介護される側日記

介護される方だっていろいろある

モノ売り

2010-02-28 00:19:20 | Weblog
 以前、NHKのクローズアップ現代で、地方都市では住宅地や中心街の商店街がつぶれて、高齢者がバスに乗ったりして遠くの大手スーパーに食料品や日用品を買いに行くしかなく、野菜や肉を買いたくても、重いので、栄養のある食料品が買えなくてカップ麺など簡単な材料を買い、栄養不足にもなっている。と放送があった。
 2009~2010年の冬、ストーブの灯油をトラックのタンクを積んで週に二度売りに来たので、ガソリンスタンドに買いに行く必要がなく、助かった。私の住む福岡には生協がよく近所にも来て共同購入があるが、そう言うシステムがないところもあると思う。
 昔はどこの町でも豆腐屋さんが自転車で豆腐やうす揚げ等を毎日、売りに来たものだ。福岡ではそんなに多くはなかったが、リヤカーや小さなトラックに野菜や日用品を積めて、町々を売り歩いた商売の人達がいた。
 3~4人に一人が高齢者になる時代には遠くのスーパーマーケットに食料や日用品を買いに行く事なく近所の店に買いに行けるのが、理想であるが、車に野菜や肉や魚等の食料品やちょっとした日用品を積んで高齢者の為に町々を売り歩いてくる商売をやってくれないかなと思うね。

風邪

2008-02-09 00:50:21 | Weblog
 9年半ぶりに風邪を引いてしまった。ケイ損が風邪を引くと大変です。鬱熱で夜眠ることが出来ず。座薬で熱を下げてもあまり効かないし、2日間は一睡もできず、朝を迎えた。さすがに眠くて、朝方2時間程眠っただけ、ヘルパーさんが来てくれて上向きに寝て、股と左脇にアイスノンと保冷剤とおでこに冷たいタオルで、体温を下げて、やっと眠ることが出来た。
 インフルエンザでなくてよかった。妻とヘルパーさんにお世話になったし、夜遅く往診してくれるお医者さんがいてくれるので助かりました。
 熱が出て気分が悪いと嫌な事考えたり落ち込むものです。もう風邪はかかりたくない。

火事

2006-09-05 13:24:25 | Weblog
 車いす生活者にとって一番怖いのは火事です。家族もヘルパーさんも気をつけてもらっています。一度、ガスレンジの魚焼き機に残っていた焦げに火がついて炎を上げた時があります。それ以来、妻は魚焼きのコゲを必ず、取っています。
 隣家が二年前に火事を出したので、寝る前は戸締まりと火の始末は必ずします。冬場の暖房はエアコンの暖房とストーブですが、ストーブは反射式で、ストーブの周辺と上には何もおかないのと、私一人の時は消します。特に去年の福岡の地震以来守っています。

おむつ

2006-07-17 01:04:12 | Weblog
 夏は暑い、鬱熱がたまって体温は37度以上になる。頸髄損傷者にとって夏は最悪の季節である。冬場は洋服を着込めば寒さは防げるが、夏はそうはいかない。裸になっても暑い、クーラーの世話になる。当然のどが乾くし、体温を下げる為に氷水を飲む。
 当然その結果、尿の回数が増える。冬場は6~7回だが、夏は8~9回に増える。このところそれで失敗した。車椅子に乗っている時に出てしまった。
 二週間程前にいつものオムツがあと一つしかなかったので近くの薬局にヘルパーさんに買って来てもらったオムツがLサイズで、いつものLLサイズがなく、Lサイズをはいていた為におしっこが前で終わらずに、オムツを伝って、お尻の方までいってしまい。当然ズボンは濡れて、お尻の下に置いているクッションも濡れてしまった。
 車椅子に座って便が出る時は結構多いが、固形物の故に、オムツの中で広がる事は少ない。しかし、尿は液体だからどうしても広がって、ズボンもクッションも濡らす事になる。
 同じ失敗をしたくないので、ヘルパーさんにも家族にも3~4時間でベッドに戻って、尿瓶にするようにしている。

 LLサイズのオムツはあまりなく、家内は少し遠くのスーパーで買って来る。ちなみに商品はサルバのテープ式のLLサイズで、これが一番安心出来る(宣伝するつもりはないが)。我が家の近くには薬局が結構多いが、サルバのLLサイズを店に置いて欲しいね。大は小を兼ねると言うからね。

訪問歯科治療2

2006-07-12 11:33:22 | Weblog
 10日、歯の治療を受けました。旅行用カバンを開くと歯医者さんで見かける治療の器械になっていた。カバンが二個、バキュームはまるで化粧品入れのバスケットみたいで、よく考えられていると感心する。全部で8個の入れ物がところ狭しと並んだ。レントゲンの携帯用で歯のレントゲン写真も撮ってもらった。訪問歯科治療も器械の小型化が持ち運び出来るようになった御陰なのだろう。歯の治療はいくつになっても嫌なものだ。

