おじさん

2009-04-15 21:44:35 | Weblog
月曜日の出来事だった。
会社の近くの公園のさくらはもう散ってしまっていて、さくらの花の代わりに小さい緑色の葉っぱが目立ってきてた。
春だなー
頭の上から照りつけられる太陽の日差しが少し痛いと感じた。
昼食をとる人たちの姿があっちこっちにあった。
私も自分の昼休み時間をとるために店に向かった。
財布の中を覗くと給料日前なので、残り金が少なかった。
はぁー何食べるかな。節約するためにまたコーヒーだけにしとくかな。

春なのに私なんかひもじいなぁ。
もう少しで給料日だ。
新しい財布欲しいな。
服も春っぽいのが欲しいな。
アクセサリーもいいな。
あぁ、でも結局欲しい欲しいだけで終わるだろうな。

公園の角を曲がろうとしたとき、どこからか変なにおいがした。
ん?くさっ。
においがする方を見るとホームレスのおじさんがマンションの駐車場らしき(店ではなかった)場所で中腰になって髭の生えた口の中に麺らしき物を放り込むように食べていた。
私は見てはいけないものを見たような気分になり何もなかったようにまた前を向いて昼食をとる予定の店に向かってせっせと歩いた。
でもなんだか印象が強くて、コーヒーを飲みながら手帳に思った事を書いてみた。



さっき見かけたホームレスのおっさん
小汚い服に
異臭に
常識に中からはみ出て
食べ物を場所も選ばず
人の目も気にせず
口の中にほうりこんでた
社会のマナーとか人の常識からはみ出してる姿に
なんとなく勝手に「自由」を感じ取った
流行りの服のことなんて考えずに済む
収入も気にせずに済む
生きていく上で最低限だけ備えりゃもう何もイラネっという雰囲気がうらやましく思えた
でも、なんだかんだ私はそんなふうに自分のことも捨てきれず
これからも中途半端のままだろうな
おっさんよりは色々備えてるにも関わらず、おっさんより肩身の狭い思いのままだろうな





@えだまめこ@



がんばる理由

2009-04-11 22:54:40 | Weblog
私は相当のコンプレックス人間だ。
元々の性質かどうかはわからないが性質ではないと願いたい。
ただ、どんなに苦しい環境に置かれても前向きに生きていく人がいる一方、どんなに恵まれた環境でも不満を持って生きてる人もいる。
そういう事実を見ると生まれたときから遺伝子の中に組み込まれた性質の可能性が高いと思わざる得ない。

お祖母ちゃんはあの時代の人なのにもかかわらず、2度結婚したらしい。
一回目の旦那さんは金(キム)の苗字を持っている人でその人との間で数人子供を持つ。母親はそのキムさんの娘の中の一人でもある。
旦那さんは何を思ってか、おばあちゃんや子供を置いてお坊さんになり、家族の元から離れた。
私が見る限り母親を含め、キムの親戚の人たちは強烈な個性の持ち主が多い。
天才だか、馬鹿だかわからない。
みんな世の中を生きていくことが似合わない人達が多い。
お祖母ちゃんが2度目結婚をしたお相手は世の中で出世したちょーお金持ちのエリートの人だった。その人の苗字は朴(パク)。
私の面倒を見てくれた教育叔母さんとかはパクさんの血筋なのだ。
このパクさんの血筋の子供達は世の中の出世率が高い。
そこそこ金持ちだったり、そこそこ出世し、努力家で要領のいい人が多い。
1回だけ会ったことがある外交官の叔父さんがいるんだけど、この叔父さんもパクの家系。
小さい頃は何故叔母さん達は母親と兄弟だというのに苗字が違う事が不思議だったが、こういう事実が絡んでいたのだ。

外交官の叔父さんがアメリカで暮らしてるときに理由は忘れたが韓国の住まいの家にお祖母ちゃんと行ったことがあった。
綺麗なマンションで子供部屋があった。
日当たりの良い部屋にベットがあり、ベットのサイドにミッキーマウスの大きな縫いぐるみが置いてあった。
あまりにも可愛くてその縫いぐるみを自分のもののように抱いてた。
帰り際におばあちゃんにそのミッキーの縫いぐるみをくれと駄々をこねてた。
もちろんもらえなかった。

