いろはにほへと

ちりぬるを

いろはにほへと

2018-01-15 00:06:41 | 日記

 

源夢じいさんに貰った地図では道路沿に住まいがあるようになっている、ということは家の裏手がどやらこの支流に面しているようだ、陽が落ちるまでになんとか辿りつけそうな気がしてmは先を急いだ。

 

尾根から分岐までの道に比べれば巨岩を境にして道幅が少し広くなったように感じる、対岸には線路跡のようなものも見え隠れする、mの記憶からはこれらの風景の一つも蘇ることはない、mは一瞬一瞬自問自答しながら歩いている、新聞社脇で新聞を読んでいたばかりに迷い込んでしまった日を振り返りながら歩いている、老婆、源夢じいさん、正吾さん、もっともっと沢山の人たちが日々のなかで蘇るかもしれない、それを思うとあの時の白い服を纏った男の正体を確かめなければならない。

 

そんな思いがmを歩かせている、歩かなければならない、と言ってもいいのかもしれない、見えるもの聞こえる音、触れるそれらのいろいろなものがmに問いかけてくる、mはそれらの問いかけに歩きながら答えようとしている。

 

茶畑の峰から尾根を経由して下ってきた道が川沿いの道へ間もなく繋がる。

 

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