訪問歯科治療1

2006-07-12 01:16:30 | Weblog
 6日木曜日、虫歯の治療の為に訪問歯科医の治療を受けた。今までは車で歯医者に連れてって貰っていた。一仕事というか、行って帰るまで、4~5時間かかっていたが、今回はたった40分で終わり、次回は10日に来てくれる。家内の負担も減るし、無駄な時間がなくなるし、本当に助かる。
 歯医者さんだけでなく、もっと訪問治療が増えてくれればと願う。

二人きり

2006-07-12 01:14:47 | Weblog
 我が家はまだ夫婦二人の老老介護ではないが、家族の介護する側が元気だったら何とかなるが、介護する側が倒れると、介護される側は悲惨になる事がよくある。二人だけで生活している場合、一人が脳梗塞等で倒れ、介護されている方は餓死して、共に死亡していたなどのニュースはよくある事だ。
 今年のゴールデンウィーク期間中、子どもたちはそれぞれの仕事や用事で、家にいなかったので、私ら夫婦二人だけであった。それで私は夜寝る時、手が届く所に電話の子機を置いて寝ました。
 その理由は、もし家内の就寝中、妻が脳梗塞のような事でもあれば私は妻を助けることもできない。救急を呼ぶ為にも電話が必要だ。勿論その時はドアを蹴破ってでも、誰かが家に入って貰うしかない。
 いつもは息子がいるので、朝何とかなるが、一旦二人だけの夜になった時、介護されている私が死ぬ分は問題ないが、ベッドに寝ると、寝たきり状態となる私でなく、家内が何も出来ない状態に陥った時は、私が救急に電話するか、近くの知人に連絡する為にも電話は放せない。
 私はニュース種になるような事にはなりたくないので、二人きりになった時は私はたぶんそうするだろう。昨日息子が帰って来たので、今日からの心配はない。

某月某日の午前中

2006-07-12 01:13:18 | Weblog
6:00 テレビのオンタイムと電話のモーニングコールで起床。
    隣に寝ている妻を呼び起こす。(この頃は私の方が起こされる)
    寝ていた間に出た尿を処理して貰う。
    左を向いて、寝ていたので(左体位)、右向きに(右体位)変えて、私はまた寝る。
7:40 私の場合、右向きに寝ると何も出来ないので左向きに体位交換してもらう。
   (上向きに寝ていると、何も出来ないのと喉が渇きすぎるので、横向きが多い。)
8:00 妻、車で出勤 (車で10分程の距離の病院に勤務)
    (冬場はエアコンを25度の暖房にセットして、また寝る。夏はほぼ全裸)
6時より、8時半頃まで寝たり起きたり。テレビ見たり。
 左向きで寝ているとき、ベッド上の私の顔の前に、電話の子機、DVD、蛍光灯、エアコン、J-COMのリモコンを置いてある。少し上に、おぼんを置きお茶が入っているふたが付き、ストロー付きのプラスチック製のコップを置いている。6時より8時半まで、300~400ccは飲んでいますね。右腕と右指は自由に動くので、左向きに寝ているときはいろんな対応が出来ます。朝起きた時点で肛門に感じるモノがある時、ヘルパーさんが来るまでの間、左体位交換時に妻が出勤する前に座薬を入れて貰う。すぐ出た時は取ってもらうけど、あとはヘルパーさんに任せる。

8:15 息子出勤。(娘まだ寝てるらしい)

8:30 ホームヘルパーさん来る。
    ヘルパーさんが私を起こす。眠くないときは起床の準備を始める。
8:35 殆どと言っていい程、尿瓶に尿が出ています。その処理がヘルパーさんが最初にする事ですね。

部屋の温度が20度以上になったのを確かめて、起きる準備。(真冬時)
 顔の前に置いてあるいろんなモノを取り除く。
 布団をはがないで上向きにさせて貰うために、
 身体を固定している足と背中と頭の枕を取り除いてもらう。身体が少し後ろに傾く。
 お尻の下にひいてあるネル製の四角い布を左に引っ張って貰う。
 後ろのお尻の下に食い込む布団や新聞を取り除いてもらう。
 布団を引っ張りながら身体を上向きにする。
 足を広げて貰い、股に尿瓶をあてる。
 腕を布団の中から出す。
・夏場の暑い時は殆ど裸だから、冬場と少し違う。

回転式の電気カミソリをオンにして貰い、右腕に握って、顔に当てヒゲを剃る。
タオルで顔を拭いて貰い、目やになどを撮って貰う、清拭をして貰う。

10分間うつぶせにして貰う。(けいれん止めのため)
9:20
上を向き、お尻の下にオムツをひく、尿が出るかをしばらく上を向いたまま、寝ておく。
1~2分ほど様子を見て、出ないときは、車いす移動の準備をする。
9:30 オムツをあて、ズボンをはき、靴下をはく、ベッドから車いすに移動する。
 (車いす移動の前に靴を履く。75kgの男性を50kgの女性が軽々抱いて移動させる方法がある)
9:40 車いすに乗ってからは、上着、車椅子をこぐ為の手袋をつけ、足を固定する。
    身だしなみを整える。

