遍歴

日々のことなど。

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ゴールデンウィーク

2009年05月04日 | 日々
…人様並みにゴールデンウィークやらせてもらってます。
といっても暦どおりで、16連休なんてムリです(笑
16日休めたら色んなことしだすだろうな…。
でも3日過ぎたら執務が気になり始めるだろうな、という憶測…。

それはさておき読みたい漫画読んでみたり、美容雑誌などをチェックしてます。

ハガレン、またアニメやってんだね!
昔ハマってたなぁ…。
好きだったんだけど、途中からよくわからなくなってしまった。
今度は最後までやるだろうから見てみようと思ふ。

美容雑誌のほうは…くずれないファンデーションが欲しいのと、
日焼け止めどうするかという夏の大問題に立ち向かうため!
顔は一年中保護してるけど、ボディのほうはこれからなんで。
まぁ6月までは長袖着てるだろうから、そんなに急いでいなかったり…。
化粧品は五感で選べという人もいるけど、ワタシは情報から入る派ですね。
そのとき感触がよくても、長くつけていることで肌の上で変化があるとまずい。
薬ではないけれど、化学的に作られたものだしね。
なので、季節ごとに情報誌を買ってチェック入れます。
オマケ欲しくて衝動買いすることもあるけどさぁ(笑

これから外出てきます。


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ケッコン!

2009年03月29日 | 日々
最近驚いたこと。
同級生が、卒業後一年で結婚したこと…。
「久しぶり〜」
「苗字、変わったの〜」

実は初めてだった。
もう結婚した人がいることが!
いや、これまでも「小学校のときの○○ちゃん(君)、結婚してるのよ〜」
みたいなのは「ふーん。早いねぇ。まだ20代前半だよ?」
な感じで聞き流していたのですが。

最終学歴が同じ人が結婚してるのは、初めてでした。

ワタシは「最終学歴はドライビングスクール」としたいところなのですが…。↓
(違います)
だってマンツーマンで習ってるなんて生まれて初めてだよ?!
それを思うと、教習所ってすごいわ。
集団勉強しか経験なかったもん。常にマンツーマン。
お金もかかるわけだよ。

…脱線した。
とにかく結婚すごいな…。
結婚生活とかって想像できない。
ダンナに飯つくるとか?
ワタシ、食べるのが面倒で食べるの放棄することがあるんですが。
(いつもではないけど)
自分さえまともにメンテナンスできてないのに、他人様なんて無理…。
そしてオンとオフが激し過ぎて、確実に呆れられるだろうし。

さらに決定的(?)なことが。
「銀●の母」をテレビで見たけど、ワタシの結婚線は晩婚でした。
これはアラフォーまっしぐらだな…!
とか言ってて30前で結婚したくなったらどうしよう。
でも絶対に婚活なんてしたくないぞ。

ここ最近、いい男とは発展しない運が最強だと思う…。

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辞令とか肌とかスーツとか。

2009年03月21日 | 日々
辞令にgkbr…
4月から忙しいかもしれない。
無事に毎日帰宅できますように(願

もうすぐ新しい季節がはじまります。
桜も咲いちゃうね。あたたかいから。

新しいこと始めたいなぁ…
まだ免許とれてないけど(もう3ヶ月
↑今日、夜に走るです。
車線の変更が下手です。
特に右車線入るとき、補助ブレーキ踏まれてしまう(読めてない


↓ファ●ケル、ワタシはダメでした…
なんか肌表面にしか留まらないカンジで。
内側がものすごく乾いているのに、入っていかない!

で、いろいろ試行錯誤の結果。
コットンにノンアルコールの植物性保湿化粧水をたっぷり染み込ませて、
じわぁ〜〜と肌になじませる。
乳液をたっぷり、肌を保護する!

