河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/30(土)13時半【生演奏でバッハを③】「フランス組曲」3番、6番。NHK文化センター京都教室(大丸より徒歩5分)

「調べの変容」~前衛短歌以降~

2017-07-18 23:36:06 | 短歌
昨日の歌人集会大会「調べの変容」。
180名ほどの参加があり盛会でした。

後半パネリストの一人として参加。以下、私個人として事後に気づいたことを備忘的に。

✦塚本邦雄など前衛短歌の句跨りは、よりエネルギーを得て一首を強固にするため。
対して最近の口語短歌の句跨りは、口語の軽さ、内容の軽さを補うためか。

✦あるフレーズを、「句跨り」として読む人もいれば「読み下し」する人もいる。

✦あと、レジュメに書いたことですが、
〈韻(母音、子音の組み合わせや、音と音の続き柄)〉、〈律(リズム)〉、〈表記〉、〈音の高低〉、〈意味〉といったものの混ざり具合、混ざるバランスが一首を決めるのだと思うが、それを分析することの、ほぼ不可能感。。。

✦「ポップミュージックと日本語」
=吉田拓郎1972年ヒット曲「結婚しようよ」の冒頭「ぼくの髪~が・・」の部分。
「かみ~が~」と「み」にメロディの強拍が当たっていて、コトバの強拍とずれる。
それは、欧米起源のポップな音楽に非常にノリにくい日本語を、英語的に聞こえさせる手段の一つ。

✦その「ずらし」はポップスでは今や一般的で、それと句跨りには密接な関係があるか。
つまり、第二句以下のあたま(一拍目)に、一単語の最初の音が来ないということ。

✦そこで、陳腐な一首を(いま作りました)。
「結婚はいつか僕の髪が伸びて肩までとどくその日にしよう」
=「けっこんは/いつかぼくのか/みがのびて/かたまでとどく/そのひにしよう」。

✦日本語が発話される時のテンポの変化
=明治時代の曲(歌)には、二小節でだいたい5音(「荒城の月」はーるーこーろーのー、や、きーみーがーよーはー・・etc.)。
対して「結婚しようよ」では13音。つまり早口になっている。
(たとえば、一秒間に発話される、英語と日本語のの情報量の差)→ 現代口語短歌の早口感。

✦文語にはきわめて少なかった撥音(ん)、促音(っ)、長音(ー)や、カタカナ語(ティ、ヴァなど)の増加によって、口語短歌は、音的には豊富になったか。

✦シンコペーション語(アクセントが、たとえば2音目に来る語)を、けっこうみんな無意識的に愛用しているのでは? 
例=自転車(タタンタ)、地平線(タタータン)、葡萄(タタ-)、キリン(タタン)などなど。

✦たまたま今Eテレ「2355」をみていて、ヤドカリの歌があって、そのヤドカリの名前が「ドカリン」(かわいい!)
・・それって、「やどかり」の「ど」を強拍=一拍目ということにして、
「や」は、前の小節の最後の拍で、それが省略された形ですね。(^^)

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