風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

のび太かスネ夫?

2017-02-13 23:41:03 | 時事放談
 民進党の野田幹事長は、イスラム圏7ヶ国からの入国を禁止した米大統領令に関し、懸念を示した英国・メイ首相やドイツ・メルケル首相を「しずかちゃん」に譬えて、「しずかちゃんは毅然としてものを言っている」と評価する一方、内政問題としてコメントを避けた安倍首相については、「のび太君はびびりながらもモノを言うことがある。(首相は)完全にスネ夫君になったと思われるのではないか」と批判したらしい。まあ、同じ「ドラえもん」登場人物でも、前回ブログ・タイトルの「ジャイアンのいない世界」が上等な譬えとは言わないが、野田さんも言うに事欠いて・・・と思わざるを得ない。内政問題であるのは事実だし、難民・移民の受け入れに消極的な日本の首相が、メルケル首相のようには行かないことくらい、誰の目にも明らかなのに。
 それにしても気持ち悪いくらい、トランプ大統領は安倍首相を厚遇したようだ。野田さんが妬きたくなる気持ち(!?)も分からないではない(笑)。ホワイトハウスの首脳会談後、二人ねっとり見詰め合う写真がネットで話題になっているのは、カメラマンが「(目線を)こちらお願いしまーす」と言ったのを、トランプ大統領から「彼らは何て言ったの?」と尋ねられて、安倍首相が「Please, look at me.」と答えてしまったため、というのはご愛嬌だが、産経新聞の阿比留瑠比氏が、「オバマ氏が安倍首相に親愛の情を示すハグ(抱擁)をするまで1年半かかったが、トランプ氏は首相がホワイトハウスに到着するといきなりハグしてきた。潔癖症で知られ、普段は握手すら嫌がるトランプ氏の驚きの行動だった」と書いているのを見て、二人の大統領のスタイルの違いに思わず苦笑してしまったが、両国首脳が、お互いに人たらし同士、仲良くなるのは悪いことではない。
 だからと言って通商問題や為替問題が鎮静化したわけではないのは報道されている通りだろう。日米同盟の意義についてはなんとなく理解されたように見えるが、トランプ大統領の世界秩序についてのビジョンはいまひとつよく分からない。
 そうは言っても、阿比留氏が「第2次政権発足以降、4年以上がたつ安倍首相は、すでに先進7カ国(G7)ではドイツのメルケル首相に次ぐ古参であり、内閣支持率が6割を超えるなど国内の政治基盤も強い。ロシアのプーチン大統領はどんな人物か。中国の習近平国家主席は何を考えているのか。欧州連合(EU)とのつき合い方は…。これらの諸問題について何でも答えられる人物は、トランプ氏にとって安倍首相のほかにはそうはいないだろう」と指摘しているのは、あながち外れてもいないだろう。ニクソン元大統領の著書「指導者とは」にも首脳同士の似たような関係が登場する。4年前の訪米時には冷ややかだった米国メディアも、今回は、「ここ最近では最も戦略的に大きな野心を抱いた日本のリーダー」(ウォールストリート・ジャーナル紙)と安倍首相を持ち上げ、「地域の安全保障の最重要事項についてはトランプ氏と見解が一致するのではないか」と言い添えたらしい。
 世界情勢が不透明な状況で、安定した政権運営を続けることのメリットと言えるが、エドワード・ルトワック氏をして「私は安倍にいろいろな話をした。中国の国家主席・習近平についても、インド首相のモディについてもレクチャーしたが、安倍は全部分かっていた。安倍に教えることは何もない。彼はおそらく学問的に戦略論を系統的に学んだわけではないだろうが、生まれついての戦略家だ」などと言わしめたらしい安倍首相の力量は、それなりに正当に評価すべきかも知れない。のび太かスネ夫か?などと揶揄することなく・・・(むしろ周囲を固めるブレインが優れていると言うべきかも知れないが、そのブレインを使っているのは紛れもなく安倍首相である)
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