長くオ●ビス使ってたんですが、
洗顔系の界面活性剤とエタノール配合が気になってきて、D●Cに戻りました。
敏感になってると肌が赤く痒くなってしまって…
皮膚が薄いのであらゆるトラブルが(悩
やっぱD●Cだね。
価格が安くなったので、さらによし。

頭皮の乾燥も気になります…

気になることだらけです。
神経質すぎて、あらゆることが…もう。


スーツを新調しました。
シャワーで汚れを流せるというアレ!
値段が張ってもウールのスーツがいいので、
例のスーツ専門店で探していたところ店員に勧められました。
手触り・光沢感・黒色の出方など、全てが好みです。
ただレディースは構造上、内側に名前入れられないんですね…
そこがマイナスポイントです。


あ!
今日の夜、教習所に行くからレスキューの最終回が見られない!

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しんどい。

2009年03月12日 | 日々
花粉症で死にそうですが何か。

↑ていう言い方、あえて使ってみるけど、結構むかつくよな…。
「何か」ていう部分がないと善良な市民なのに、
これがつくだけで一気に善良じゃなくなるから(どうでもいい

肌が乾いてボロボロ…。
コンビニで初めてファ●ケル買ってみた(お試し用)。
敏感肌対策ジプシーになりかけている…。
呼吸が苦しくて鼻がズルズルになって目覚める朝におさらばしたい。



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さぁ双眼鏡を構えて。

2009年03月06日 | 日々
そういえば、ちょっと前に「ルーリン彗星」が見れるって騒いだんだけど…。
ずっと天気が悪いくて見れなかったね! 数万年の奇跡よ、さようなら!
やっぱ彗星は青だよな。
赤い彗星じゃないよ。シャアじゃねえよ!!!!!
(頭おかしい


土日バリバリ教習所行ってきます…。
んで、帰ったらバリバリとゲームでもするわ。
(おわってる

↓アヤシイ通販会社の話。
まぁもういいか…。
話すとクソ長いんで(没
生まれてはじめて、個人的に契約法の知識を使った事案ですた(結

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ドラテクなし。

2009年03月05日 | 日々
フェードアウトしそうになってるヨ!
↓インフル、治りました。
死ぬかとおもた。生きてるけど。ピンピンしてるけど。
どーしても休めなくて、一晩で(気合で)治した…。
いまとなってはいい思ひで。早死にしそうだ。

そして。↓その後も教習所いっとります…。

経過報告。
なんとか仮免とれた(涙
絶対落ちるよ、と思ったら一度で受かった。
日曜まるまる使ったわけだから、時間もったいないと思って集中したのもある。
しかし、これは奇跡。
本当に奇跡だ。
と、幸せを噛み締めて。
…大雪が降る夜道を、スーパー初心者が路上運転するに至る。
あぁぁぁぁぁ! ほぼカンで走ってた。
しかし、雪道だから危ないのではなく、ワタシの運転そのものが危ない。
ということが、今日の夜に走ってわかった。
まぁ今日も雨の夜なわけだけど。
せっかくプリウス乗ってるのに、プリウスが泣いている。
そんなふうに車と会話している(恐怖

ワタシ「ヘタでごめんね。せっかく君はハイブリッドに生まれてきたのに」
プリウス「もっとうまく運転しておくれ」(といっているような感じ)

でもメゲずに通いつめてるから、なんだかんだで取れそうな気がしてきた。
もう2ヶ月かかってるけど…。
「1ヶ月もかかんないで取ったヨ。数週間だヨ!」
という輩がいるんですけど?! それは集中してやったからだよね…。


少しあやしい通販会社とやりあった(?)話もしようと思ったけど、
今日はこのへんで。

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リレンザ…

2009年02月02日 | 日々
を吸うことになるとは!


のどが痛いなぁ…
風邪ひいたかも?

