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英語教師のママが綴るDWEの英語育児日記
~ゆーくん&あやちゃんの成長記録とママの心に残った出来事を綴ります♪~

【DWE・歌詞分析 126-1】 Mickey's Work Song : "ever" の用法に注目!!

2016-12-12 | DWE・歌詞分析 【イエロー】
ゆーくん、4歳 8か月 20日
あやちゃん、2歳 7か月 17日
DWE歴は、4年 1か月 7日になりました
   
DWE教材は、歌とストーリーがリンクしていることに魅力があります
そこで、良質な英語表現をインプットするために、作詞・作曲され、
長年、愛され続けている Sing Along! の歌詞に注目して、
どこまで考えられた歌詞なのか、私なりに分析をしてみたいと思います

今回は、Sing Along! 12 のDVDに収録されている
"Mickey's Work Song" について取り上げてみます
DWEソングの歌詞分析、126曲目です

歌詞は、"Songs Guide" か "Sing Along!" の Book でご確認ください 
   
この曲は、魔法使いの弟子 ミッキーが、一日中働き続ける様子を描いた歌です

この曲で取り上げられている文法事項は、以下の通りです
  慣用句 all I do is : All I ever do is work! / All he ever does is work!   など
  副詞(頻度を表す表現) : I always have so much to do I have no time to play.   など
  不定詞・形容詞的用法「~するための」 : I always have so much to do I have no time to play. / I just have time to work!   など



今回は、"ever" の用法 に注目したいと思います


歌詞で言うと――

     All I ever do is work!. 
     All he ever does is work!. 


という部分で登場しています



"ever" の用法には、大きく分類して 4つの意味があります。


    「これまでに」「今までに」という意味を持つ用法

  この意味で使われる場合、"ever" は、主に疑問文・否定文で用いられます。
  「これまでに」「今までに」という意味の "ever" は、肯定文では使われません。
  "ever" は、ふつう動詞の前に置かれますが、be動詞や助動詞があるときはそのあとに置かれます。
  「過去の人生全体」を範囲とする場合には、現在完了形、
  「過去のある範囲」に限定する場合には、過去形で表現します。

  【例1】 Have you ever been to Kyoto?  (あなたはこれまでに京都に行ったことがありますか?)
       Yes, I have been to Kyoto before. (はい、以前行ったことがあります。)

  【例2】 Did you ever go to Kyoto while you were in Japan?  (日本にいた頃、京都に行ったことはありますか?)
       No, I didn't ever go to Kyoto. (いえ、京都に行ったことはありません。決して。)

    ※ 否定形では、"not ever" よりも "never" を使う方が一般的。
      "never", "nothing", "no" の意味を強調したい場合に、"not ever" が用いられることがある。
      また、疑問文で使われる時にも、"ever" は強調の感情を含んで用いられる場合が多い。

  【例3】 Nothing ever happened in your absence. (ご不在中は何事も起きませんでした)




    「いつか」という意味を持つ用法

  この意味で使われる場合、"ever" は、条件節の中で現在形で表現します。
  "ever" は、ふつう動詞の前に置かれますが、be動詞や助動詞があるときはそのあとに置かれます。

  【例1】 If I ever have a chance to see him again, I will tell him the truth.
      (もし僕がまた彼と会うことがあったなら、そのときには彼に真実を話そう。)

  【例2】 If you ever come this way, don’t forget to drop in.
      (いつかこちらへお出かけの折は、ぜひお立ち寄りください)



    「いつも」「いくらでも」の意味を持つ用法

  この意味で使われる場合、"ever" は、肯定文や比較表現で用いられます。
  "ever" は、ふつう動詞の前に置かれますが、be動詞や助動詞があるときはそのあとに置かれます。

  【例】 He is better than ever. (彼はいつもより〔調子が〕よい)



    「比較表現」や「疑問詞」を強調する意味を持つ用法

  強調語として、疑問詞などを強めて「いったい」の意味を表します。
  この意味で使われる場合、"ever" は、肯定文や比較表現で用いられます。
  "ever" は、ふつう動詞の前に置かれますが、be動詞や助動詞があるときはそのあとに置かれます。

  【例1】 This score is the best ever. (この記録はまさに過去最高だ)

  【例2】 He is the greatest poet that ever lived in England. (彼は英国の生んだ最大の詩人である)

  【例3】 I'm ever so hungry. (腹が減ってしょうがないよ)

  【例4】 Thank you ever so much. (本当にどうもありがとう)

  【例5】  Who ever can it be? (一体全体、誰なんだ?)

  【例6】 Whatever is the matter? (一体全体、どうしたのだ)




ここで、「これまでに」「今までに」という意味を持つ用法 の補足をします。

中学校英語で登場する「これまでに」「今までに」という意味を持つ用法は、
広く浸透しているのですが、この意味の場合、肯定文では使えません。
中学校教師として教壇に立っていた頃、毎年、以下のような間違いをする生徒が見受けられました。

  【例】 Have you ever been to London?  (あなたはこれまでにロンドンに行ったことがありますか?)
       Yes, I have been to London before.  (はい、以前行ったことがあります。)
      × Yes, I have ever been to London.

"ever" は、本来「今までのどの時期でも」「どの時の一点をとってみても」という意味です。
つまり、質問文は、以下のような意味合いから成っているのです。

  【例】 Have you ever been to London?  
    (今までのどの時期でもいいので、ロンドンにいた経験がありますか?
      あなたは これまでに ロンドンに行ったことがありますか?)


肯定文で、"ever" が使えないのは前述のとおりですが、
実際に、意味合いをとってみて検証してみます。

  【例】 ×  I have ever been to London.
    (今までのどの時の一点をとってみても、ロンドンにいたことがあります。
      生まれてからずっと いつも、ロンドンにいるという経験があります。)

上記のような意味合い(「私は生まれてからずっとロンドンに住んでいます」)を表したいのなら、
現在完了の「経験」の用法ではなく「継続」の用法にすべきだということがお分かりいただけると思います。
その場合、"since"(~以来)という単語を用いた英文にする方がスマートです。

「今までにロンドンに行ったことがあります」としたいのであれば、
"ever" ではなく、"before"(以前)という単語を用いた英文にします。

  【例】 I have been to London before.  (はい、以前行ったことがあります。)




"ever" の用法を踏まえて、 もう一度歌詞を見てみます。

     All I ever do is work!. 
     All he ever does is work!. 


この歌詞では、肯定文で "ever" が使われています。
中学校英語ではあまり見ない英文です。
意味としては、「いつも」「いくらでも」の意味を持つ用法 で解釈すると良いと思います。
この歌詞については、次回も取り上げようと思いますので、この歌詞の和訳は次回に持ち越します。

今回、"ever" の4つの意味を紹介しましたが、学校英語だけでは、なかなか浸透しない内容です。
意識的に使いたい単語です






最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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