能力を伸ばすヒント

能力を伸ばすヒントを、あちこちから拾い集めてみます。基本的に子供基準で。

『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(20)

2017年09月05日 | 

良い練習をすると今よりよくなるばかりでない。
それ以上に 「良いやり方でする癖ができる」 のが一番の利点だと思う。
いやいやとか、適当に悪い練習をしていると、今以上に悪くなるばかりか、
そういう悪い練習の仕方の癖が出て来て、
気がついたらそれが良い練習だと思い込んでいるかもしれない。



つまり良い習慣をつけるということでしょうね。
方向が間違っていれば、どれだけ時間をかけても成果は得られません。
親が間違った方向を示しているケースが一番悲惨です。
子供は親の指針を参考にするしかありませんから。
親っていうのは子供の人生を大きく左右する存在だと、改めて思います。

(今回で、このシリーズは終了です)




『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(19)

2017年09月04日 | 

他の人のマネをするより自分自信、つまり、オリジナルでいるのがベスト。
単純なことだけど、単にマネをしたり他の人に従うのは時には危険だし、また生産性もない。
(マネをする相手にもよるけど)



自分の個性を小さい頃から自覚することは、自立への道だと思います。
日本では自立を促す教育が行われているか、ちょっと疑問。
学校では、皆と同じようにやることが求められますから。
その分だけ、親が子供の良さを見出すことが大切になってくると思われます。


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『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(18)

2017年09月03日 | 

僕の両親はどんな時でも自分の意見を言うように勧めてくれる。


子供の意見を引き出してあげることは、自立する過程においてすごく大事なことだと思います。
自分の意見を抑えていると、自分というものが見えなくなってしまいますから。



『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(17)

2017年09月02日 | 

テレビのインタビューで、人が悪く言うことに対して 「忘れることにしている」 と答えたことを、
父は 「祥には知恵がある。
一生懸命生きていると、人の批判を気にしたり、他人と比べたりすることなんて起きないよ」
と喜んでいた。



自分のやりたいことが明確ならば、周りのことは目に入りません。
強い自己を作るためにも、やりたいことをやりきる経験が大事です。
逆に押し付けられてばかりだと、周りに不満を持つようになりますから要注意。
自立するためには、周りの影響を受けすぎないことが大切です。


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『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(16)

2017年09月01日 | 

母さんは精神的に強い。
それで僕は守られてきた。
木は裸の山地で育つのと比べて風から守られている方が、より高く強く育ち、葉も生い茂るそうだ。



子供を守るどころか、その反対のことをしている親をよく見かけます。
見栄や世間体のために、子供をだしにして利用したり。
子供に命令したり、他の家の子供と比べたり。
親の人格が未熟であることが原因。



『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(15)

2017年08月31日 | 

母さんは、「態度」 の違いで自分の環境が大きく変わることをいつも強調する。
「前向きな態度の大切さ」 を話してくれる。
人は前向きでなければ習ったり成長したりできない。
恐れて 「できない できない」 と言っていると本当に何もできないだろう。
だから母さんは僕に 「いつも微笑んでいなさい」 と言う。



親がいつも前向きな姿勢でいることは、子供に良い影響を与えます。
その中でも、祥くんのお母さんはまず 「常に微笑んでいること」 を一番に考えているようです。
微笑んでいれば、人との関係もうまく行くし、否定的な言葉も出てこないということでしょう。


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『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(14)

2017年08月30日 | 

骨を砕く棒や石よりも、言葉の方がもっと人を傷つける。
ということは、言葉は反対に良い意味でもパワーがある。



言葉というものはものすごい力を持っています。
ですから、口癖が我々の人生にとてつもない影響を及ぼします。
「できる」 と思っていればできるようになるし、「できない」 と思っていたらできません。



『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(13)

2017年08月29日 | 

父さんも母さんもほとんどのことをユーモアをもって表現する。
母さんが言うには
「敵やいじめっ子を相手にする時もユーモアは役に立つ。
ニコニコしている顔には敵も礼儀良くなるしかないから。
初対面で、はじめから心を閉じている人と話し始める時にもユーモアが助かる」
と教えてくれる。
「でもフリする必要はないよ。本当に楽しんで笑顔でいなさい。ユーモアを持って、いつも楽しみなさい」
と教えてくれる。



人生を楽しむ親の姿勢が、態度にも言葉にも貫かれているようですね。
楽しんでいると、運や人や能力など、いろいろなものを引き寄せそうな気がします。


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『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(12)

2017年08月28日 | 

ある人たちは僕が単に数学や科学だけに凝っていると思うらしいけど、
僕はどんな種類の情報や習い事でもエンジョイする。
音楽、詩、書くこと、運動、皆好きだ。



楽しむことが、何かを身につけるのに一番良いことは確かなのですけど。
何かを身に付けるのは、豊かな人生の一手段でしかありません。
祥くんの家庭の場合は、まず人生を楽しむ姿勢があって、
習い事も勉強も、楽しい人生を構成する一部分になっているようです。