のどあめなめて、市販の風邪薬…

あぁ、のど痛いなぁ…
薬のんでるのに治らない。
ていうか、悪化している。

ついに熱が出たよぉぉ
しんどい。

病院へ行く。39度あります。
採血・点滴・インフルエンザ検査。

ソ連A型と判明。
まさか自分がかかるなんて思わなかった。
インフルエンザなんて、たぶん10年やってない…
しかも例のタミフルが効かないとかいう…

リレンザ吸入。
ひたすら寝る。
ものすごい汗とともに熱が落ちてゆく。

調子よくなってきたな。
くしゃみと鼻水止まらないけど…      ←いまここ。


というわけで。
みなさんも気をつけましょう!
もう冬も終わりだし、自分かかんないよね。
なんて思っているとかかってしまうようだ…

どうでもいいけど、
病院で医師から職質された…
不審な行動してたんでしょうか。
最初はたぶんでどこでウイルス拾ったんだろうか、
ということで聞いてみたんだろうけど…
明らかに関係ないところにつっこんできた。
別にいいけど…

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自動車教習所に!

2009年01月25日 | 日々
通い始めた。
いまさらなんだけど…。
うち、異動が3年ごとなんですよね。
ずっと東京にいられる保証もないんですね。
「ワタシはどこでもいきますよ」
とか言ってしまったこともあるしね…。

やっぱ自動車免許くらい持っておかないと…。
と一念発起。
でも人事はあまりよく思っていない。…様子。
内部の人間の交通事故・違反が恐いんですよ。
保守的な組織体であることは仕方ないとして。
でも、マイナス面だけじゃないことは力説した!

語学教室よりもピアノ教室よりも、自動車教室(笑
いまのところは…。

もちろんAT車限定。
しかしアラハタ多いよ、このシーズン。
アラ25だけどがんがんよ!

って、すでに下り坂でアクセル踏んで怒られたorz
かりめんすらとれなかったらどうしよ。
指導員の説教がネチネチと…むしろ怒鳴られたい。
「自転車のれますか?」
って言われたよ!!!!!!!
ギャーーーー!!!!!!!!!(煩
だめなこ扱いされてるし。
「教本はさ、教科書だから。ちゃんと読んでね」
ってひどいよひどいよ。
その教本にキティちゃん貼りまくってしまった☆

ザ・前途多難。
1日1〜2コマしか入ってないし、日が開いたりするから仕方ないよね…。

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コメットマン中編・4

2008年10月23日 | 小説
<4>

剥き出しになった渡り廊下へ出ると、落ちゆく橙の夕日が見えた。
左腕の時計を確認すると、すでに午後五時半を回っていた。
顔を上げ、階段に向かって歩き出そうとしたところで、廊下の先に人がいることに気付く。
それは水瀬秀和だった。

「あ、す……」

水瀬は須藤、と呼ぼうとして口を閉じた。
安岐が唇の前に人差し指を立てたからだ。
きょとんとする水瀬に早足で近寄った安岐は、そのまま彼の手首を掴んで階段側に引っ張っていく。

「ちょ、何す……」
「声を出すな」

騒ぎ出しそうになった水瀬に低く命じる。
水瀬は反射的に押し黙り、問答無用で引きずられた。
階段を降りて一階の昇降口に辿り着いたとき、水瀬はようやく我に返って安岐に抗議する。

「須藤、離せよ。痛いって!」

水瀬を部室から遠避けることに躍起になっていたため、つい強い力を出してしまっていた。

「すまない」

安岐は水瀬の手首を解放する。
三階の天文部部室からは十分に遠ざかったので大丈夫だ。

「げ、手跡すごい」

水瀬の手首にはくっきりと赤く手跡が残ってしまった。

「本当にすまない。力の加減を忘れた」
「別にいいけど。何か、須藤のほうが、すごい汗かいてるし」

息を切らせながら水瀬は笑った。
指摘されて思わず手で額を拭う。
ポケットからハンカチを取り出して、とりあえず顔に当てた。

「須藤、ずっと部室にいたんだろ。部長に何かされたのか」

安岐は水瀬をまじまじと見つめた。
何かって何だ?

