MOVIE レビュー

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「幸せのちから」観ました。

2007年01月28日 | 映画感想 サ 行
「幸せのちから」を観ました。この映画は1980年代のサンフランシスコでホームレス状態から億万長者となり、アメリカンドリームを実現させた実在の人物、クリス・ガードナーと言う人のエピソードを基に描いた作品です。もちろん映画的にドラマチックに脚色がされていて、いろいろ実際の出来事とは違う部分が多々有るようです。

■ストーリー抜粋≫  公式サイトは≫こちらです。(上映時間 : 1時間57分)
【骨密度を測る新型医療機器のセールスマンとして生計を立てるクリス(ウィル・スミス)は、大儲けを見込んで買い取った機器を思うように売ることができず、家賃や税金を払えない状態に陥ってしまう。妻のリンダ(タンディ・ニュートン)にも去られた彼は、証券会社の正社員を目指して養成コースを受講しようとするが……。主演のウィル・スミスの実の息子が息子役で出演。】

■感想です≫

この映画の感想は、見る視点によって満足できるか、不満が残るか評価が変わると思います。監督さんがイタリア人なので、アメリカンドリームとかサクセスストーリーとかの、ハリウッド的な展開には描いていないのだと思います。どちらかと言うと父子愛をメインテーマにしたハートウォーミングな話になっています。その展開に満足がいけばOKですけど、サクセスストーリーを中心に観たいと思っていたらちょっと肩透かしに感じます。私はこう言うテーマだと、もっとサクセス部分の痛快なプロセスが観たかったです

サクセスストーリーの部分の展開があっさりサクサク進みすぎて、あまり悲壮感から達成感へと変わっていく部分が伝わってこなかった。だからラストの大逆転で人生を立て直す事ができた感動が大きく響いて来ませんでした。アッサリしている映画と言う点では、私の好きなジャンルなんですけど、仕事で顧客をバンバン獲得して行くシーンが少なかったので、観ていて常に奥歯に物が挟まった状態の感覚と言うか、かゆい所に手が届かないモドカシサみたいなのを私は感じていました(笑)。

「証券会社の正社員を目指して養成コースを受講したものの最初は給料ゼロの研修生。しかも、6ヶ月後に正社員昇格の望みがあるのは参加者20名の内のわずか1名。」←私はここの部分のストーリー展開に興味が有って詳しく観たかったんですけど、そこの所はサクサク進んじゃったのでちょっとガッカリでした。どうして初対面の人事担当者にそこまで信頼されたのか?(ルービック・キューブだけじゃあんまりです!笑)、研修の成果は??仕事の結果は??そこはセリフだけで終わり??

細かい部分で言うと、研修生となってから顧客獲得の為に電話攻勢をかけてお客を探すんですけど、その顧客の初対面の人にまで、会ってすぐに一発で信頼されて、その人の何人もの友達にまで、「また会おう!連絡をくれ!」とまで満面の笑みで名刺を渡されるまでに信頼を得る事が出来たのか!?などなどそこの所の人間関係の詳細は不明・・・主人公の頭の良さの証明はルービック・キューブのみ!?(笑)家庭ではいつも夫婦ゲンカが絶えない!・・・なのに初対面の人の心を一発で掴める人!?

そう言う幾つものエピソードの入り口の所だけが繋ぎ合わされている感じで、「だから、どうやって他人の信頼を得たの!?」って、そこを教えてくれない!(~_~メ) 父子の絆を中心に見せる映画として作ったと言うので、本物の親子だけあって自然な触れ合いに見えました。そこはすごく良かったんですけど、その父子の感動エピソードだけじゃインパクトが弱く感じました。サクセスストーリーを題材にしているのならスキルもしっかり見せて欲しかった。

この映画を観ていて思出だしたのが、ジュリア・ロバーツ主演の「エリン・ブロコビッチ(2000年)」と言う映画です。話の骨格が良く似ています。「エリン・ブロコビッチ」は主人公が女性で、無職のシングルマザーでした。内容は、「主人公は、偶然に就職できた弱小弁護士事務所で、或る巨大企業の環境汚染により、健康を害している住民が多数いることを知る。困難な状況下ながら集団訴訟を起こし、アメリカ史上最大級の和解金を勝ち取った”実在の人物、エリン・ブロコビッチ”と言う女性のサクセスストーリー」と言うもので、マイナスからの一発大逆転と言う話が良く似ています。

ただ、違っていたのは・・・「エリン・ブロコビッチ」の方は、どうやって無職のシングルマザーの主人公が、大企業を敵に回して訴訟に勝てたのか!?を、しっかりスッキリ、或る時はユーモアを交えて見せてくれていました。挫折や苦悩や頑張りと言うプロセスを細かく見せているから、最後の大逆転で大きな感動を味わえるんだと思います。この映画も悪くはなかったけど、キャッチコピーがあまりにもサクセスストーリーをキーワードにしていたので、そっちの展開を期待してみたら、ちょっと期待ハズレかもしれません。ハートウォーミングな話としてならアッサリ観れて良かったです。