金に不自由しない親戚を見て、自分もそのメンバーの一人になるに違いないと勘違いしてた。のちのちは私も出世して、堂々と生きていくだろうって。
で、現在はまったく違って、出世どころか学歴もなしに地味に生きている。
こんな自分が恥ずかしいから韓国にはあまり連絡もしなくなった。
勝ち組な生き方ができてなければ、韓国には恥ずかしくて帰れないという思いがある。
でも、今も特に何も変わっていない。
たまに叔母さん達に国際電話を掛けてた時期に、叔母さんに「どう過ごしてるの?」と聞かれれば、こっちだってわざわざ日本に来て毎日金計算に参ってますなんて口が裂けても言えないもんだから、いかにも私は金がない今の自分の生き方に十分満足してますみたいな返事をしてしまう。
「よかった。自分が楽しいと思うなら、それで充分じゃないの。」
と後味悪いフォローの言葉を言ってくれる。

自分のことだけ考えると
あーー生きるの面倒くせー
意味わかんねー
未来見えないー
と思って自分であること止めたくなるのに
ふと私と関わってくれたいろんな人達がよぎる。
落ちこぼれだがそういう人達の為に頑張らなきゃと思う。
これ以上がっかりさせちゃ駄目だなって。

関わりって複雑。





@えだまめこ@



王族の印

2009-04-02 23:20:18 | Weblog
昨日プーさんは飲み会だった。今の会社を辞めることが決定し、付き合いが悪く無愛想(本人の言い分)に勤務をこなしてきてた割にはちゃんとお別れ会を開いてもらえるなんてありがたい事だと思った。プーさんの会社やら、クライアントやらは金に余裕があるんだか、見栄っ張りなんだか私が参加する飲み会の会費を常に2倍以上上回ることが当たり前で、いつもしぶしぶクソ高い飲み会に見送ってたが、今回は大人しく見守ってやることにした。だって、付き合い悪いプーさんなんかの為に「お別れ会」っていう名目までつけてもらい酒を飲んでくれるなんて、いっくら酒飲みが目当てだとしてもありがたいことじゃないか。

私は仕事が終わり、一人で食べる夕食の買い物をした。
韓国のにおいがプンプンするキムチチゲを作って食べようと朝からメニューを決めてた。豚肉、キムチ、ネギ、ニラ、豆腐等を買ってあとは冷蔵庫の残り食材や調味料を足して作る予定だった。
いっつも家の近くの駅で二人で待ち合わせをして買い物して帰るんだけど、久しぶりの一人きりの帰り道になった。
暇だなと思いつつ、なんだか自由だなと思った。
家につき、なんとなく誰もいない家に「ただいまー」と声をかけた。
私の声だけが静かに響く。

さーて!キムチ鍋つくりますか!!!
張り切って、自己流のキムチ鍋を作る。
一人で食べるんだから、失敗するだろうが、見た目が汚いだろうが、味付けが濃いだろうが、とにかく自由だ。小うるさいプーさんは今頃高い会費払っての上等な食事を食べてるだろうけど・・・
思ったより、大量のキムチチゲが出来上がり、少し驚いたがお腹が一杯で苦しくなるまで食べつくした。

