怖い話・心霊・怪談まとめ

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雨の日、小学生は傘と一緒に鏡を持ち歩くといいかもしれない。

2016-10-17 22:10:09 | 日記

ある小学校に、A君という男の子がいた。A君は学校が終わると、いつもなら友達のB君、C君、D君と遊ぶのだが、その日は午後から雨となり、一番遠い家に住んでいるA君は、急いで学校を出たのだった。
あたりは薄暗く、小雨がぱらついている。A君の帰り道の途中には大きな橋があり、A君はいつもと同じようにその橋を渡って帰っていた。
A君がその橋のちょうど真ん中あたりに差し掛かったとき、河川の端の石段に何かすごいスピードで動いているものが見えた。
その河川の端の石段は人が歩けるくらいの幅だったが、あたりが薄暗くて視界が悪かったため、A君は何が動いているのか一生懸命目をこらしてみた。
それは女の人だった。
その女の人はちょうどA君くらいの大きさの人形を引きずっている。ボロボロの白い着物を着ていて、髪が長く顔にかかっていた。
そして、異様に背が高く、顔は遠くからでもはっきりわかるほど、目と口が横に裂けていたのだ。
A君がよく見てみると、その女がすごいスピードで引きずっているものは、人形ではなく、A君くらいの小学生だった。
A君は怖くなり、その場から立ち去ろうとしたとき、すぐ近くまで来ていた女がA君に気づき、何かを叫びながらA君を追っかけてきたという。
A君は無我夢中で逃げて家にたどり着いたが、その夜はなかなか寝付くことができずに次の朝を迎えたのだった。
朝になると、昨日とは一転して空は晴天で、A君は昨日の出来事をさっぱり忘れてしまっていた。
その日は学校が終わると、いつもようにB君、C君、D君と放課後教室に残り、楽しく遊んでいたのである。
6時が過ぎるころ、A君がふと窓の外を見ると、雨が降ってきている。そしてA君は昨日の出来事を思い出したのだ・・・。
A君はみんなに、昨日の出来事を話した。みんな半信半疑で、A君が言う事をまったく信じてはくれない。
B君は、A君をかわいそうに思い、窓の外をみているA君に話し掛けると、A君は窓の外を指差し、叫んだ。
「あいつだよ!校門のところにあいつがいるっ!」
みんなが窓から外を見てみると、薄暗い小雨の中、一人で気味の悪い女が下を向き、体を震わしながら立っている。
その女は、みんながいる窓の方を向くと何か叫びながら、横走りにすごいスピードで校舎に向かってきた。
C君は「やっぱりA君がいってたことは本当だったんだ!みんな逃げろっ」と叫んだ。
みんなそれぞれ、下の階に降りようとしましたが、下にはすでにあの女が入ってきている。
そしてその姿をみんな目の当りにしてしまった。
女の背は学校の天井につくくらいの高さだったのだ。
それぞれ捕まらないように、
A君は職員室の方へ
B君は掃除棚へ
C君は理科室へ
D君は運良く学校の柵の外へ
バラバラになって逃げた。
みんなはそれぞれ隠れながら、女が行ってしまうのをじっとして待っていたのだった。
隠れた場所の外では、気味の悪い女の声と、ひたっひたっ、たったったったっ、という凄いスピードで動いている女の足音がずっと聞こえていたという。
そのまま夜が明け、朝になったころ、C君は理科室を出て、B君のいる教室へ向かった。
B君がC君に「大丈夫かい?」と呼びかけると、そっと掃除棚が開き、ほっとした様子のC君が出てきた。
B君もほっとし、C君にD君の行き先を尋ねた。
「D君は学校の柵を越えて、なんとか家のほうに向かって行ったよ」
B君はほっとし、今度はA君のことを尋ねると、C君はぶるぶる震えながらこう言ったのだ。
「僕見たんだ…夜中にあの女の気配がないことに気づいてそっと棚を開けてみたんだ…それで外の様子をうかがおうと窓の外を見てみると…あの女が凄いスピードでA君を引きずりながら走り去っていくのを…」
——
『ひきこさん』について知っていること
彼女の本当の名前は、『森妃姫子(もりひきこ)』という。
背が高くて活発で、良く笑う可愛い娘だったが、先生にえこひいきされたことと、この名前が偉そうだという事で、彼女は長い間いじめられてきたのだった。
かばんの中に子猫の死骸を入れられたり、給食に虫を入れられたり、上靴をカッターでズタズタにされたり、教科書をゴミ箱に捨てられたり、掃除用具のロッカーに押し込めて閉じ込められたり…。
