保健福祉の現場から

感じるままに

医療従事者の勤務環境の改善

2016年10月01日 | Weblog
西日本新聞「地方の勤務医は過重労働 宮崎県立全病院で当直違法状態」(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/278299)。<以下引用>
<宮崎県内の県立3病院全てで、医師が夜間や休日の当直時に労働基準法が定める業務内容を超えて診療に当たっていることが、西日本新聞の取材で分かった。本来、軽度な業務を行う当直時に、通常業務と同様に救急患者に対応するなどしており、日勤から翌日の日勤まで長時間勤務に就いていた。勤務医の過重労働は医療事故につながると以前から問題視されてきたが、地方の中核病院でも医師不足から違法状態を解消できないでいる実態が浮き彫りになった。県によると、3病院のうち県立宮崎病院(宮崎市)では2015年度、当直医は1日3人で、夜間の午後5時から翌日午前8時まで1日平均11・2人の救急患者の診療に当たっていた。延岡病院(延岡市)は当直医2人で同9・5人、日南病院(日南市)は1人で同4・9人だった。労働基準法では、当直業務は病棟巡回など軽度な内容に限定している。だが、3病院の当直医は、救急患者の診療など事実上の通常業務をこなし、翌日も日勤する30時間超の連続勤務だったという。宮崎病院は10年、夜間や休日の勤務が過重として、労働基準監督署から当直と認められず、通常業務と見なされたという。解消に有効とされる交代制勤務の導入は、医師不足で実現できない状態だ。3病院は労使協定で、医師の時間外労働の上限を月間70~80時間とすることで合意しているが、「手術時などは時間外労働が協定を上回る」(病院関係者)こともあるという。厚生労働省は宮崎の実態を「労基法違反の恐れがある」と指摘。同県病院局は「違法性は認識しているが、救急対応などで続けざるを得なかった。交代制勤務の導入は医師の大幅増員が必要で難しい」としている。●国も“黙認” 是正が急務 勤務医の労働組合「全国医師ユニオン」によると、医師が労働基準法や労使協定を超えて働く実態は、宮崎県に限らず全国的傾向で、事実上黙認されているのが実情だという。「当直時、多い日は一晩で救急車が10台来た」。宮崎県立病院に勤務経験のある50代の男性医師は打ち明ける。地方の病院では医師不足のため夜間や休日に急患対応で呼び出されることも多く、「知人の医師には、地方勤務を敬遠する人もいる」。別の30代男性医師は「当直明けの手術は危ないと思うが、労働基準法を守っていては医療現場は回らない」と漏らす。ユニオンの植山直人代表は「医療の必要性から国は違法労働を黙認し、病院も医師不足で勤務医に長時間労働をさせざるを得ない。悪循環だ」と訴える。国は医師不足解消策として2008年度以降、医学部定員を約1600人増員したが、厚生労働省の有識者会議は人口減少で将来は医師が余ると試算しており、増員措置がいつまで続くかは不透明な状況だ。大阪大大学院の水島郁子教授(労働法)は「このまま当直勤務を前提とする働き方を維持できるかは疑問。国は病院行政の強化と医師偏在の是正を、責任を持って行うべきだ」と指摘する。>

医療従事者の勤務環境の改善(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/quality/)について、メディウォッチ「医療従事者の勤務環境改善に向け、都道府県が支援センターなどを設置―厚労省」(http://www.medwatch.jp/?p=8804)が出ていたように、改正医療法(http://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/outline/download/pdf/iryouhou_20150407.pdf)に基づく各都道府県の「医療勤務環境改善支援センター」(http://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/information/#Info05)(http://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/information/pdf/27houkoku_02.pdf)が注目される。厚労省資料「看護職員確保対策について」(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000107369_11.pdf)p14「各都道府県における医療勤務環境改善支援センターの設置状況 (平成27年11月2日現在)」では41都道府県で設置済みとあるが、勤務環境改善対象は看護職員だけではない。当直違法状態は今回報道されている県だけではないであろう。
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