ドリームインキュベータ(DI)は3日、懸案となっていた3月期決算の監査法人が不在という監査法人問題が解決したことを明らかにした。ライブドアの監査をしていた港陽監査法人の監査契約を解除し、新日本監査法人が一時会計監査人に就任する。定時株主総会での議決を経て正式に会計監査人に就任する見通し。港陽監査法人の引き受け先が決まったのはライブドアマーケティングなどに次いで4社目。
新日本はいったん同社の監査契約締結の打診を「審査委員会の判断で下期からの期中変更は受けられない」と断っていた。ただ、同法人は「DI社の属性、監査の実行スケジュールについて問題ない」としていた。通常、期中変更では、前任監査法人と後任の監査法人が共同監査することで責任を分担することで意見表明する。今回の場合、港陽は東京地検特捜部の家宅捜索を受けたため、監査をするのは困難な状況だったため、新日本は監査契約は受けられないとしていたようだ。
日本の上場会社の監査法人が決まらない場合、どの監査法人が監査するのか制度上手当てされていない。世界的に見ても、監査契約が結べない場合をそもそも想定していない。
ただ、新日本は日本公認会計士協会の藤沼亜起会長の出身監査法人。監査法人問題の収束に向けて、監査法人が見つからないDI社の監査の引き受け先として、協会会長の出身監査法人が受託することで責任を負った可能性もありそうだ。
DIはライブドアなどへの強制捜査以降、監査法人の変更を視野に3月期決算の監査引き受け先を探していた。10日には打診した大手監査法人すべてに断れたことを明らかにし、日本公認会計士協会や金融庁公認会計士・監査審査会に監査法人のあっせんを求めていた。協会は「監査契約を保証せずあくまで受託の可能性のある監査法人を紹介する」として内部で調整していた。
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