アメリカに外国人として生活し始めると、「Credit History(信用履歴)が無い」ということで、色んなことを拒否されたり、大金を取られたりすることが多々発生する。
どれも、「生活するのに困る」というレベルではないが、不自由だし、拒否されるのはつらい。
日本で”信用ある社会人”ということで不自由なく生活してきた人は、自分が突然ブラックリストに乗ったような衝撃を受けるのではないか。
例えばこんなことが起こる。
・携帯電話などの契約をする際、多額のデポジット(通常400−500ドル)を請求される。
(前記事:iPhoneに変更した代償は高かった 参照)
まあ、これは金を払えば解決する話なので、お金があれば、痛手は少ないかも。・ショッピングセンターやデパート、ショップなどの会員になれない。
アメリカのデパートなどだと、会員にならないと、10%引きとか20%引きといった、ディスカウントをもらえなかったりする。
ところが、こういったところの会員になるには、この「信用履歴」が無いと拒否される。・米国で入る損害保険(自動車保険など)がとても高くなる。
日本の保険会社が逆手にとって、海外在住者用に「アンブレラ保険」を提供しているので、それに日本で加入していれば、ある程度解決は可能。(こちら参照)
なぜ、こういうことが起こるかというと、米国では、米国で発行されたクレジットカードの使用履歴に基づく個人の信用情報を中心に動いているからだ。
つまり、米国でクレジットカードを発行して、ある程度使わなければ、これらのサービスを受けることが出来ない。
と、この夏にバンカメで説明を始めて受けて知り、衝撃を受ける。
バンカメの親切な行員の説明によると、どうやら次のような仕組みで動いているようだ。
・米国では、Credit company(信用会社)と呼ばれるところが、個人の信用情報を管理
・ 信用会社は、主にクレジットカードの履歴をSSNやITINに紐づけて、個人の信用情報を収集している。給料をもらっていてもダメだし、銀行預金でもダメ。
・ 信用会社は米国で発行したクレジットカードしか追跡できない。
・携帯会社やカード発行会社、保険会社、銀行はこれら信用会社から、個人の情報を集め、契約の可否を決定している
この仕組み自体は日本でも同様だと思うが、携帯会社やショッピングセンターの対応が違うのが問題。
日本では、携帯電話の契約で多額のデポジットを取られるようなことはない。
ところが、アメリカでは、信用情報が無いとこれら普通のサービスが受けられない。
で、多額の金がかかったり、果ては拒否される、と言うことが起こるのだ。
なお、米国で「ドル建てのクレジットカードを持つ」と言うだけであれば、JALやANAのカード、Citibankのサービスを利用すれば事足りる。
しかし、上に書いたような不便を避けたいなら、米国でクレジットカードを発行し、自分の信用情報を積み立てるしか、解は無い。
というわけで、米国で信用履歴を積み立てるためのクレジットカード発行手順です。
(Disclaimer: この記事は私の経験&聞いたことに基づいて書いてます。訂正・詳しい話を知ってる人はコメント欄で情報&引用元お願いします)
手順1.SSN(社会保険番号)、またはITIN(納税者番号)を取得。
クレジットカードを作っても、紐付けする個人の番号が無ければ、何にもならない。
そのひとつがSocial Security Number(社会保険番号)。
上記の個人の信用履歴を管理する信用会社は、100%このSSNを第一のソースとして使っている。
したがって、SSNを取得する資格のある人(就労ビザor J-1,2ビザで就労許可が下りている人)は、まず取得すべき。
(追記:SSNは以前は誰でも発行されたそうですが、2003年に方針が変わり、今は全員は取得できない。)
取得方法を簡単に紹介します。詳しくは、SSNのページで調べてください。
1.お近くのSSNセンターに行く
2.センターには下記のものを持っていき、申請する
・申請フォーム(SS-5)
・パスポート、
・就労ビザ、または滞在ビザ+3ヶ月以上の就労を認めた書類・文書(パスポートに張ってある渡航ビザではない)
3.1週間ほどで、自宅宛にSSNが送られてくる。
SSNが取得できない人の場合、ITIN(納税者番号)を取得すればよい。
現在では多くの信用会社が、ITINも個人識別番号として使っているので、これでも問題ないわけです。
米国大使館のページに詳しい説明があるので張っておきます。
ITIN取得にも、連邦所得税を払う義務があることを証明する書類が必要。
駐在員の場合は会社で発行してもらえると思うが、学生の場合は、学校でこの書類を発行してもらう必要がある。
(追記:一部の信用会社は米国の運転免許証の番号、パスポートの番号と紐付けし、クレジットヒストリーが貯まることがあるようです。
「SSNを後で取得した場合に、紐付け」された情報が、どの程度信用会社内で流通するのかは不明。)
手順2: 銀行が発行するSecured Cardという名のクレジットカードを発行してもらう。
昔は知らないが、今のアメリカで信用情報を積み立てるにはクレジットカードが必要。
ところが、クレジットカードは信用情報が無いと発行できないという矛盾。
それを解決するのが、銀行などが発行しているこのSecured Card。
このカードは、自分の使いたい限度額まで事前にデポジットを払い、デポジットした分まで毎月使える、という仕組み。
デポジットした分しか使えないので、「これをクレジットカードと呼ぶのか?」という気もするが、
信用会社はクレジットとして認識してくれるから、これでいいわけである。
また、普通にドル建てのクレジットカードとして、どこでも拒否されること無く使えるから便利。
作り方など、詳しくは、こちらのサイトに秀逸な説明があるので参照。
(追記:クレジットカードを作るだけなら、Willyさんのページに分かりやすい説明があるのでそちら参照。
ただしAMEXカードや日本の会社の米国発行カードが、どれだけ信用履歴として流通してるかは不明。
問い合わせて確認してください。Secured Cardは確実にOKだそうです。)
手順3: あとは毎月ちゃんと支払いを滞りなくして、信用履歴を貯める。
バンカメの行員によると、米国で不自由なくなるレベルに達するには約1年かかるらしい、です。
支払いは、上記サイトにあるように小切手でも出来ますが、オンラインバンキングでも可能。
ただし、注意しないとならないのは自動引き落としに出来ないので、自分で払う必要がある、ということ。
以上、クレジットカードで米国での信用履歴を作る方法、でした。
このあたり、結構大切な情報なので、本気で検討してるひとは、このブログだけを信用せず、色々調べてみてください。
自分がお金を預けてる銀行の行員などに聞くと、親切に教えてくれて、Secured Cardの発行までやってくれるのでオススメです。
(追記:上記はアメリカに2,3年以上住む場合を想定してます。1年の滞在なら日本発行カードで十分。
それに、デパートでカードなんか作らないよ、車は買わない、携帯加入なんてワンタイムでしょ?
