保健福祉の現場から

感じるままに

皮膚科、精神科、産婦人科の収支が大幅マイナス

2013年07月26日 | Weblog
24日の「診療報酬基本問題小委員会」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000379fy.html)で、「平成24年度医療機関の部門別収支にする調査報告書 (案)」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000379fy-att/2r985200000379jp.pdf)が出ている。p75~収支計算結果(診療科群別、病床規模別)は興味深い。入院外来計の医業収支差額では、皮膚科(-61%)、精神科(-32%)、産婦人科(-20%)が大きなマイナスになり、逆に眼科(11%)、心臓血管外科(10%)が大きなプラスになっている。こうした数字は、医師研修にも影響を与えるかもしれないが、医療機関の収支は、診療報酬改定の影響を強く受けるため、長い目でみる必要がある。また、p18~「調査協力依頼病院(3,570病院)のうち調査協力に応諾した病院は455病院である。」「更に、調査協力に応諾した病院(455病院)のうち全ての調査票の提出を得られた医療機関(216病院)の集計を行った。」とあり、慎重な評価が必要である。とはいえ、精神科は入院短縮化、産婦人科は少子化の影響は続く感じがする。ところで、医療機関の収支に影響を与えるのは、診療報酬だけではない。小児科、皮膚科、眼科、内科などでは感染症流行の影響も大きいであろう。予防を徹底すれば、それだけ需要が減ることになる。やはり、医療には市場原理はなじまない。
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