8時過ぎにプーさんから電話が掛ってきた。
プー「もしもし。」
私 「はい。もしもし。」
プー「ご飯食べた?」
私 「うんうん。キムチチゲ作って食べた。もう一か月くらいはキムチチゲいらないわ・・・」
プー「また、どうせいっぱい作って嫌ってほど食べたんだろう。たまには一人もいいでしょ。気が楽っていうか。」
私 「うんうん。前一回酒飲んで倒れたんだから、酒はあまり飲むなよ。食事は高い金払ってるんだから食べれるだけ食べてしまえ!割り勘ならの話だが。」
プー 「わかった。任せろ。(笑)」
携帯の電波の状態があまりよくなかったので、短い会話で電話を切った。
どんな料理食べてるんだろう。
今日はたまにの一人だ!やりたい放題だ!
しばらくテレビを見て、ピアノを弾いて、お風呂を沸かした。
時間は10時すぎてた。いつもは飲み会に参加しても1時間置きにメールやら電話で連絡してくるプーさんだが、珍しく2時間が経ってもなんの連絡がなかった。
ま、お別れ会だもんな。
念を押すように「あまり酒は飲むなよ」みたいなメールを送って風呂に入った。
一人だったので、1時間近くゆっくり風呂場でお湯に浸かったり、体洗ったり、髪を洗ったりしていた。
なんだか、静かで心地よかった。
何時くらいになるんだろう。
飲み過ぎてはいないだろうか。
電話できいてみるかな。
あぁあ駄目だ。ちょっとほっといておこう。せっかく楽しんでいて私なんかの電話でテンション落ちるのもかわいそうだし。
12時まで連絡来なかったら、そのまま先に寝とくか。私は明日会社だし。
スッキリした気持ちと体で風呂場を出てタオルで体を拭いてた。
髪の毛を拭きながら、ドライヤーで髪の毛を乾かす面倒さに悩んでた。
乾かすかな・・・濡らしたまま寝ちゃおうかな・・・
どうしようかな。
トゥルルル。
家の電話がなった。
もっ!タイミング悪いなぁ~
電話の相手はプーさんと薄々わかってた。
まったく!この選んだようなタイミングがたまにイラっとする。
私 「はい。」
プー「モヒモヒ(もしもし)・・・」
この野郎・・・あんだけ飲み過ぎるなと言ったのにっ!
私 「あれだけ飲み過ぎるなって言ったのにっ!ああ!もっ!本当馬鹿!」
プー「アハッ。でいづぐんのぉお(で、いつ来るの)?」
私 「あ?誰がくるって?」
プー「だてくるでひょ(だって来るでしょ)?」
私 「私が?!なんで私が行くの!?自業自得だ!馬鹿!豚!短足男!豚足男!ってかどこ?」
プー「イゲブグロ(池袋)。」
私 「はぁあ?池袋なんて行くわけないじゃん!何時だと思ってるの!?」
プー「だてがえれないんだもん(だって帰れないんだもん)。」
私 「知らないよ!酔っぱらうまで飲む自分が悪いじゃん!自分で帰ってきな!ってか後ろうるさいよ!まだ、飲んでるの?」
プー「もおのんでないよぉ・・よてないでば・・(もう飲んでないよ・・・酔ってないってば)」
酔っぱらいは明らかに酔ってる癖に自分はまだ酔ってないと言う。そうだ。私だってそうだ。はぁ。
私 「明らかに酔ってるよ。ロレツ回ってないし。コカコーラ3回言ってみ!」
プー「コカゴーラゴガゴーラオガオーラ」
私 「あんた・・・言えてないじゃん・・・」
プー「いえだ(言えた)れ、どーすーの(で、どうするの)?くるのぉお(来るの)?ごないのぉお(来ないの)?」
酔っぱらってロレツが回らないもの腹が立つのに、迎えに来るのが当たり前だという態度に余計ムカついた。
知らない男「あ、もしもし◆◆と申します。えっとですね。ちょっと●●(プーさん)が先ほど転んで強く頭を打ったんですね。」
はぁ、酔って転んだと!で!頭打ったって!!!電話に急に替わった人はプーさんから聞かされたプーさんの上司のようだった。
私 「えっ?頭打ったんですか?」
上司「はい。出血とかは特になかったのですが、だいぶ酔ってて多分帰れないと思うので迎えにきていただきたいんです。」