朝、ヘルパーさんが来て、車椅子に乗せてもらうまでは小一時間はかかります。

9:45 朝刊を読む。
10:00 お腹がすいている場合はこの時間帯で食事をしますが、遅い時もある。
     一日二食にしてから、快食快便で健康的ですね。
     3時頃、おやつ程度の軽い食事をする時もある。
10:30 パソコンを始める。メールの確認と五つのホームページの更新等。(テレビも同時に見ています)
12:00 午前中のヘルパーさん帰る。

上記の通りに行かない時もある。
朝、便をする時が多いので、その時は30分から1時間はどうしても上記の予定がその分だけ遅くなる。
食事後にお腹が動き車椅子上で排便すると大変。ベッドに戻り、排便処理して、また車椅子に戻るまで相当時間がかかる。
ヘルパーさんが帰る寸前に便が出そうになると、ヘルパーさんの午後の予定を聞いて、時間があれば30分延長してもらう。車椅子上で便を出す方が一気に殆ど出るので、予定によっては車椅子上で思いっきり出す方がいい時もある。
・臨機応変。介護のコツです。(介護される側も一緒。)
・肝心な事、第一にする事、これだけはしなければならない事、必要最低限な事を忘れないでしてもらう事です。
10時半から12時までの事は省略します。

福岡西方沖地震

2006-07-12 01:10:11 | Weblog
 2005年3月20日(日)午前10時53分、震度6弱、福岡市民にとって忘れられない日です。生きた心地はしなかったし、この揺れで家が倒れ下敷きとなり、今日この日に家族全員死ぬのかと、あの揺れの中で感じました。
 福岡市に生まれ育った者は地震とは一生縁のないものと思っていました。それまでの私の55年の人生で地震は記憶の中でも5~6回位だったのが、その3月20日以後400回以上の余震を経験しているのです。
 12年前に家を建てた時の土地の条件は平地である事と道路と敷地に段差がない事で、車があまり通らない住宅地でした。そして、現在、住んでいる土地を見つけ、家を建て住んでいます。(震源地から約20kmの位置に我が家はある。)私の中にも福岡は地震がないという思いが強く。地震に強い住宅というのは考えませんでした。建築前の設計段階ではバリアフリーの住宅をという事だけを考えた住宅作りでした。
 建設会社に頼んだ条件の中で、スロープ付き、車椅子が動けるように一階の部屋は色んなものを置かないように納戸を作り、タンスもそこに置けるようにする。車いす生活者にとって、上から物が落ちると怖いので、部屋に棚を作らない。などと条件を付けたお陰で、震度6弱の地震の大きな揺れにもかかわらず、我が家はリビングの大きなテレビが少しずれただけでした。家の外壁のヒビは3~4ヶ所だけで、他に被害はなく、幸いでした。我が家の100m四方の周辺で瓦屋根が落ちたのが5軒ほどでした。昔風の重い瓦を屋根に葺いた家でしたね。
 我が家の土台はベタ基礎でスロープの一部がそのベタ基礎とくっ付いていた事が家の基礎の補強になったのではと思っています。(二台分の駐車場も土台と一体化しています)
 台所の大きな食器棚は、それに合わせた置き場所を作っていたお陰で、倒れる事もなく食器も無事、本棚もドアが閉まる所に置いていたので倒れませんでした。三畳ほどの納戸に置いたタンスや他のモノが倒れる事もなく、無事でした。
 これから家を建てられる方はぜひ、納戸を作るようにお薦めします。
 ただ、開きドアが開け辛いというのはありました。すこしは歪んでいるのかな。
とにかく、バリアフリーの住宅は地震に少し強かったみたいです。

 気がついた事の一つに、私の部屋のいつも見るテレビの上にある安定性の悪いカレンダーもリビングに置いてあった息子のパソコンの上に置いてあったフィギア(ガンダム)が、あの揺れで落ちなかったのは、両方とも移動可能なローラーが付きの台の上に置いていたからではと思います。
 そう言えば、車椅子も車輪付きでした。

食事介助

2006-07-12 01:08:07 | Weblog
 介護しているのに、被介護人から本当に感謝されてないのではないかと感じたことはありませんか。介護されてる側(特に高齢者は)にとって、ホームヘルパーや家族の介護のやり方が間違っていても、注文や希望はなかなか言えないものです。間違った介護は介護されてる側の感謝の言葉と裏腹に不満は残ります。その一つに嚥下があります。

 15年間、私を介護している家内も私に食事させるのは(摂食:嚥下)うまいとは言えません。全介助の私にとって、また高齢者にとって飲食の介護で不快な経験は食事の楽しみを半減させるものですから、基本的な食事介護は訓練してでも、行うべきです。

 福岡では起風会という組織が食事介護、摂食・嚥下(えんげ)の指導を有料でされていました(今はされてないようです)。それ程、食事介護、摂食・嚥下と言うのは難しいのです。

 間違った介護があれば、正しい介護があるのかというと、そうでもないのです。基本的な介護があって、介護人の能力、体力(腕力)によって介護の方法が若干違うのは当然です。あとはどう応用できるかですね。