『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(11)

2017年08月27日 | 

ロドモンド教授は教科書の味気ないテクニカルな内容のことでさえ、
何かの御伽噺のように楽しいものに変えてしまう。



アメリカの教育には、生徒の興味をひきつける努力を感じますね。
ものを教えてやっているという態度でも、命令してやらせるという態度でもなく。
つまり北風でなく太陽のやり方で、自ら学ぶ意欲を高めると。
個人的には、多くの日本の教師に一番身に着けてもらいたいと思っている部分です。


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『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(10)

2017年08月26日 | 

父さんが残念に思うのは物理だそうだ。
「学生の頃、こんなに物理が面白いと知らなかった」 といつも話している。
僕と父さんは、宇宙のことや音のことや磁石などいろいろなことを一緒に話して想像してみたりする。
わからないことは、父さんがインターネットで調べたりする。
今でもいろいろなことに興味を持って、僕からでも習おうとする父さんは立派だと思う。



興味を持てば、誰でも出来るようになります。
親が興味を持っていることには、子供も影響を受けて興味を持ちやすくなります。
親が一緒に学べば、子供も学ぶことへのハードルが低くなります。
親が好奇心を持って、楽しんで学ぶ。
命令してやらせるのではなくて、親が自らの姿勢で導くことが大事。



『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(9)

2017年08月25日 | 

父さんは結構クリエイティブだ。
自分なりに詩を書き、絵を描き、作曲もしようとしている。
そして僕に 「どんどん自分を表現しろ」 という。
「自分の中からメロディーが浮かんできて、とても楽しいじゃないか。
それが人にどう思われようと関係ないよ」
と作ること自体が楽しいらしい。



勉強が目的ではなく、競争が目的でもなく、豊かな人生が目的です。
勉強が出来ても、競争に勝っても、心が荒んでしまっては意味がありません。
楽しむことが能力の伸びに繋がり、また豊かな人生にも繋がっていくのでしょう。
もしかすると、親が人生を楽しんで過ごすことほど、子供の成長に有益なことは無いのかも。
笑顔で楽しく毎日を過ごしているか、たまに振り返ってみると良いのではないかと思います。


教育費を数百万円節約する方法

『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(8)

2017年08月24日 | 

母さんもピアノの先生も、あまり幼いときにコンクールに力を入れるのは望ましくないと考えていた。
「小さい時から競争、競争のために演奏するのはどうかな」 と父さんも話していた。
勝てなかった時、じっと座って泣いて、落ち込んでしまう子供もいるそうだ。
これでは楽しくない。
僕の両親は、僕に音楽を楽しんで音楽を好きになって欲しかった。
まず音楽を好きになることがはじめだった。



競争の結果にこだわってばかりだと、子供が歪んでしまいます。
何のためにその競争するのか、一度明確にしてみるのも良いかもしれません。
子供のためといいながら、親の見栄のためにやらせてるなんてことはないでしょうか。
楽しくないことは、何をやっても大して伸びません。



『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(7)

2017年08月23日 | 

両親が音楽や勉強を無理やりさせなかったことに感謝している。
それで僕はかえって自分の能力が伸びたと思うからだ。
子供の成長を無理やり急がせるのは良くないと思う。
僕は音楽の天才児のとても悲しい話を読んだことがある。
親が子供の才能を見つけピアノを無理やり習わせた例だ。
毎日何時間もピアノだけさせられたそうで、
そのせいでとても幼くしてコンサートで演奏するようになっていた。
でも親の勝手でその子供の才能を余りに早く酷使しすぎた。
そのうち、親に反発してピアノを止めてしまったし、今は音楽家でもなくなっている。
両親がもう少しゆっくり育てていたら、きっと今頃はその人のコンサートを世界中で聴けていたに違いない。



子供にはその子にあった成長速度があります。
前を向かせる必要はありますけども、追い立ててはいけません。
無理にやらせると、どんなに好きだったことも嫌いになってしまいます。
北風を吹きつけるのではなく、太陽であたためてあげること。


教育費を数百万円節約する方法

『僕、9歳の大学生』 祥くんの話(6)

2017年08月22日 | 

テスト結果が悪くて悲しい顔をしているようなフリをして母さんをちょっと騙そうとしたら、
もっと悪い結果になった。
先に母さんが、「ベストでやったのなら結果で落ち込んじゃダメよ」 といわれた。
「完璧主義者にならないように」 とも言われた。



頑張る姿勢が大切なわけですから、結果ばかりにこだわってはいけません。
子供の成長速度はそれぞれで、最終的にできるようになっていればいいのです。
子供を追い詰めるのではなくて、無理なく前を向けるようにしてあげるのが親の役目。
「無理なく」 が基本ですから、完璧主義はいけません。