ジョハリの窓のMiruba

ジョハリの窓のmiruba 開かれた自己・隠された自己・己は気が付かない人は知る自己・誰も知らない自己あなたの恋の窓は?

★ゆきずり★

2011-12-30 | Weblog
        朝、雨が降ったら通らないのだが、その日は健康診断の日で、坂を下りたところに行きつけの病院があるため、コケに覆われた石段を、恐る恐る滑らないように注意しながら降りていた。 途中で、踊り場となった平らな部分があり猫が7,8匹集まっていた。   雨にぬれた石のベンチに腰掛けて、小柄なおばあさんが餌をやっている。小さな傘は、腰 . . . 本文を読む
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★晩秋の恋★

2011-12-10 | Weblog
弘子は【小料理 ひろ】と藍で染め抜かれた暖簾を仕舞った。 後片付けを終えた従業員たちが「お疲れ様でした、楽しんできてくださいね」と口々にいって帰って行く。普段着の彼女らは、制服としている作務衣を脱ぎ、まとめた髪をおろすと、ぐっと若々しくなる。その若さがうらやましくなる一瞬だ。 明日から数日みんなに店を任せて親友真琴の結婚式に参列するのだ。 彼女もその相手も弘子と同じ高校時代の仲間だ。 東京 . . . 本文を読む
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★これが最後★

2011-11-29 | Weblog
第10回800字バトル題;【これで最後】【商店街】【手袋】 (miruba)より . . . 本文を読む
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心の棲家の歌

2011-11-03 | Weblog
レジデンス内のアパートは、空港寄りの高台にあった。 南仏ニースの“ベイデザンジュ”天使の湾に臨むプロムナード・デ・ザングレという海沿いの3キロ余りの海岸通りは有名だが、その西のはずれ、裏にペレアルプスの山並みを配するところに、レジデンスが建ち並んでいた。 バスを降りて、坂道を行く。 どうしたことか、私はパリでもトーキョーでもニースでもナガサキでも坂道のある高台に暮らす。 健康には良いか . . . 本文を読む
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別れ、そして

2011-10-16 | Weblog
「オレって、こんな酷いめに遭うほど、何悪いことしたのだろうか」 また始まった。 暫らく愚痴を聞かなくてはならない。 グダグダと女々しい言葉を毎日聞かされるこちらのほうがうんざりだ。 運命を呪ったって、現実を受け止めなくちゃ仕方がないじゃないか。 「悪いけれど、私これからレッスンだから行くね」そう言うと。 「え?今日は休みじゃなかったの?そんなに練習したからって、世界チャンピオンにな . . . 本文を読む
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*時空間* 三題話「まつたけ・化粧・虫」より

2011-10-06 | Weblog
週間ドリームライブラリー【おとなのコラム簿】三題話「まつたけ・化粧・虫」 娘の亜季が、先ほどからじっと「まつたけ」を見ている。 安かったからと、昨日主人が買ってきたのだ。 「この松茸小さな虫がいる。これアルジェリア産?日本の松茸はもっと香りがいいものね」突然亜季が言い出した。 「化粧が施されて香りもつけられたアフリカ産ですって。そういえばあなたパリにいるときにアルジェのお友達から . . . 本文を読む
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カペル橋での回想

2011-07-31 | Weblog
サンモリッツから出るスイスアルプスを走る山岳観光鉄道氷河急行Glacier-Expressグレイシアエクスプレスに、ブリ−クから乗ってツェルマットに入ったスイスへの旅はその景色の壮大さに、緑の夏も雪の冬も忘れがたい。 2006年にグレイシアエクスプレスは新型車両「プレミアム」に置き換えられたという。 また、フランス語圏の ジュネーブを行くのも好きだ。仏領モンブランでのスキーや、夏、南仏 . . . 本文を読む
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メルトモ紀行

2011-07-23 | Weblog
「お先に失礼します。」 事務員さんたちが、慌しく帰っていく。子供たちを迎えに行かなくてはいけないのだろう。子供が出来ないことを理由に離婚してきた私に気を使って、彼女たちは子供の話をあまりしなかったが、そのくらいわかる。 汗まみれになり、少しくたびれた顔の従業員たちが、そこかしこの現場から戻ってきて、後片付けや明日の準備をしたあと、短いミーティングをしてから事務所に顔を出す。 「お疲れ . . . 本文を読む
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ラ・ボエーム20からの恋

2011-06-22 | Weblog
副題 三題話 「アゼルバイジャン、電解コンデンサ、とんこつラーメン」 . . . 本文を読む
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フィンランド交錯事情

2011-06-22 | Weblog
副題「床暖房・海賊・メルセデスベンツ」 . . . 本文を読む
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『春雨に泣く恋』

2011-06-19 | Weblog
村下孝蔵 春雨 「みんな、帰りますよ。道具を綺麗にして仕舞ってね」「はーい!」 元気のいい声が返ってくる。明日の午後くらいから雨が降りそうだった。午前中までにトマトの収穫を急がなくてはいけないだろう。今日玉ねぎの収穫を急いでいてよかった。気持ちはあせっていたが、みんなに緊張を与えることになるから、せっつくわけにもいかないし、困ったものだ。 春は暖かくなるので、ドンドン作物 . . . 本文を読む
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不均衡な愛 desequilibre

2011-06-14 | Weblog
  村下孝蔵「踊り子」 新宿のアルタ前を通り過ぎて、コマ劇場のほうへ歩いていく。 ティッシュを配っているお兄さんは、若い女の子には手渡すティッシュも、私には一瞬逡巡する顔をして、それでも「今の時間安いんです、いかがですか」と、居酒屋の店員らしい呼び込みをした。私はティッシュだけ受け取って、笑顔で通り過ぎる。 仕事の帰りに、少しだけ有酸素運動をしようと、ダンスシューズを持っ . . . 本文を読む
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初恋

2011-06-12 | Weblog
  村下孝蔵 - 初恋   孝が生まれたのは、九州の熊本。両親の影響で色々なジャンルの音楽に触れる機会が多かったからか、子供の頃から音感に優れていた。物心ついた頃にはギターを欲しがったが、中学になるまではだめだと諭され、孝は自分でギターらしきものを作り、それを弾いて加山雄三の真似をして遊んだものだった。また、家が海のそばということもあり、泳ぐことも大好きで、夏だけ . . . 本文を読む
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最後の電話

2011-05-27 | Weblog
作詞・作曲 谷村新司より どこからか私の好きな曲が流れてきた。《ノスタルジージャポン》という日本人向けのラジオ番組からだろう。「ママン、ほら、おじさんよ」「おねえちゃん、ほら、ママンが目を開けているわ。解るんだわ」 娘達が動くことの出来ない私の頭と枕を加減し携帯を当ててくれているようだ。 携帯の冷たい感触が耳の存在に気づかせてくれた。 「もしもし、僕だよ、今やっとシャルル・ド・ゴール空 . . . 本文を読む
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面接のドラマ

2011-05-21 | Weblog
*電話面接* 会社の電話が鳴った。 求人をしていないか尋ねてきたのだ。 今は募集はしていない、と断ると、トイレ掃除だって何だってやりますから、と言う。 当社は、清掃会社をしている。 広いフロアーでの機械を使った掃除や磨きも美しいワックスがけやボックスに入った安全帯つきの窓掃除ばかりではない。 異臭のするゴミ箱のような部屋や、白蟻でグズグズになった畳などを掃除したりもする。清掃会社にとって . . . 本文を読む
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