保健福祉の現場から

感じるままに

ジカ熱の4類感染症への位置づけを急ぐべき

2016年01月25日 | Weblog
朝日新聞「中南米で「ジカ熱」感染拡大 小頭症との関連指摘」(http://www.asahi.com/articles/ASJ1T2PSDJ1TUBQU003.html?iref=com_apitop)。<以下引用>
<■感染者、ブラジルで50万~150万人の勢い 蚊が媒介する感染症「ジカ熱」が中南米で拡大を続けている。感染者が最も多いブラジルでは先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児の報告件数が急増しており、妊娠中の女性がジカウイルスに感染したことが原因との見方が強まる。危機感を持つ各国は、妊娠中の女性に注意を呼びかけるとともに、予防対策に本腰を入れ始めた。「絶対に水をためたままにしておいてはいけない」。ブラジルのルセフ大統領は21日、小頭症の報告件数が最多の北東部ペルナンブコ州で、蚊の発生源をなくすよう呼びかけた。ブラジルは昨年から緊急事態を宣言。最終的な感染者は50万~150万人に達するとみている。蚊の発生源を減らすため、保健所と軍の担当者が2月末までに国内の全家庭を訪問する計画だ。ジカ熱と小頭症の因果関係はまだ立証されていないものの、ブラジル政府によると、小頭症報告件数は昨年10月以降だけで3893件。死亡した新生児や胎児からジカウイルスが検出されたほか、胎盤からもウイルスが見つかった事例があり、関連性が疑われる。■コロンビア政府は「妊娠先送り」勧告 感染者が2番目に多い隣国コロンビアでは、流行が落ち着くまで女性は妊娠を控えるよう政府が勧告を出した。ガビリア保健相は20日の会見で「個人の自由は尊重されるべきだが、(小頭症という)深刻な結果を招きかねない。6~8カ月間は妊娠を先送りすべきだ」と呼びかけた。これまで小頭症の報告はないが、今後は450~600人に上る可能性があるという。汎米(はんべい)保健機構(PAHO)によると、中南米・カリブ諸国でジカ熱の感染者が報告されているのは21カ国・地域。米国は妊娠中の女性にこうした国々への渡航を避けるよう勧告し、日本の外務省も旅行者らに注意を呼びかけている。>

キャリアブレイン「リオ五輪でジカ熱流行地渡航、国内に備えを- 感染研がリスクアセスメント公表」(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/47915.html)。<以下引用>
<中南米で流行しているジカ熱について、国立感染症研究所は、臨床所見や診断方法などを盛り込んだリスクアセスメントを公表した。リオデジャネイロでの五輪開催で、多くの邦人がジカ熱の流行地に渡航することを懸念。ジカ熱と胎児の小頭症との関連などを踏まえ、妊婦については「ジカ熱の感染が疑われた場合の対応を整備しておく必要がある」としている。ジカ熱は、ジカウイルスを蚊が媒介する感染症で、現在、中南米やカリブ海地域で流行している。ブラジルでは、今回の流行で妊娠中のジカウイルス感染による胎児の小頭症との関連が疑われている。また、フランス領ポリネシアでの流行時には、ギランバレー症候群の報告数が増えたという。こうした状況を踏まえ、感染研のリスクアセスメントには、臨床所見や感染経路、診断方法、WHO(世界保健機関)や諸外国の対応などを提示。臨床所見では、38.5度以下の軽度の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、疲労感、血小板減少などが認められるという。感染経路については、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどが媒介蚊として確認されていることを指摘。日本国内に広く分布しているヒトスジシマカが「デングウイルスと同様にジカウイルスにも感受性がある」としている。また、中南米などでの流行が続くことが考えられるため、「今後、流行地からの帰国者が国内でジカ熱と診断される症例が発生すると考えられる」と指摘。妊婦の流行地への渡航は「控えた方が良い」との見解を示している。>

国立感染症研究所「ジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメント」(http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/sa/zika.html)をみておきたい。厚生科学審議(蚊媒介性感染症に関する小委員会(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=236759)による予防指針(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000074480.pdf)ではジカ熱は直接には触れられていないが、感染症部会(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=127717)の資料「ジカ熱について」(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000108485.pdf)をみると感染症法の4類感染症への位置づけが検討されている。WHO 「Global Alert and Response」(http://www.who.int/csr/don/archive/year/2016/en/)をみれば「Zika virus infection」が目につく。今年のリオオリンピックだけではなく、注意喚起(一般向け、医療従事者向け)が必要であろう。衛生研究所も含めて、診断体制の確立が急務と感じる。感染症法の4類感染症への位置づけを急ぐ必要がある。
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