「別に僕が何かをされたわけじゃない」
「そうか、よかった。俺ちょっと心配で」

安岐は大量の汗をかいているが、特に着衣の乱れなどはなかった。
いつものように、夏なのにきっちりとネクタイも締まっているし、眼鏡もちゃんと掛けている。
水瀬はそれを確認すると安心した。

「何が心配なんだ」
「いや、その、ちょっと。何もないなら、いいんだ」
「危険だと言えば危険だったが」
「え!」

壮大な勘違いをしている水瀬は、つい大きな声を出した。

「大きな声を出すな」
「それは、その、やっぱり、迫られたりしたということ……」
「は? どういう心配の仕方をしているんだ」

安岐は呆れた。
しかし水瀬は真剣な顔をしていた。

「昨日、部長がカミングアウトしたんだ」
「カミングアウト?」

思わず聞き返す。

「ああ、その。部長は男も好きだと」

つまりゲイであることを告白されたということか。
安岐は恥ずかしそうな顔をしている水瀬をじっと見つめる。
正直くだらないと思った。

「特に須藤のこと狙っているみたいだったから、心配してたところ。俺、一度家に帰ったんだけど、やっぱり立ち会おうと思って来たんだ。危ないと思って」
「その心配はいらない」
「ああ。いまの須藤の勢い見てたら、大丈夫そうだって思えた」
「でも、刃物を出されたら敵わないだろうな」
「刃物ぉ!」

水瀬は素っ頓狂な声を上げた。

「静かに。もしもの話だ。もし刃物でこられたら、無理だということだ」

うっかり刃物と口走ったことを悔いて、安岐は取り繕った。
実は夕日に光った金属の一瞬の反射が見えたから、詮索をやめて引き上げたのである。
祐天寺は椅子の下で、ズボンのポケットからナイフを取り出したに違いない。
天体望遠鏡のことに言及し続け、物体を覆う黒い布に近寄っていたならば、きっと乱闘になっていただろう。

「まさか、そんな刃物で脅してまで愛を強要するとは!」
「……とりあえず、そこからは離れてくれないか。口封じのためならばやるだろう」
「口封じ?」
「いや、何でもない。今日は君も早く帰ったほうがいい。祐天寺はおかしくなっているから」
「そうだな。あの人はいつもおかしいけど、昨日は俺も背筋がザワザワするような感じがしたんだ」
「今日は残念ながら、そういった漠然としたおかしさじゃない。水瀬、ひとつだけ訊きたいことがある」

安岐は水瀬の肩に手を置いて、ゆっくりと瞳を合わせた。
水瀬は改まった様子の安岐に驚いて息を飲んだが、それ以上に近距離で見つめられていることに心臓が波打つのを感じる。
安岐の見識には素直に感服するが、とにかく暗くて付き合いにくい奴だと思っていた。
しかしこうやって気負わず普通に話してみると、不思議と親しみ易い気がした。
身のこなしが俊敏なのも意外だったし、近くで見るとかなり整った顔立ちをしていることに気付く。
祐天寺が安岐に執着しているのは天文のせいだけではない。
おそらく安岐は、本来なら無条件で人を惹くことができる人種だ。
いつもどれだけ自分の存在を潜めて生きているんだろうか、とぼんやり思う。

「…聞いているのか」
「ごめん、ちょっとぼうっとなって。須藤、あんまりこういうふうにやらないほうがいいと思う」
「は?」
「いや。何でもない」

水瀬は一年の頃から片思いをしている少女の顔を思い描いた。
俺が好きなのは雨宮さん、俺が好きなのは雨宮さん、俺が好きなのは雨宮さんなんだ――!
念仏のように繰り返す。
雨宮嶺は不登校気味であまり拝めないけれど、彼女のふとした笑顔は天使のようである。
初めて彼女の笑顔を見たとき、恋に落ちたのだ。
断じて、自分は祐天寺のような変態ではない。
水瀬は心に誓い平常心を取り戻す。