思いつく限りのいじめを受けて来ていた。
ある日、いじめっ子のグループが彼女の手を紐で縛り付け、足を持って学校中を引きずり回した。
「ひいきのひきこ、引っ張ってやるよ!」
ひきこさんは痛がって泣き叫んだが、周りは誰一人として助けてくれることはなく、それを笑いながら見ているだけだったという。
引きずられて学校を一周して教室に戻ってきたとき、彼女の顔は、曲がり角やでこぼこに打ち付けられ、酷い傷が出来てしまっていた。
そうして、ひきこさんはとうとう学校に来なくなった。
ひきこさんは、ずっと長い間家の中に篭って、布団を被って泣き続けるだけの毎日を過ごしていた。
家では酒乱の父親がひきこさんを殴りつけた。母親も一緒になって、またもひきこさんを引きずり回すのだった。
それでも、ひきこさんは泣きながら家具にしがみついて、学校に行こうとはしなかった。
そのうち部屋から出てこなくなったため、両親は一切ご飯を与えないことにしたのだという。
しばらくして両親が部屋を覗きこむと、そこには空腹に耐えきれず虫を捕まえて食べているひきこさんの姿があった。
両親は気味悪がって、彼女を部屋に閉じ込めたまま、外に出そうとしなくなった。
ただ、一日に一度、コンビニの100円オニギリと水を与えるだけで、彼女は部屋から出ることなく、何年も何年もその部屋の中だけで過ごしたのだった。
ひきこさんは雨が好きだった。家の外で鳴くヒキガエルの醜い顔は、自分の顔に刻まれた傷の醜さを忘れさせてれる。ひきこさんは可愛いヒキガエルを食べた。
それからしばらくして、雨の日にひきこさんは小学生を襲うようになった。
部屋の窓から抜け出て、異常にひょろ長くなった背丈で、かつて自分をいじめた小学生を、逆に引きずるようになったのだ。
彼女は顔を見られるのを極端に嫌がり、みんなが傘を差して視界が悪くなる雨の日以外は家の中に引きこもっている。
しかし、雨が降ると近隣の小学校付近に出没しては、小学生を追いかけ、引きずるのだという。
何でも、ひきこさんはおかしくなってしまい、傷が治りそうになる度に自分でカッターナイフで切りつけて、それで口と目が裂けてしまったとか。
その目立つ容貌にも関わらず、彼女を目撃するのは不思議と小学生ばかりである。
また、彼女は自分の顔を見た小学生を決して逃がしはしない。小学生を見つけると、恐い顔で追いかけながら、
『何故逃げるー!私の顔は醜いか!醜いかァァァー!!』
と叫びながら追ってくる。
この時、何故かひきこさんはまっすぐ走れないのだという。カニみたいに横向きに走るのにも関わらず、そのスピードは異常に速いらしい。
そして、小学生の足を捕まえると、そのままズルズルと引きずって、猛スピードで走り出す。
階段も引きずったまま平気で走るので、そのうち小学生はズタズタの肉塊になってしまう。
それでも、次のターゲットとなる小学生を見つけるまでは、彼女はその足を離さないのだ。
彼女の家には、引きずられた両親と、引きずられた小学生がコレクションされているという。
それで雨が降ると、彼女はその時の一番お気に入りの子を連れて出かけるのだそうだ。
しかし、ひきこさんはいじめられっ子だったので、いじめられている子は襲われない。
また、名札にかつて自分をいじめた子と同じ名前が書いてあると、恐がって近寄ってこないのだ。
ひきこさんに出会ったら、助かる方法が幾つかある。
一つは前述のように、いじめられっ子か、いじめっ子と同じ名前であること。
もう一つは『私の顔は醜いか』と聞かれたときに、逃げずに『引っ張るぞ!引っ張るぞ!』と叫ぶこと。
この時、普通に『綺麗だ』と言うと、ひきこさんは気に入って引きずりたがる。また、逆に『醜い』と言っても、怒って引きずりたがるという。更に『まぁまぁですよ』と答えても、口裂け女じゃないので無駄である。
ひきこさんは歪んだ復讐のため、小学生を引きずり回すが、結局自分も引きずり回されたことがトラウマなのだ。
最後にもう一つ。
ひきこさんは自分の顔を見るのを極度に嫌がるため、鏡を見せられると逃げ出していくらしい。
雨の日、小学生は傘と一緒に鏡を持ち歩くといいかもしれない。



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