保健福祉の現場から

感じるままに

医学部定員増と国家試験合格率低下

2017年03月21日 | Weblog
m3「「医学部1、4年生の留年」、定員増以降に増加 全国医学部長病院長会議、「ストレート卒業」は減少」(https://www.m3.com/news/iryoishin/512200)。<以下引用>
<全国医学部長病院長会議が実施した「医学生の学力に関するアンケート調査」の結果、2008年度の医学部の入学定員増以降、従来多かった医学部2年生の留年に加え、1年生と4年生の留年も増加している現状が明らかになった。経年変化を追うことができる、53大学(国立30大学、公立2大学、私立21大学)について、2007年度以前の平均留年者数を100とした場合の2015年度の留年者の割合(入学定員増を補正)を見ると、1年生163.6%、2年生127.9%、3年生103.0%、4年生135.6%、5年生124.4%、6年生103.6%だった。3月16日の同会議の定例記者会見で公表した。この結果と呼応するように、医学部を6年で卒業する「ストレート卒業」も漸減傾向にある。昨年公表した全80大学に関する『医学教育カリキュラムの現状2015』によると、2007年度入学者は87.2%で、その数年前も87%前後で推移していたが、2008年度入学者は85.4%。2009年度入学者は84.2%だった。同会議「医学生の学力に関する検討ワーキンググループ」座長の福島統氏は、「医学部入学定員増以降、入試の偏差値はむしろ上がっているが、ストレート卒業率が下がっている」と説明。留年増加の一因として、「大学入試の受験勉強の影響もあり、暗記は得意だが、その知識をどう組み合わせて使うかというトレーニングができていない」ことを挙げ、大学入試の弊害を示唆。面接を導入し、医師としての適性を見極めるなど入学者の選抜方法の見直し、高校と大学が連携して教育に取り組む「高大接続」などの実践が求められるとした。臨床実習の増加、4年生の留年に影響か 医学部2年生の留年が以前から多かったのは、生理学、解剖学、生化学などの基礎医学で覚えるべき情報量が非常に多いことが理由。加えて1年生の留年の増加は、偏差値が高いという理由で医学部に入学したものの、モチベーションに欠ける学生の存在が想定されるという。さらに福島氏は、「気を付ける必要があるのは、4年生の留年生が多いこと」と指摘。「推測」と断った上で、福島氏は、(1)国際基準に対応した教育が求められる、医学部の「2023年問題」を見据え、臨床実習の時間数を増やすために、開始時期が早まり、結果として3年生後半から4年生前半の講義がタイトになっている、(2)各大学で「しっかりした知識と技能を身に付けないと臨床実習に出さない」という方針が徹底されている――の2点を挙げた。臨床実習に入る前には、知識と技術のレベルを評価する共用試験(CBTとOSCE)を実施する。共用試験は絶対評価であり、「医学部入学定員増以降、留年率が高くなっても、4年生などに行う共用試験の成績は、高いレベルで維持されている」(福島氏)。医学部入学後に学習に問題が生じても、その後にリカバーしたり、4年生などで留年するために、結果として共用試験の成績が維持されていると見られる。「医学生の学力に関するアンケート調査」では、教職員に対し、最近の学生の変化を選択式で聞いている。1、2年生を担当する教職員では「自ら学ぼうとしない・貪欲さがない」「自分で調べる、考える、復習など個別学習ができない」「精神面が弱い」など、臨床実習前教育を担当する教職員では「自発的な学習ができていない、自主性がない」など、臨床実習を担当する教員では「学習意欲が希薄、無気力」「精神的な悩みを持っている、メンタルサポートが必要」などの回答が、それぞれ多かった。自由意見として以下のようなコメントが寄せられた(一部を抜粋)。◆「医学生の学力に関するアンケート調査」のコメント抜粋◆1、2年を担当する教員・問題を解く過程よりも、答えが合っているかどうかを重視する傾向の学生が多くなっている。レポート課題などでは、ネットのみで解決しようとする傾向も目立つ。・提出物の期限を守らない、時間厳守ができないなど、さまざまなルールを守れない、周りに対する気遣いができないなど、非常に幼稚な学生も増えている。・コミュニケーション能力は良好で、プレゼンも上手な学生が多い。・将来医師になるという意欲がやや曖昧な学生が増えているように思う。◆1、2年を担当する職員・精神面において年齢相応の対応ができない学生がいる。・両親が医師ではない学生も増加している。その中で、医師になるという目標に馴染みきれず、迷いが生じる学生や、親が医師という環境で育った学生とのギャップに違和感を持つ学生などが見受けられ、場合によっては休学、退学となるケースもある。◆臨床実習前教育を担当する教職員・成績不振には、(1)部活やバイトが多忙、(2)孤立しており、試験に関する情報が乏しい、(3)勉強方法が身に付いていない、(4)精神科的な問題――などのパターンがある。・基礎医学の知識を有機的に用いて臨床推論を行う思考が、なかなか定着せずに伸び悩む学生がいる。◆臨床実習を担当する職員・臨床実習前までは問題のなかった生徒が、臨床実習が始まると、抑うつ、適応障害などを発症し、実習を続けることが困難になる事例が増えている。・臨床実習の同一グループで回っている学生間のトラブルへの対応が複雑化している印象。>
 
2017年大学別医師国家試験合格率(http://blog-imgs-104-origin.fc2.com/d/o/c/docg/0317.png)が出ており、合格率88.7%、過去10年で最低である。
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