保健福祉の現場から

感じるままに

看護師

2008年05月22日 | Weblog
先月、日本看護協会の声明(http://www.nurse.or.jp/home/opinion/newsrelease/2008pdf/20080414.pdf)が報道関係者にNews Releaseされていた。今般の後期高齢者医療制度を高く評価する内容であった。しかし、下記の報道が出ている。
 
「後期高齢者医療制度に反対の意思表示を!」(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16124.html)。<以下引用>
<5月20日に開かれた日本看護協会の2008年度通常総会。一般参加者や代議員から、後期高齢者医療制度に対する批判と、執行部に対する「反対の意思表示を!」という声が次々に上がった。口火を切ったのは、東京の代議員。「4月の看護協会声明を読ませていただいたが、残念ながら悲しいし、腹が立つし、情けないという思いがあった。訪問看護の評価についてはたくさん書かれていて、それはそれで納得はできるが、後期高齢者医療制度の全体像については、ほとんどと言っていいほど触れられていない。命を年齢で区切るなど許されないことであり、多くの医師会でも反対を表明している」 一般参加者からも、強硬な意見が出された。 「4月14日の声明は、世論と少しずれていると思います。国民の健康と福祉を守る職能団体として、制度の問題点をきちんととらえ、国民の声を聞き、国に対しても許せないことについてはしっかりと意見が言えるようにしてもらいたい」 こうした意見に対し古橋美智子副会長は、「現在、迷走しているのは保険制度そのもの、負担や保険料について。看護協会としては、後期高齢者と呼ばれる人たちの暮らしを重視して、その中で介護を考え、そして必要な医療を考える、というスタンスに立っている。その上での訪問看護。制度については、改めて議論が行われるということなので、その議論を待ちたい」と述べた。さらに、それを受けた代議員の発言には大きな拍手がわき起こった。「そもそも、国民はこの制度そのものに反対している。医師会も多くが反対。75歳以上の人たちはじめ、多くの国民は、怒っている。それなのに、看護協会は制度の是非を問うこともなく、『制度が通ったからこうしよう』と言っている。そのことは非常に残念。ぜひ、看護協会も医師会のように反対の声明を出せないものか、期待している」>

「高齢者医療への反対表明に慎重姿勢―日看協会長」(https://www.cabrain.net/news/article/newsId/16149.html)。<以下一部引用>
<日本看護協会の久常節子会長は5月21日の通常総会で、後期高齢者医療制度への反対の意思表示を求める代議員の声に対し、「何に対して反対するのか」と述べ、日看協としての反対表明に慎重な姿勢を示した。>

一応、後期高齢者医療制度に対する反論については保険医団体連合会の資料(http://hodanren.doc-net.or.jp/kenkou/080512kourei-hannronn.pdf)が出ているが、訪問看護だけではなく、総合的な議論を期待したいところかもしれない。そういえば、「財務省資料に改めて反論─日医」(https://www.cabrain.net/news/article/newsId/16161.html;jsessionid=B1C997F159602D6F390A9205CE1E5760)の報道が目にとまった。
ところで、いよいよインドネシア人看護師らの受け入れ施設の募集が始まった(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/05/h0519-1.html)(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16097.html)。今後、フィリピン人看護師らの受け入れも予定(http://www-bm.mhlw.go.jp/bunya/koyou/other07/index.html)(http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/other07/07-2.html)(http://www.nurse.or.jp/home/opinion/newsrelease/2006pdf/20060912.pdf)されており、動向が注目されるところである。
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