河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

4/19(金)15時30分 ショパン「マズルカ」全曲⑧ NHK文化センター京都 第30~32番、「ノートルタン」他

ロストロさんとお鮨を食べた

2007-05-03 23:21:48 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪
亡くなったロストロポーヴィチさんと、大阪でお鮨をご一緒したことがあります。
もう15年くらい前でしょうか。

彼は20世紀後半を代表するチェリストの一人ですが
人物としても大物で冗談好き。

ご一緒した事情というのは、
たまたま同日同時間、同じ大阪で演奏会が重なったことが発端。

ロストロポーヴィチさんはシンフォニーホール。
日本を代表するチェリスト堤剛(つつみつよし)氏と、河野文昭のチェロデュオ演奏会(ピアノは私)はいずみホールで行われました。

当時サントリーの社長だった、故・佐治敬三さんは堤さんの義父でもあるのですが
長年親交のあるロストロさんと堤さんが同じ大阪にいるのだから、ぜひ、
ということで、ご一緒にお鮨と相成ったわけです。

冗談連発でご機嫌のロストロ氏。

お鮨をオーダーするのも慣れたもんで
日本語で次々注文します。

いくつかのオーダーのあと、ロ氏、やおら大声で一言。

「Onago(オナゴ)!」

(……オナゴ……?……オナゴ……!女子?!!)


もちろん、「アナゴ(穴子)」なのですが、
私達の反応を見て、ロ氏うれしそう。

たぶん、ワルイ日本人が「穴子」と似た発音の「オナゴ」をロ氏に教えて
ついでにその意味まで教えたんでしょうねぇ。

ちょっと受け口だったスラヴァさん、ホントに楽しかったです。

むかし
チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」の録音で
冒頭テーマの、ばかでかいフレーズの捕らえ方を聞いて心底驚いた記憶がありますが、
いろんな意味でロシアの大地の人だったのですね。


さようなら。




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