「訊きたいことって何だ」
「…大丈夫か」
「ああ」
「いや、簡単なことなんだ。昨日の段階で部室の望遠鏡は調子悪かったか」
「望遠鏡? 五台とも特に異常なしだったと思う。俺、次期部長として昼のメンテナンスも請け負っているけど、今日の昼も特に問題なしだったな」
「そうか」

安岐は水瀬の肩から手を引いた。
疑念が確信に変わった。

「それがどうかしたか」
「大したことではないんだ。水瀬、君はもう帰れ。それと、僕が許すまで祐天寺には近寄るな」
「何だそれ」

あまりにも高圧的な安岐の言動に、水瀬は怒りを覚える。

「危険だからだ。僕は君を危険な目に合わせたくない」

もう一度、安岐は水瀬に向き直って肩に手を置いた。
その瞳を覗き込む。

「……。わかった。何かわからないけど、須藤を信じるよ」
「ありがとう」

安岐は軽く微笑んで見せる。
水瀬はぎこちなく笑みを返すと、じゃあと言って正門のほうに消えた。
完全にその姿が消えたのを確認してから、安岐は唇を噛んだ。
本当はこんな真似はしたくない。
しかしこれが自分の特技だということを知っている。

「何故だろう。昔から、こうすると大抵の人間を説得できる。悪く思わないでくれ」

安岐は胸元のネクタイを緩め、大きく息を吐いて踊り場の床に目を落とした。
そのとき端のほうに何かが落ちているのを発見する。

「…メモリー? 水瀬が落としたのか。いや、違うな」

それはパソコンに取り付けて、作成した文書などを保存させるものだった。
指先で透明ピンクの小型機器を拾い上げる。
女子が好みそうな綺麗なピンク色なので、水瀬の持ち物ではなさそうな気がする。
嫌な予感がした。
否、予感というよりも確信に近かった。

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コメットマン中編・3

2008年10月22日 | 小説
<3>

期末試験一週間前、時刻が午後四時を回る頃――ほとんどの生徒はすでに帰宅している。
しかし部室の扉を開ける音が突然したので、祐天寺は少なからず驚いた。

「誰だい。水瀬君?」

思わず上擦った声を出してしまう。
取り繕いながらゆっくり振り向くと、そこには祐天寺が常に求めている人物が立っていた。
しかし、いまばかりは少し間が悪いと思う。

「どうしたの須藤君。今日こそ、ぼくと夜が更けるまで星でも見るかい」
「七月三十一日の二十三時ちょうど」

安岐は祐天寺の存在を無視するかのように、淡々と時刻だけを告げた。

「…君はまず挨拶とか前置きとかないのかねぇ」
「彗星の軌道は測定済みです。水瀬に頼まれたので、教えに来たんです」
「あぁそれか。さすがだね、発見したの昨晩なんだけど。昨日の今日だよ」

祐天寺は大げさに両手を広げる。

「三日前には東の空に出現していました。もっとも輝きが確認できるようになったのは昨晩でしたが」
「なるほどね。いつも君には敵わないというわけか。そんなところにいないで入りなよ」
「いや、最も接近する時刻を告げに来ただけなので」

露骨に不機嫌そうな顔をして、安岐はやんわりと申し出を断った。

「おうち帰って勉強でもするかい」
「適度にするとは思います」
「適度にね。須藤君も優等生のクチかな」
「席次は上から数えたほうが早い気がしますが、優等生とか劣等生とかどうでもいいので」
「…君らしい答えだ。そんなに勉強する気がないなら、ちょっと寄っていきたまえ。いまお茶入れてたところだよ。君の話を詳しく聞きたいし。そもそも詳しく聞かせて欲しいから寄ってくれ、って言付けたんだしね」
「確かに水瀬からはそう聞きました。でも時刻だけわかればいいでしょう。七月三十一日の二十三時ちょうどです」
「それ最も接近する時刻って言ったよね。つまり墜ちてくる瞬間って解釈していいのかな」
「墜ちてくる? いまは架空の話じゃなくて現実ですから」

