mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

海水浴がピンチ

2017年07月17日 | 気象・自然など
 過日、あるテレビを見ていると、海水浴場がピンチなのだそうです。なぜピンチなのか、砂浜の減少。海水浴場は、海水浴客のために外洋の波が直接、海岸の砂浜に当たらないように、波消しの防波堤を設置したりするものの、今度はその影響で海水の循環が滞り、砂の補給が減ってしまい、海水浴場にはあるはずの砂が無く、石ころなどがむき出しになってしまう現象がおきているそうです。

 この砂の無い状況は、防波堤だけでなく、海に流れ込む河川にダムが建設され、そこで流砂が止められてしまい、海までは流れて来なくなってしまう現象は、これまででも確認されていました。

 砂が減った海水浴場は、他所から砂を持ってきて、砂浜を造成してきましたが、その費用もただではなく、昨今はレジャーの多様化で海水浴客がめっきり減ってしまい、とても砂浜の造成まで費用が出せなくなり、結果、海水浴場の閉鎖、という事態になっているところもあるとのことです。

 夏、といえば海水浴、と結びつくような図式は、もはや昭和時代光景で、昨今は、海水浴には人気が無いそうです。
 そもそも「海水」という環境故、砂と塩分を落とすのに手間がかかったり、海水はぬめりがあったりして、嫌という人が増えているんだそうです。
 それに海にはクラゲがいますし。

 水に入る、というとそれはプールの時代。プールなら水は綺麗ですし、クラゲもいない。どこかおしゃれな雰囲気、ということで今のご時世によく合っているとのこと。

 この話題をみて、さもありなん、と思いました。
 レジャーの栄枯盛衰は、輸送産業にも関わっていることで、かつて(四半世紀前)の名鉄電車。
 名鉄電車は、基本ダイヤ、というものを作成はしていますが、この基本ダイヤで走るという日は案外少なく、季節的な需要に応じた、〇〇ダイヤ、とうのが年間のかなりの日数を占めていました。
 その代表的なものが、正月ダイヤ。新暦の元日から、旧暦の正月3日まで特に東部線のダイヤパターンを大幅に変えて、豊川稲荷駅への輸送に力を入れていました。
 さらに知多半島方面の海水浴客輸送の夏ダイヤ。常滑・河和線で、基本ダイヤを変えてまで臨時の特急列車を多数運転して、内海・河和方面への海水浴客を輸送したもので、大体7月20日ごろから、8月13日ごろまで、夏ダイヤというパターンを変えたダイヤで運転していました。
 最近、この夏ダイヤの話をトンと聞かないのは、定期列車で輸送できるほど通常の輸送力が確保されたのもありますが、肝心の海水浴客が減ったのもありましょう。そこへ先日のテレビ番組での海水浴を忌避する傾向の話題。話がつながりました。

 レジャーの多様化ですね。そもそも最近の生活水準の向上の中では、海の家とうものは受け入れられないと思います。
 かつて「夏」といえば「海水浴」と結び付けられるものでしたが、その海水浴客が減ってしまっては、砂浜の管理も少なくなってしまいましょう。
 替わって、今の海洋レジャーといえば、サーフィン。
 毎朝各地のライブカメラをチェックしていますがその一つ、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸片瀬東浜。海の中にサーフィンの方多数います。
 後方は、江の島。

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2 コメント

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海水浴場が無く成る (ponta)
2017-07-19 13:43:50
 海水浴場の砂が狭くなりゆくゆくは無く成りそう。
時代の流れですね。 昔はプールが無いから海水浴場が大盛況だった。 児童の学校に対する要望と言えばプールを作って欲しいだった。
 海水浴場と言えば新舞子、内海だったが、今海水浴客は有るのですか? 臨時電車も無いし。
 海水浴場と言えば有名なのはハワイのホノルル、今のホノルルは客は如何ですかね。あそこは人工の海水浴場、砂を持ち込んだそうですが日本の海水浴場に砂を加えて海水浴場を維持しても客が来ないでしょうね。
 海水浴場も維持するに可成りの金が必要で無いですか。 外洋に面して居ればフカから守らなければならないしね。 云われる通りクラゲは痛いしね。
海水の循環 (kisomitake)
2017-07-20 05:51:56
コメント、ありがとうございます。

砂浜の減少は、今に始まったものではなく、美保の松原、あの白砂も大井川から排出される砂が海流に乗って、あの部分で堆砂したものですが、その大井川は電力開発でダムが多数建設され、水だけを送水管で流してしまいますので、砂が排出されず、その結果がも三保の松原砂浜の減少につながっています。

海水浴場も、沖合の防波堤設置で海水の流れが変わり、排砂と堆砂のバランスが崩れ、その結果が海水浴場の砂浜減少となります。
人知で考えることは、ある一面だけの思考で取り掛かりますので、全体がどうなるかは考えませんね。

ところでハワイの海岸は、造成した砂浜なんですか?
あのような海洋のど真ん中は、海流の影響で、どこからか堆砂が無いと、どんどん流れ出ていくと思いますが。

知多半島への海水浴臨時電車は、今は無いですね。
臨時電車を運行する「夏ダイヤ」自体が実施されていません。
新舞子海岸も海岸自体はありますが、すぐ目の前の沖合に埋立地があって、とても「新しい舞子海岸」の風情は無くなりました。

海水浴場の砂浜造成は、スキー場に人工降雪機で人工雪を積もらせ、整備するようなものです。
お客さんを呼び込むための投資でもありますが、そのお客さんが少なければ投資回収もできず、結果海水浴場の閉鎖につながってしまいます。

ちなみに海水浴は今はレジャーとされますが、日本に海水浴が導入されたきっかけは、医療行為でした。

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