風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

三代目ボンド死す

2017-05-26 00:55:34 | スポーツ・芸能好き
 二日前のことになるが、英国の映画俳優ロジャー・ムーア氏がスイスの自宅で亡くなった。享年89。
 ご存知、英国の作家イアン・フレミングのスパイ小説を原作とする映画「007」シリーズ主人公ジェームズ・ボンド役の三代目として、1970~80年代にかけて、歴代ボンド役俳優として最多の7作品に出演した。
 折しも英国中部マンチェスターのコンサート会場で自爆テロがあり、22人が死亡、64人が負傷する大惨事となった。ロンドン中心部の首相官邸やバッキンガム宮殿をはじめ、軍から最大3800人の兵士が重要施設の警備などに投入され、バッキンガム宮殿の恒例の衛兵交代行事も中止されたほどだ。ボンドがいれば・・・いや彼は英秘密情報部 (MI6)の工作員で、防諜を担当する保安局(MI5)ではない・・・
 私も若い頃はご多分に漏れず007シリーズ映画が好きでよく観たものだが、余り大きな声で言えないが歴代ボンド役の中ではショーン・コネリーが一番だと思っている(だからと言って選り好みすることなく、シリーズは万遍無く見た)。ロジャー・ムーアの方が実年齢で三歳年上ながら11年も後に出演するようになったので、ボンド役初演の年齢は、ショーン・コネリーが32歳だった(シリーズ第一作「007 ドクター・ノオ」(1962年作品))のに対し、ロジャー・ムーアは46歳だった(シリーズ第八作「007 死ぬのは奴らだ」(1973年作品))。それでもロジャー・ムーアは、派手なアクションに女好きという破天荒なボンド役を演じるには、見るからにシャープな、コテコテの正統派ハンサム過ぎたと思うのだ。世の男どもの嫉妬を買ってしまう(苦笑)。あの役柄では、ちょっとゴリラっぽい(と言っては失礼だが)ショーン・コネリーがよく似合う。
 ところが、晩年のロジャー・ムーアのことは知らなかったが、10年以上も前、ナイトの称号を与えられたときの写真を見ると、もはやボンドを演じていた頃の目の鋭さは消え、つぶらな瞳で満面の笑みを浮かべ、すっかり角が取れた好々爺の風情で、人間にとっての年月の重みというものを感じてしまう。
 こうして青春時代のスターがまた一人、亡くなった。指折り数えるのはなんとも悲しいものだ。夢を与えてくれた氏のご冥福をお祈りして、合掌。
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