安岐は祐天寺の妄想を軽くあしらった。
しかし、彗星や小惑星が墜ちて地球と衝突する、という状況そのものを全否定する気にはならなかった。
そういったものを描いた物語は多数存在するし、幼い頃は確かに自分も信じていたのだから。
そう、墜ちる彗星を見つけに行った。
あの日あのときも、空には彗星が現れた。
肉眼で見えるほどの強い光だった。
狂おしく懐かしい、あの場所に頭が戻りそうになるを堪える。
信じていると、いつしかそれが現実になる気がした。
そしてずっとずっと長いあいだ、現実になっていた。
実在のなかに虚構が紛れてくる――
それをこれから解いていかなければならない。
安岐は遼介の人懐こい笑顔を思い出して、唇を噛んだ。

「どうしたの黙っちゃって」
「いえ何でも」
「しかし、須藤君はロマンがないな。科学的なことだけじゃつまらないんだよね。水瀬君はロマンの虜なのに」
「水瀬に幻想吹き込むのやめてください。正確な軌道と墜落する可能性、墜落場所と予想される被害の測定を教えて欲しいんだ、って……必死な顔で頼まれました。正確な軌道は教えますが、あとは答えかねます」
「だってそのほうが面白いじゃないか。ぼくは信じているんだよ。彗星の狂気をね」

祐天寺は悪びれる様子もなく、両手を大きく広げて弁明した。
水瀬はまんまと祐天寺の物語の住人となってしまっていた。
これは往々にしてよくあることなのだが、性質が悪いのは物語の紡ぎ手自身は真実を知見しているということである。
それなのに、虚構を真実に見立てては美しい真実性を語りかける。
そしてそれが他者に受け入れられれば、いつしか部分的な普遍になっていく。
世界の半分くらいはそれで成り立っているのよ、と言った人物を安岐は知っていた。
信仰にも似た、共通の理解。
偽善にも似た、共通の苦痛。
狂気にも似た、共通の飢餓。
虚構であって実在であり、実在のなかの虚構――
しかし、絶対の真実がこの宇宙にはある。
人間という言語を解さない、ただひっそりと在るだけでしかない輝きが。
それをなるべく余分なものを除去して、人間の身で知見しようというのが、おそらく真実を見つけるという行為だ。

「…狂気も信仰もありはしない。ただ光って瞬いて消えていくだけだ」
「まぁいいじゃないか。天文のことになると君は真剣だねぇ。いい加減、こっち来て座りたまえ」

祐天寺は天体望遠鏡の横に設置した卓に手招きする。
仕方なく安岐は部室内に足を踏み入れた。
扉口で済ますつもりでいたが、しつこく誘うので仕方がない。
祐天寺とふたりきりで話すくらいならば家で勉強したほうがましだとは思うが。

「すぐに帰りますから」

念押しをしてから、勧められた椅子に腰を下ろした。
そのとき安岐は部室内部に違和感を感じる。
実は扉を開けたときから、何か変な気がしていたのだ。
しかしそれが何かまではわからない。
気のせいかもしれないので、特に深く考えないことにした。

「お茶とかは結構です」

卓の上に茶器があったので先に断っておく。

「ぼくの淹れたお茶、おいしいよ」
「いりません」
「そう。せっかく熱いの淹れてあげるのに」

祐天寺は本気で残念そうな顔をする。

「…彗星出現について報道がないことについてですが」
「ああそれ? 事務的な話だなぁ。もっと他愛のないお喋りしようよ」
「それをするのならば帰ります」

安岐の眼鏡が光ったような気がしたので、祐天寺は思わず口を噤んだ。

「僕は、報道が規制されているのだと思います」
「どういうことだい。せっかくの天体ショーなのに」
「二年前にも彗星が来ました。覚えていますか」
「当たり前だよ。僕はもう一度あの輝きに触れたくて、受験生なのに天文部を引退しないんだからね。ずっと待ってたんだ。運がよければ卒業するまでに、また来るんじゃないかと思ってね」

