには府中しかないので、大國魂神社にお参りついでに、髪床へ寄ってさっぱりさせて、お参りに。
信心深い親父さんだけあって、乗っていた車椅子から降ろして欲しいと云う。やはり座ったままでは気がすまないのだろう。支えながら参拝を済ませて外の空気を存分に吸わせる。座ったままなのでおそらく寒いだろうが、弱音は吐かない。
伊勢丹に入って食事をしようと、何が食べたいかを聞くと、鰻がいいねー、というので鰻屋にはいる手前で、天ぷら蕎麦の写真を見たら、天ぷらがいい、とやっぱり大好物の天ぷらがいいらしい。
お酒は今はあまり手をつけない、おかしいなと思っていたら、自分の部屋についた頃には背中が痒いので掻いて欲しいと云う。洋服を脱がして見て見ると、前と同じ蕁麻疹が出ている。まだ鯖と牡蠣のアレルギーが残っているのだろう。体が温まると痒くなるのだ。
だからあまりお酒も減っていなかったのだ。最後の楽しみお酒までもアレルギーのために飲めなくなっているのだと思うと、歳をとるのも考えものだ。
帰りは相変わらず廊下まで掴まり棒に掴まりながらわれわれの姿が見えなくなるまで見送っていた。










