六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

意味も根拠も何もないが、今日は突然で勝手ながら「新潟カレーの日」

2015-06-04 21:17:59 | Graffiti~チョイとひと言
仕事の打合せがあった。最近はeメールや電話ばかりだが
今回はご対面、久方ぶりに顔を突き合わせてだ。
遅れては失礼と、待ち合わせの店へと急ぐ。

しかし肝心な話はあっという間。
次第に、内容は脇道にそれ、脱線して、あらぬ方向へとなり
いつしか、おっさん同士の“しゃべくり”タイムと化していった。
まあ、たまにはいいでしょう。

そして帰り道、仕事以外の話の内容は、ほとんど忘れてしまったが、
唯一覚えていたのが「カレー」の一件だった。

カレー・ルーに支出する金額が日本一なのは、私の記憶では
ついに“スタバ”がやって来たと話題の“スナバ”鳥取(鳥取市)。
だが最新ランキングによると、トップは新潟(新潟市)だそうだ。

新潟といえば、つい先日も山へ出かけたばかり。
ん、そういえば珍しく山でカレーを口にしなかった。
にわかにカレーが食べたくなった。

そこで道草である。目当ては、もちろん新潟のカレーだ。
今日の打ち合わせ場所は、幸か不幸か原宿にも近い。
そして原宿・表参道には新潟のアンテナショップがある。
さっそく入店、店内をしばしウロウロ。
よしこれ、このレトルトに決めた。

せっかくなので、調理も山のスタイルでと
米を研ぎ、コッヘルで炊飯とまいりましょうか。

つくり始めると、鼻歌も出る。

御飯だ、ゴハンだ、さあ食べよう。
風はさわやか、心も軽く
誰も元気だ、感謝して。
楽しい御飯だ、さあ食べよう。
いただきます…。

いや、いただきますは、もう少々お預けか。

 


山の幸だから「山塩」。だが岩塩にあらず

2015-06-02 17:14:53 | Hungry?~喰らわねば帰れん
 生命維持に不可欠であるが、摂取過多は身体に悪い。また給料(サラ
リー)の語源といわれ、時にはライバルに送ることもある。さらには、
女性の控えめで、しとやかな態度も、これが欲しさゆえという話もある
「塩」。そして島国日本で塩となれば、やはり海の恵みと思うのが一般
的だ。しかし最近は「山塩」と呼ばれる山の一品も注目の的となってい
る。さて、この山塩とは。一体どんな塩なのか。

 山塩とは、日本各地の山間部にある温泉地産の塩だ。ただし岩塩では
ない。山塩とは、その形成のメカニズムはいまだに謎の部分も多いが、
太古の海水成分が“化石”となった岩塩に対し、温泉などの高温の地下水
に溶けだしたものだ。海とは縁のない場所では、古くから貴重な塩の供
給源として利用されてきたという。味も海水とは異なる独特のおいしさ
がある。そうなるとグルメな現代人、山塩を無視するわけにはいかない。

 山塩を、いますぐに自宅で味わいたい派は「会津の山塩(702円・税
込、40グラム1瓶より/会津山塩企業組合・福島県耶麻郡)」を取り寄
せてみたい。同商品は、磐梯山のふもとに位置する大塩裏磐梯温泉の温
泉水を煮詰めたものだ。
 
 温泉の始まりは、弘法大師によって弘仁年間(810~824年)とのい
い伝えもあり、そのルーツはいまから約1200年前。山塩づくりは江戸
時代には隆盛を極めたが、その後の専売制度もあり、いったんは途絶え
る。しかし2005年に、村おこしの一環として復活し2007年より本格的
な再開となり、今日にいたっている。大量生産が難しいため、やや“高め”
の価格ではあるが、味は絶品と価格以上に“高い”評価を得ており、人気
は年々高まっている。

 山塩を味わいに出かける。こちらの販売は現地のみだ。それが長野県
下伊那郡にある塩辛い温泉、鹿塩(かしお)温泉の山塩。開湯は神代の
時代とも、ここでも弘法大師が尽力との伝えもある同温泉で、本格的な
山塩づくりが始まったのは明治中期からだそうだ。

 だが先の会津同様に、諸般の事情で一時中断。再開は1997年で、い
まも鹿塩温泉 湯元 山塩館の手によりつくり続けられている。味は、塩
辛さのなかに甘味を感じる独特のおいしさが特徴で、かつて大正天皇ご
成婚の際にも献上されたという。さて味とともに気になる山塩の価格は
530円(税込、50グラム1袋)。また数は1人1袋まで。

 山塩を自らがつくることもできる。甲斐駒ヶ岳温泉 尾白(おじら)
の湯は、名水・森・人がテーマの白州・尾白の森名水公園 べるが(山
梨県北杜市/運営はアルプス・本社:山梨県中巨摩郡)内に湧く塩分
の強い温泉だ。公園内では、体験イベントとして「森の学校 おいしい
教室」もおこなわれており、塩づくりもそのひとつとなっている。

 つくり方はいたってシンプルで、温泉水を土鍋で煮詰める。1鍋につ
き対応人数は2名から5名で、費用は1,000円より。なお塩づくり体験は、
火にかけた土鍋を根気よくかき回すと、長時間の暑さがともなう作業。
そのため開催は、秋から春先と季節限定となっている。今度寒くなった
ら山塩づくりに甲斐の国へ。ユニークなグルメ旅にはなりそうだ。

 調理にはもちろん、暑い季節の熱中症対策にも。今年の味つけや塩分
補給は、山塩を活用してみるのもいいかもしれない。

(「粥の味つけにもいいかも」と思う、糊口を凌ぐ阪神 裕平 書く)