早く引退すればいいのに、と安岐は心底思う。
この部室ほどの設備を家で整えることは難しいが、普通の天体望遠鏡でも彗星は観測できるだろう。
だが天体への執着だけは本物のようなので、話を合わせる。

「確かに非周期の彗星は続くときがあります」
「そうなんだよね。ハレーとか周期彗星は何十年かに一回なんだけど。あ、ハレーは七十年ぐらいだっけ。近年は百武、ヘール・ボップと非周期が続いているから、期待してたんだよ」
「エンケは周期ですが約三年です」
「…そうだったね」

突っ込まれたことが悔しかったのか、祐天寺は肩を下ろした。
周期彗星は楕円の軌道を持ち、太陽を周期的に周回している。
七十六年に一度のペースで訪れるハレー彗星は有名な周期彗星だ。
周期彗星は何十年、何百年かに一度やってくるというイメージがあるが、周期彗星中最短の約三年というエンケ彗星がある。
対して放物線や双曲線の軌道を描くものが、二度と戻ってこないという意味の非周期彗星だ。
近年では一九九六年に百武彗星、一九九七年にヘール・ボップ彗星と非周期彗星の発見が続いている。

「ふーむ。で、二年前といえばヘール・ボップ彗星だね。これを見て彗星の魅力にはまったんだから、忘れるわけがない」
「最高光度に達した大彗星、つまり誰でも気付くほどの明るい彗星でした。古くから大彗星は凶つ星としてパニックを起こしたり信仰の対象になったりしていますが、このときも不思議な事件が起きました」
「何かあったかな」
「日本ではあまり関心がないかもしれませんが、かなり有名だと思います。広く報道されましたし。先輩なら知っているでしょう。だってあなたも彗星を特別な星だと信じているから」
「わかったよ。カルト宗教団体の集団自殺のことだろう」
「そうです。ヘール・ボップが出現したとき、アメリカの宗教団体が集団自殺事件を起こしました」
「…カルト集団ヘヴンズ・ゲートね。教祖はさ、彗星に魂を乗せて地球を去るつもりだったらしい」

祐天寺は遠い目をして窓の外を見た。
暮れない空に、星を探しているようだった。
まだ星が瞬くには早い。

「惹かれていますか。その信仰と行為に」
「いや。ぼくは逆だからね。去る彗星に魂を乗せたいなどとは思わない。墜ちる彗星に、全ての魂が地球から解放されてしまえばいいと思う。救済じゃない。君が言う通り、狂気に近いのかもしれない」

つまり天空から彗星という災厄がやってきて地球に衝突し、滅んでしまえばいいということか。

「今年は一九九九年、終末思想を語りやすい時代ですか。妄想は自由なので止めませんが、水瀬が気の毒だとは思います」
「手厳しいな。君でも人のことを気の毒だなんて思うんだね」
「彼は純粋だから、もっと純粋に天文をやるべきです」
「君が我が部でもっと活動してくれたらいいんじゃないかな」
「先輩が卒業したら副部長に立候補してもいいと思います」
「…須藤君、意外と口が減らないよね。君とこうして会話できるのは嬉しいんだけどさ」

安岐は無表情のまま祐天寺の苦笑を受け流す。
こんなことを長々と話すつもりはなかった。

「もう帰りますから。つまり――二年前の彗星出現のときに事件が起こったから、ある程度の規制をしているのではないか、ということです」
「どうせ、そのうちすぐに知られることなのに。もしかしたら、まだ誰も見つけていないのかもしれないよ。ぼくたちが第一発見者かもしれない。どうしよう、祐天寺・須藤彗星になるかもしれないよ」