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8 コメント

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はじめまして★ (やまたく)
2007-01-29 16:43:54
サクセスストーリーとしては
あまり起伏や爽快感がありませんでしたが、
子供に対してイライラや愚痴をぶつけることなく
常に愛情深いまなざしを向けていたクリスの姿勢に、
大きな父性愛の一端を見た気がしました。
TBありがとうございます。 (masala)
2007-01-29 18:32:27
こんにちは。
ブログを読ませていただきました。
確かに、クリスの出世話がとんとん拍子的な展開で腑に落ちない点もありましたが、私はウィル・スミス作品の中では、よく出来ていたように感じました。映画を見るとクリスの人柄に皆好感を持ったみたいな感じで人脈を作っていった的で描いていて、何処の国にも外面が良くて家庭では最悪って人がいるように、クリスも正にその人物だったかもしれませんね。ところで先日、BSでクリス・ガードナーのドキュメントを放送していました。実物は苦労人を感じさせない人物でしたよ。
まぁ、この作品はウィルと息子の映画であり、サクセスストーリーは二の次だったのかもしれません。
これからも「masalaの辛口映画館」を宜しくお願いします。
研修 (たいむ)
2007-01-29 19:18:55
こんばんは。
研修内容は私も知りたかったです。
親子の絆を中心に展開していたように思うので、結果だけついてきた感じでしたね。
レスです。 (ミスト(管理人))
2007-01-30 12:47:09
やまたくさん、こんにちは。

>サクセスストーリーとしては
>あまり起伏や爽快感がありませんでしたが、
>子供に対してイライラや愚痴をぶつけることなく
>常に愛情深いまなざしを向けていたクリスの姿勢に、
>大きな父性愛の一端を見た気がしました。

★私はアクションや推理サスペンス系の映画が好きで、
 殆ど感動物語と銘打たれた映画は観ない方です。
 この映画に惹かれたのは、ブログ中にも書きましたが、
 20人中から1人に選ばれるプロセスとかビジネスにまつわる話を中心に
 観たかったんです。まぁ、でもウィル・スミス親子の
 素敵な親子シーンは観ていても自然で良かったですから、
 そんなに不満があると言う訳でも有りませんけどね。
レスです。 (ミスト(管理人))
2007-01-30 12:55:43
masalaさん、こんにちは。

>確かに、クリスの出世話がとんとん拍子的な展開で
>腑に落ちない点もありましたが、私はウィル・スミス作品の中では、
>よく出来ていたように感じました。
>まぁ、この作品はウィルと息子の映画であり、
>サクセスストーリーは二の次だったのかもしれません。

★私はこの映画はアッサリ観れて良かった方です。
 涙を押し付けることなく、くどくなくて助かりました。
 地の明るいウィル・スミスが滲み出ているようでした。
 実際のモデルのご本人もその明るい人柄が好感を持たれたんでしょうね。
レスです。 (ミスト(管理人))
2007-01-30 13:02:08
たいむさん、こんにちは。

>こんばんは。
>研修内容は私も知りたかったです。
>親子の絆を中心に展開していたように思うので、
>結果だけついてきた感じでしたね。

★親子の絆を中心に展開と言うよりも・・・むしろ、
 骨密度計測器が中心で、いつも追いかけていたような・・・(笑)
 まぁ、これは冗談ですけど、
 サクセスの方のビジネスシーンは少なかったですね。
 あまりドラマチックな展開では有りませんでした。
 

Unknown (かめ)
2007-02-01 12:34:35
コメントありがとうございました。

この作品は、どうやって成功したかというより、どうやって小さな幸せをつかんだか(どん底から這い出したか)を語りたかったのではないかと思いました。
だから、ウィルのラストの抑えてこみ上げて来た涙がクライマックスで、その後の成功の人生は、おまけのような気がします。
レスです。 (ミスト(管理人))
2007-02-02 12:11:50
かめさん、こんにちは。

>この作品は、どうやって成功したかというより、どうやって
>小さな幸せをつかんだか(どん底から這い出したか)を
語りたかったのではないかと思いました。だから、ウィルのラストの
>抑えてこみ上げて来た涙がクライマックスで、その後の成功の人生は、おまけのような気がします。

★そうですね。監督さんもインタビューでサクセスストーリーより
 親子の愛情を表現したかったとか言っておられましたね。
 それでも!もうっちょっと仕事振りを見たかったなぁ・・・。(~_~メ)
 私は骨密度測定器が一番目立っていたかと・・・(笑)

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