保健福祉の現場から

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気になる麻しん

2016年09月15日 | Weblog
時事通信「市大病院ではしか院内感染=医師と事務員-大阪」(http://www.jiji.com/jc/article?k=2016091500014&g=soc)。<以下引用>
<大阪市立大学付属病院は14日、医師と病院事務員の2人がはしかを発症する院内感染があったと発表した。同病院は医師らと接触した患者と連絡を取っているが、同日時点で他に感染者は確認されていないという。同病院によると、関西空港(大阪府)ではしかに感染したとみられる患者が8月26日に診察を受けた際、隣の部屋で診察に当たっていた20代の女性医師が、今月9日に発熱。検査の結果、はしかへの感染が確認された。さらに、女性医師が診察した患者や病院関係者らの調査で、20代の女性事務員の感染が確認され、20代の女性看護師も感染の疑いがあることがわかった。全員症状は軽く、回復に向かっているという。国立感染症研究所によると、1月から9月4日までのはしかの報告数は全国で82人で、前週までの41人から倍増している。関西空港で職員の集団感染が発生しており、感染拡大の恐れがあるとして、厚生労働省の専門家会議がワクチンの接種や早期の医療機関の受診を呼び掛けている。>

尼崎市「麻しん(はしか)の発生について」(http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kenko/kansensyo/index.html)はどこまで続くであろうか。日本産婦人科医会「妊娠している方へ麻疹(はしか)の流行についてのご注意」(http://www.jaog.or.jp/news/160909measles.pdf)では「とくにアジアの国々(インドネシア、モンゴル、中国等)の滞在者・旅行者などから麻疹(はしか)の発生がみられています。」とあるように、輸入例はどこでも発生があり得る。日本が麻しんの排除状態にあることが認定されている(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/img-327100220.pdf)が、全く安心できない。厚労省の麻しん・風しんサイト(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou21/index.html)でタイムリーな更新が必要と感じる。国立感染症研究センター麻しんサイト(http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html)の発生動向に注目である。「麻しん発生時対応ガイドライン」(http://www.nih.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/pdf/30130315-04html-pdf/20130315pdf02.pdf)では、「麻しん発生時には「1例出たら即対応」する。」「麻しんサーベイランスの強化、接触者調査を行い、麻しん患者を迅速かつ確実に把握する。」とあるが、従事する保健所スタッフや病院スタッフの抗体価測定とその結果を踏まえたワクチン接種も必要と感じる。
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