私 「あ・・はい。じゃこれから迎えに行きます。えっとちょっと厚かましいお願いですが池袋駅の☆☆の前までに●●(プーさん)連れて行ってもらってそこらへんに落としてもらって良いですか?すみません。」
上司「☆☆の前ですか。車に乗せたりしないんですか?」
私 「はい。乗せなくていいです。☆☆の前においてもらえばいいです。」
上司「わかりました。」
私 「じゃ、私はこれから池袋に向かいますので、よろしくお願いします。ご迷惑おかけします。」
で、電話を切った。髪を乾かす乾かさないの悩みはすっかり頭から抜け、濡れた髪を束ね、適当に服を着て急いで家を出た。マンションの外に出たら、雨なんかが降っていて傘も持たずに急ぎ足で駅に向かった。
あいつめ!どう考えても次の日会社なのになんであんなんなるまで飲むのかな。
本当に馬鹿なんじゃないかな。雨冷たくてうっとおしいな。酔ったままじっとしないでどこかにふらふら動いちゃったらどうしよう。クソ面倒なことさせやがって。ったく。金もないのに。
まだ、電車の時間までは急げば迎えに行って帰って来れそうだった。
急ごう。プーさんが酔って動き回り迷子になったら余計面倒だ。
倒れて寝てたりしてたら、どう抱えて戻って来よう。
もう、頭の中は不安と焦りとイライラとで一杯だった。
駅に着き、電車に乗る前にもう一回プーさんに電話をかけた。
私「もしもしっ!☆☆の前に着いた?」
プー「いまむかてるどご(今向かってるとこ)。」
私「何転んだって?あんた人より頭でかいのに衝撃でかかったでしょ!?大丈夫なの?」
プー「おれおぼえでない・・・でも、みんながいってだ・・」
私「ただでさえ馬鹿なのに、それ以上馬鹿になったらどうすんのっ!?本当馬鹿男。豚っ!どあほっ!」
プー「アハッ。それはちょといいすぎだあ。」
私「うっせー馬鹿。で、着いた?」
上司「あ、もしもし。」
私「あ、はい。」
後ろからプーさんの声が聞こえた。私と電話で話すときより、比較的口がテキパキしてた。
プー「あ、◆◆さん。もう大丈夫でふ!ここで大丈夫でふ!」
上司「あ、本当。あ、もしもし。えっと本人大丈夫みたいなので、僕はここで先に失礼します。」
えっ?着いたのかな?
私 「あ、☆☆の前に着きましたか。どうもすみません。」
上司「いえ、☆☆の前には着いてないんですが、△△の前です。」
はぁあ?ダメじゃん???ってか見つけづらいじゃん!!!
私「え・・△△前ですか・・・」
上司「はい。では本人も大丈夫だと言うので、僕はこの辺で。」
おいっ!オヤジめ!面倒なのはわかるけど、もうちょっと協力してよ!!!!
そんな所だと探しづらい上、めっちゃ遠いんだよ!!!しかし、会ってもいない人にそれ以上頼み込むのも私としてはつらかった。
私「あ、わかりました。どうもご迷惑おかけしました。」
逃げるように上司さんがプーさんに電話を渡し、電話越しから「気をつけてね。お疲れ。」と言っていた。
一人で大丈夫かよ・・・
私 「☆☆の前には着きそう?いけそうなの?」
プー「今むかでる・・・きもちわりぃ・・・」
私 「もう、すぐ電車来るみたいだから乗るよ!☆☆の前ね!☆☆の前だからね!絶対そこから何があっても動くなよ!」
プー「いや・・・俺電車乗る・・・さぶいし・・・」
私 「乗るなよ!!!どうせ迷子になるだけなんだから、そこでじっとしてて!!」
プー「いや・・・乗るから。だいぶさめてきたからだいじょうぶ・・」
いくら電車に乗るなと言ってもプーさんは乗ると一点張り。
私 「よぉしわかった!乗ってもいいけど、もし合流出来なかったら私はこのまま勝手に帰るからネ!」
プー「わかた。じゃ■■駅で会おう(池袋駅と家の駅の中間時点の駅)。」
あぁああもっ!大丈夫なんだろうか!
電車乗れるだろうか!
まったく違う電車に乗り、去年横浜に流れた私じゃないけど、それの二の舞にならないだろうか。気きかせていつでも吐けるようにビニール袋を持参すればよかったと後悔した。あわててたし、急いでたせいで持ってたのは定期とメガネと携帯だけだった・・・

