無知蒙昧食堂

こんな税金の高い国住めるか!!出てってやるよ!!!

告白

2010-06-20 21:10:59 | レビュー
観てきた。
怖さに凍りついた。
開始早々、淡々としゃべる先生の告白から画面に釘付け。
最後まで緊張感が抜けない。
シーンと静まり返って、ポップコーン喰ってる音も聞こえてこないし。
心臓にズシンとくる手ごたえ。
エンドロール中、口ポカンと開けて茫然としてた。

今年観た映画の中で最高に良かった。
「バトルロワイアル」や「ソウ」が好きな人にオススメです。
そういうのを不謹慎だと言う人は観ないほうがいいです。
R15だけど中学生にこそみせたい映画だと思います。

観終わって「何でこんな結果になったんだろう?」と考えてみたり。
登場人物の心理分析をしてみたり、この発言は真実なのが否かと考えてみたり。
後を引いています。

<以下ネタバレ注意>
一番に気になるところは、森口先生は犯人2人に対して殺意があったのか?
少年Bは施設に送られその母親は死にますが、この結果は森口先生の意図したものであったのか?
続いて少年Aの母親は爆弾で死んだのは真実なのか?

森口先生には、娘を殺した犯人2人に復讐したいという母親の心と、殺人事件を犯した生徒2人を更生させたい
という教師としての心が同居していたんじゃないかと思います。

少年Bの家庭で事件があった後、ファミレスで森口先生は美月にそれが計画どおりだったと語るが、
そんな簡単に計画通りに進められるわけが無い。
これは意図したものでは無いのでは。少年Bを精神的に追い詰める狙いはもちろんあったと思うが、
死人を出す結果は望んでいなかった。それが死んでしまって、道で無き崩れるシーンがあるんじゃないかと思う。

あるいはファミレスでの発言は真実だとして、こう思ったかもしれない。
復讐しても虚しいだけで娘は戻ってこない。ここで心変わりして少年Aへの復讐は実行されなかった。

爆弾は爆発したのか?
爆発したのは少年Aの想像の中だけで、本当に爆発したのかは解らない。
森口先生が少年Aの母親のところに持って行ったと言うが、今までの復讐しても自分は罪に問われないように慎重に
行動していた人が、そんな事するとは思えない。「爆弾を作ったのも、スイッチをいれたのもアナタ」と責めるが
爆弾と知っていてそれを運んだ人も罰せられる。そんなヘマはしないと思います。

少年Bのあの行動が謎なんだよな…
といろいろ考えたくなる映画です。

<追記>
閃きました。
少年Bが先生の娘をプールに投げ込むところ。
後に生きている事を知っていて投げ込んだと発言しています。
これがずっと謎でした。

この発言は虚と思う。
彼は母親に叱って貰いたかったのではないか?
犯行に関わっているのに、親から少しも叱られない。
そのために虚言を吐いた。

少年Aの道具はどうか?
殺害の意図はあったのか?
謎である。


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