どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

法師谷鉱山 Au Ag Cu

2018-01-02 18:21:34 | 鉱物採集 岡山
今回はいつも情報交換をしている、京極さんの記事を元に鉱山を探索してきました。
金山だったかも?との情報だったので金銀好きの私としては行かねばなるまい。
通称 法師谷鉱山




良い景色。

対岸まで来ました。
ここから探索のスタートです。



この山小さいのに炭焼き釜が5個も有った。



蝋石を目的とした露頭跡だが、低品位で見る気もしない。


露頭跡登って行くと尾根。
尾根に来るまでもそうだったけど、この山やたらにシダ植物が生えていて気になる。


露頭跡を見つつズリを見ながら下山するとちょこちょこ石英脈が入ったズリがある。
よく見ると硫砒が入っているものもポロポロとあった。
ズリ見ると蝋石だけじゃない気がしてきた。


球体の石英がポロッと幾つか落ちていて割るとこの辺りでは珍しい紫石英だった。
ここで疑問、山が低く石英脈の石が転がり丸くなる程長い沢も無いしレンズ状で産出したか?いや、まさかな。
元々川底だった部分が隆起した感じかな。


割れたお椀が一枚。


おお?

おおお?!

キタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!!




火薬庫、しかも結構でかい。
これは間違いなく鉱山跡。


少し進むとズリ広場の上に坑道が有ったが、埋まってた。
ズリを見てピーンとキタ、これは石英脈があって金銀鉱を目的に掘った感じかな。
しかも肝心な石英がズリにはない為、脈は相当細かったと思われる。
またズリは捨石ばかりで鉄や硫化を含むような石はなかった。
捨石は石英安山岩類と流紋岩類が多い。





試掘跡も出始めた。
こりゃ確定だなぁ。
谷の奥へどんどん進むと再びシダ植物だらけで蝋石っぽくなってきてこっちじゃない、と思い戻る。




坑口跡の真ん中に木が生えてる・・・
ズリが二色になっているのでこちらも石英脈を追った感じだ。
こちらのズリには石英が少量あり、更に10cmサイズの方解石脈が多数あった。
ズリを舐めるように見た所、上側の茶色のズリには金属鉱物が少量見られた。
こちらも捨石は石英安山岩類か流紋岩類が多い。

蝋石か金銀のどちらかが最初から存在してそれを目的に掘っていたら、もう片方が出たので力を入れたがどちらも低品位だった感じ?
ロウ石に到ってはホント申し訳ないがまじくそですなぁ。

どちらにしても周りの山の標高が150m~200mの間のたった50mの山々なので坑道採掘では埋蔵量には無理がある。
ズリの量からして坑道はどちらも精々数十メートル程度。
坑道掘りだと品位も関ってくるだろうし、ズリを見る限り元金山と呼んでも問題ないと思う。









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