という人は全く不便に感じることが無いと思うので、気にしないでいいです)










SSN/ITINがないとクレヒスが蓄積できないというのは厳密には違うっぽいです。私はSSN&ITIN無し、クレジットカード有りの状態が長かったので、SSN無しの状態でクレジットビューローの名簿を使用したと思われるDMが来るようになっていました。また、SSNを後から取得すれば、過去に遡ってクレヒスが紐付けられると聞いたことがあります。しかし常識的には、SSN/ITINがないとクレカの申し込みは難しいですね。
早速どうも!
>SSN/ITINがないとクレヒスが蓄積できないというのは厳密には違うっぽい
ええ、記事中にも書いたんですが、信用会社によっては、運転免許書番号やパスポート番号との紐付けもやっているそうなので、全てで拒否される、と言うことは無いんです。
でも、使うサービスによっては、SSN/ITINしか使ってない信用会社を使ってるため、認められないことが多々ある、という感じだと思います。
非常にうまみのある業種な上、解析するデータも豊富なので、就職を真剣に考えたことがあります(笑)。
これは参考になりますね。
何かの折に活用したいと思います。
>就職を真剣に考えたことがあります
統計学者的には面白そうですよね!
仕事で扱っていた時に、ファイコスコアが650が
サブプライムと通常の借手の境目だと言われて
いましたが、サブプライムローンの借手はなにも
信用力の低い低所得者だけでなく結構経済力は
あるものの、移住してきて間もなくクレジット
ヒストリーが脆弱な人も相当数いたと聞いた
事があります。
アメリカのクレジットスコアリングはきわめて
形式的で、昔、FRBの理事だったローレンス・
リンゼー氏が玩具屋でクレジットカードを作ろうと
したら断られたという逸話があります。
彼は仕事上、自分のクレジットヒストリーを何度も
問い合わせていて、それがブラックリスト要件の
一つに合致してしまっていたからという事でした。
そういう訳で、あまり自分の信用情報を何度も
問い合わせるのは控えた方がいいかもしれませんね。
>昔、FRBの理事だったローレンス・
リンゼー氏が玩具屋でクレジットカードを作ろうと
したら断られたという逸話があります。
へえそういうこともあるのですか。
問い合わせればいいというものじゃないですね
私もBOAを使っているのですが、自動引き落としは自分でオンラインでセットアップすればできると思います。私はクレジットカードの支払いのために、自動で自分の口座から毎月クレジット会社へお金が支払われるように設定しています。自動に引き落とすという形ではなく、支払いをするという形なのかな?と思いますが、でも結果は同じです。
私はコミカレに入学したときにクレジットユニオンでクレジットカードを作りました。(カードを作る前に口座は既に持っていました。)私はSecured Cardなどというカードであるという説明は、クレジットユニオンからはありませんでした。そのクレジットユニオンでは、学生は、まずそこでクレジットカードを作ることがとても多いと聞きました。(大学の側だったもので。)
でも本当にクレジットヒストリーがないと、いろいろと大変ですよね。私は友人(会計士)から“クレジットヒストリーを作ることは、アメリカでまずすべきことの一つ”であるとはじめから聞いていたので、その通りにしました。「クレジットはできる限り使うこと!」といつも言われていました。日本では現金で支払うことが一番いいことであると信じていたので、最初は大分抵抗があったのですが、今ではすっかり慣れました。
そうそうクレジットカードを作って、ちょうど1年すると、今度は山のようにクレジットカード会社からの勧誘メールが届くようになりますよ。どれだけ自分の情報があちこちに筒抜けなんだか!と考えると、少し恐ろしくなります。
こんにちは。あれ、初めましてでしたっけ?前にもコメントをいただいたように記憶してます。
まさにおっしゃるように、アメリカではクレジットヒストリーが無いと色々苦労するんですよね。
そういうことを言ってくれる人が私の場合周りに余りいなくて、自分で苦労して学んだので、ブログに書いてみました。
(周りには海外経験の長い人が多いんですが、みんな2001年より前にアメリカに来てる人たちで、SSNが取れなくなってることや、クレジットカードが作りにくくなってることを知らない人たちだったんですよね)
>レジットカードを作って、ちょうど1年すると、今度は山のようにクレジットカード会社から
そうなんですよね。
ただし、他のブログにもかかれてますが、DMが来るのに、信用履歴が少ないと、クレジットカードの限度額が小さくなって(3万円とか)、んなもん使えるか!ということになるんですよね。
これから始めてアメリカに住む、と言う人が、最初にやるべきことはまさに、ご友人のご指摘どおりだと私も思います。