電車の中では心配で仕方がなかった。
フラフラ歩いててまた転んでるんじゃないだろうか。
泥酔して、電車を降りるタイミングを逃してしまうんじゃないだろうか。
はぁ・・・
携帯が鳴った。ぷーさんからのメールだった。
無事■■駅に着いたらしい。本当に降りたのは■■駅だろうか。酔ってる本人がそうだと勘違いしてるんじゃないだろうか。
■■駅でプーさんを見つけられなかったら、どのように探せばいいだろうか。
色々思ってるうちに■■駅に着き、電車を降りた。
駅のホームのどこを見渡してもプーさんがいない!
電話を掛けた。
私 「あんたどこ?いないよ!?」
プー「あ、喉渇いたから店に入ってる。」
もっ!わかったと答えその店に向かった。レジの所でプーさんの後ろ姿が見えた。
体がゆっくりユラユラと揺れていた。
私 「私のコーラも頼んで。」
プー「ウーロン茶とコーラ1つずつで。」
私のほうを振りかえって見る。
ユラユラと揺れてる上に顔が前のときみたいに真っ白になっていて、唇の色も白っぽくなってた。
私 「ね・・・また顔が真っ白だよ・・・大丈夫?」
プー「だいじょうぶ・・・さきにすわってるからあとよろしく」
私に財布を渡してプーさんはフラフラち席に向い座ってうつ伏せになっていた。
飲み物を持って席に座った。プーさんが私の気配で顔を上げた。
プー「エヘへ・・」
立っていたときの顔の蒼白さがなくなっていた。
私 「エヘヘじゃねぇよ!ばーか!顔色治ったね。なんでそんなんなるまで飲むわけ?一回倒れてからはさ!酒控えるって話したじゃん!」
プー「だって、みんながのめのめっていうんだもん。」
私 「だから飲んだ訳?ドクターストップかかってて酒はあまり飲めないですとか言えばよかったじゃん!嘘つくの得意でしょ!!」
プー「もうだいじょうぶだってば・・・頭いたい・・・」
あ、そうだ!頭!頭!転んでぶつけたって言ってた!
私 「どこ打ったの?」
プー「後頭部みたい。でもおれおぼえてないんだよね。前みたい意識モウロウしてそのままひっくり返ったみたい。」
よくみたら、おでこに小さい傷ができていた。
後頭部を見せてもらったが、出血してる様子はなかった。
頭って危ないんだよね・・・病院いくかな。
私 「どこにぶつけたの?」
プー「なんか大理石の石のところなんだけど、石がヒビ入ってちょこって割れたみたい。すごくない!?石がだよ?」
私 「頭はどう痛いの?」
プー「ぶつかった痛みなのかな・・・よくわかんないけど痛い。」
はぁ・・・
なんだか腹が立ったのとほっとしたので、私はぐでんぐでんの動きに眠そうな目に酒臭いプーさんにひたすら怒ってた。よく見たら、スーツは擦れてるわ、ワイシャツの袖は汚れてるわで・・・
私 「何その服の汚れ方!そのワイシャツ誰が洗ってると思ってるの?」
プー「あ・・・本当だ・・・そういえば・・・・」
私 「そういえば?何?」
プー「池袋で知らないおじさんが腕をガバっと掴んで来て・・・」
・・・え?
プー「あなたのその!その!服の汚れは!!!!イギリス代々の王族の印っ!!!!って言ってた♪」
いつもと変わらない馬鹿な話が出来る様子だったので、ほっとして笑ってしまった。
私 「黙れ!勘違い不細工!」
プー「えへへ。ほらみてみ王族の印~~~」
シャツの裾の汚れを自慢げに見せつけてくる。
私 「ただの汚れだよ!馬鹿が移る!もー!」
王族の印の話題が気に言ったらしく、家に着くまで何回も言ってきてた。


結局、深夜やってる近くの脳外科は見当たらず、今日仕事が終わってからプーさんは小さい病院に行った。普通は頭を打って異常がみられるのは早いらしい。特に若ければ若いほど。要するにプーさんは大丈夫だという診断をもらった。食事はちゃんとしてるし、言語的な目立った問題が見当たらないから、脳の神経の損傷は極めて低いと思うと言われてた。小さい病院で診察の声がはっきり聞こえてたので、付き添いに行った私は医者ごっこの会話を聞かれされてる気分だった。

で、私は帰りのタクシーに携帯を落とし、朝から大騒ぎ。
会社を休んで、タクシーの営業所に取りに行った。無事携帯確保。

怒ったり、不安だったり、いらついたりで久しぶりに精神的不安な要素が多くて疲れた。何が王族の印だ。タコ。




@えだまめこ@