ブルーシャムロック

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CHINESE・ストレートフラッシュ_2

2010-04-01 05:23:55 | 信・どんど晴れ
一ヶ月後、達男は高松に行く飛行機にいた。
機内誌を読みながら、木崎のことを考えていた。
自分と同じ會社にいたとき、彼は仕事も自分よりこなしたし、
部内ではモテモテだったような気がする。
なのに、会社を突如辞めると言うことになったのだろうか。
冒険心だろうか・・・。
達男は不可解な氣持ちにおそわれていた。
しかし、退職した人間よりも自らや家族のカテを稼ぐのが自分。
来年、小学校に上がる息子のことがいっぱいなのだ。
「今回の業務内容は何だったけな。」
自分の會社の高松支社の資料をみている。
この高松支社も、妻と結婚する一年前から良く通っている。
楽しみは、いつも食べているうどんだ。
新潟出身の妻は、蕎麥だと考えている。鹿児島に出張したとき、蕎麥と聞くと
頷いていたし・・・。
俺は愛知県人、參河人なのだ。否定しようにも。
小さなころからきしめんとみそ煮込みうどんで、育ったからうどんが好きなのだ。
「今回の仕事をこなしたら、また例の店で食べていくか・・。」
達男は書類を目にしながら考えていた。
つづく
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