可能性を口にしてみて、祐天寺は嬉々とする。
しかし安岐は速攻でその夢を打ち砕いた。

「世界中には彗星の発見に長けた、いわゆるコメットハンターが何人もいます。とっくに発見していると思いますが、混乱を避けるためにタイミングを計ってから公表するつもりでしょう。広く報道をしない可能性もあります」
「なるほど。でも混乱だなんて、一般人にとってみれば素晴らしく美しい天体ショーなのにね」
「その通りです。しかし二年前のことがありますから、カルト対策をしているのだと思います。直前まで口外を避けてそれが露見したところで、専門的にどうこう言えば逃れられますし、世界中の抜き差しならない重大なニュースから見れば彗星出現なんて大事ではありません。…残念ながら」
「まぁ一理あるね」

祐天寺は納得したように頷く。
その様子を確認して安岐は立ち上がった。

「もう帰るのかい」
「すぐに帰ると言いました」
「…そうだけどさ」

その立ち姿を見上げて祐天寺は不満そうに頬杖をついた。
安岐は常に制服の着崩れがなく姿勢がいい。
おそらく自分と同じくらいの背丈なのに、ずっと背が高く見える。

「はぁ。お得だなぁ」

思わず声が出てしまった。

「何がですか」
「須藤君、身長は何センチくらいなの」
「一七二センチですが」

安岐は怪訝そうな顔で答えた。

「…ほら。やっぱりぼくと同じなんだよね」
「身長が同じでどうしたんですか」
「いや別に、何でもないよ。最後に訊いてみたかっただけ」
「では、僕も最後に訊いておきたいことがあります」
「何だね」
「どうして望遠鏡がひとつも設置されないで、隅のほうにあるんですか」

この部屋で祐天寺と話しているうちに、安岐は部室を見たとき最初に感じた違和感の正体に気付いた。
それは天体望遠鏡が設置されていないことである。
試験一週間前で部活停止期間に突入しても、祐天寺が部室に来ているのは彗星を観測し続けるためだ。
少なくとも水瀬はそう言っていた。
祐天寺はおそらく生徒会の用事を済ませてから部室に行くと思うから、もし時間があれば、部室のほうに寄って欲しいと。
だから、わざわざ四時をゆうに過ぎてから部室を訪れたのだ。

「彗星観測をするはずなのに望遠鏡を設置していないなんて、変だと思うんですが」

安岐は畳み掛けるように訊いた。
いつもは五台ある天体望遠鏡がテラス付きの窓に向けられていたと思ったが、今日は部室の隅で五台が一緒くたにされて黒い布に包まれているようだ。
あまり部室に立ち入らないので気が付くのが遅れたが、隅の大きな黒い物体の塊はかなり目立つはずだった。

「あぁ実は五台とも調子が悪いみたいなんだ。先に言えばよかったね。ここの天体望遠鏡になんて君は興味ないと思ったから、スルーしてたよ」
「解体したのを、ああやって全部一緒くたに丸めたんですか」

安岐は遮光性の黒い布に覆われた一六〇センチ程度の塊に首を向けた。
見えている表面のシルエットの感じからして、確かに天体望遠鏡だとわかる。
望遠鏡のひとつひとつは巨大なものではないが、五台くらいを解体して集めれば膨れ上がり、巨大にもなるだろう。
しかし歯切れの悪い祐天寺の言葉に、これまで以上の不信感が募った。
たとえ五台全てが故障したからといって、解体したものを一緒くたに丸め包んで修理に出すだろうか。
もし本当にそうだとしたら、天文好きが聞いて呆れる。
天体望遠鏡は星を見るための第二の目だ。
それをゴミでも出すかのような扱いで、修理に出すと言う。

「…君の言いたいことはわかるよ。でもね、時間がなかったんだ。明日には出すから」
「ひとつひとつケースに入れるのが、時間のかかる作業だとは思えません」
「ケースは紛失してしまってねぇ。ぼくは本当にだらしない男だよ」
「そうですか。わかりました」
「うぅ、天文部部長としてあるまじき行為だったね。ごめん」

安岐はそれ以上の言及を避け、部室の扉を開けた。

「失礼します」
「じゃあね」

手をひらひらと振っている祐天寺を視界の端に、安岐はゆっくりと扉を閉める。


…<4>に続く。

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