保健福祉の現場から

感じるままに

偽造薬の医療機関納入

2017年04月25日 | Weblog
朝日新聞「肝炎薬の偽造品、和歌山の病院が購入 無許可業者から」(http://www.asahi.com/articles/ASK4S332FK4SULBJ001.html?iref=com_apitop)。<以下引用>
<高額なC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が流通した問題で、和歌山県内の病院が医薬品の卸売り販売業の許可を持たない大阪市内の業者から偽造品2本を仕入れていたことが、厚生労働省などへの取材でわかった。同省によると、一連の問題で偽造品が医療機関に納入されたことが明らかになるのは初めて。同省や和歌山県、大阪府によると、東京都内の「大興薬品」から大阪市東住吉区の無許可業者が今年1月、正規品を含む3本を購入。このうち2本の偽造品を同月、和歌山県内の病院が購入していた。2本は外箱がなかった。その後、奈良県内でハーボニーの偽造品が見つかり、大興薬品に返品したため、患者には処方されていないという。今回の販売ルートは、大興薬品を東京都などが調査する過程で判明したという。都は12日、無許可業者に販売したとして、大興薬品に医薬品医療機器法に基づく業務停止命令を出した。大阪府は今年2月、東住吉区の業者に立ち入り調査し、行政指導をした。和歌山県も同月、厚労省などからの情報提供を受けて県内の病院に4回、立ち入り調査を実施。県の調査に対し、病院の薬局長は「(大阪市の業者が)許可がないという認識はなかった」という趣旨の話をしているという。>
 
「医療用医薬品の偽造品流通防止のための施策のあり方に関する検討会」(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000155160.html)では、「偽造薬の医療機関納入」は勘案されているのであろうか。平成28年度全国薬務関係主管課長会議(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000152351.html)の資料(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000153580.pdf)p12「偽造医薬品対策について都道府県で対応頂く事項」では「偽造品が流通した事案の再発を防止する観点から、都道府県等を通じ、卸売販売業者や薬局に対して、医薬品の譲渡人の本人確認、医薬品の容器包装の確認等を行うことを求める通知を発出した。併せて、都道府県等に対して、この通知の主旨を踏まえつつ、以下の点に留意して監視指導の強化を求める旨の通知を発出した。これまでの薬事監視の実績等から、特に監視指導を強化すべきと認められる業者に対しては早急に監視指導を行うこと 監視指導の結果、法違反が認められた場合には、必要な行政処分等を行うこと 上記通知に従って、これまでの薬事監視の実績等から特に監視指導を強化すべきと認められる業者に対して、3月末までに重点的に監視指導を行うようお願いしたい。立入検査は原則事前の通告無しで行い、監視指導の結果、法違反が認められた場合には、必要な行政処分等を行うようお願いしたい。」とあり、平成29年2月16日付薬生監麻発0216第1号「医療用医薬品の適正な流通の確保に係る監視指導の強化について」による重点的監視指導が注目されるが、果たして重点監視には医療機関は含まれているのであろうか。そういえば、昨年末、産経新聞「麻薬取締官を再逮捕へ 参考人の覚醒剤事件見逃しか」(http://www.sankei.com/affairs/news/161228/afr1612280008-n1.html)が出ていたが、偽造薬流通では徹底的な解明を期待したい。厚労省資料(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11126000-Iyakushokuhinkyoku-Kanshishidoumayakutaisakuka/0000154856.pdf)の「ハーボニー配合錠偽造品流通ルート」に示すように、偽造品を流通ルールにのせた大元すら解明されていない。
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