ミサロピシ

Missallopishii

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2018-02-14 01:09:07 | Weblog

「先ず、私は見ての通り木彫りの職人といったところですので鉱石等に関連しての学究的なことは判りません、話すことの殆どが伝承、知覚、感覚の類です」

「私も同じです」mは、そう答えた。

「ここから五キロほどで三番目の洞窟ですがその洞窟は洞門の中に位置しています、というより七番目の洞窟までの全てが洞門のなかに位置しています、洞門の長さは凡そですが、五キロ近くあると思われます、勿論、所々で外気、陽光を取り入れるため谷川に沿った壁が大きく刳り貫かれています・・・話を勝手に続けますので気になる箇所は指摘してください」

「わかりました、どうぞ続けてお願いします」

「この洞門の可なり手前から、山肌は急峻な岩盤で、その辺りから鉱石の掘削が始まっています、そして上方には横穴の坑道が幾つも見え隠れします、勿論、当時は手掘りの作業だったと言い伝えられています、また採掘した鉱石の配分で争いが絶えなかったとも聞いております、統治以前であれば採掘、精錬した青銅を売り捌く手段があったのでしょう、精錬の方法も火を使い工夫されていたようです」

「この谷川沿いの道が最終は地図にある鉱山へ繋がっているということですね?つまり、鉱脈が二つの山の向こうまで伸びている?そうですね?掘りっぱなしで・・・古の人たちが掘り進んだこの寂しい道を老婆が、一人で歩いて行ったということです」mは、源夢じいさんの話を遮った、もう、鉱脈、鉱石、精錬などの話は終わりにして、五つの洞窟のこと、そしてこれらの洞窟と源夢じいさんとの関わりを話していただくようにお願いした。そして、その話を聞き終わったら老婆の後姿をみながら歩くことに決めた。

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