友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

努力がマスターベーションになってしまうから

2016年09月17日 18時16分45秒 | Weblog

 リオ五輪・パラリンピックの代表選手が「イチローが嫌いだ」と呟く自動車のCMがある。「あの人を見ていると、限界という言葉が言い訳みたいに聞こえてくるから」「あの人を見ていると、努力すら楽しまなきゃいけない気がするから」というものだ。イチローの野球は修道僧のようにストイックで、「ヨシ、自分も見倣ってがんばるぞ」と思わせてくれる。

 しかし、イチローのように成し遂げられる人は少ないだろう。自分も努力すればきっと報われるはずとの思いが強いので、成果が生まれないと失望感で潰されそうになる。本当はイチローだって、伊調馨選手だって、吉田佐保里選手だって、必ずどこかでうまくいかない時があったはずだが、私たちはどうしても輝いている姿しか見ていないし、「満足して練習を終えられたかを考えて毎日生きている」といった言葉ばかりが先行し、自分はダメだと悩んでしまう。

 でもいつか、イチロー選手にも伊調選手にも限界が来る。吉田選手は金メダルが取れなくて泣いていたけど、私は彼女にはいい機会のように感じた。有名な人は見えないところで積み重ねた「努力」があるからトップに立っている。凡人の私たちには憧れだけれど、成果が生まれないと逆に重圧と感じてしまう。「クッソ!」という気持ちが、「嫌い」と裏返る。それでも人は憧れの人を目標にまた頑張る。

 挫折した民進党にも頑張ってもらいたいが、蓮舫さんが幹事長に野田佳彦元首相を推したので党内に異論が出たようだ。野田さんは消費税の引き上げに賛成し、総選挙で民主党を大敗北に導いた責任者ではないか。しかも公開で行われた大反省会に元閣僚だった面々が出席したのに、首相だった野田さんは欠席している。一説では好きなプロレス選手の引退試合の観戦に行っていたという。何という無責任な人だと呆れてしまう。これでは民進党の再生は無理だ。

 失敗や挫折はまた取り返せばいい。でも、ちょっと、どこがいけなかったのか、なぜそうなったのか、考えてみる必要がある。我武者羅な努力は大切だが、それでもどこをどう努力するか、そこを考えないと一歩も進まない。「努力」がマスターベーションになってしまうからだ。


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2 コメント

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一語に注意 (同人)
2016-09-17 22:18:54
毎晩、酔っぱらって、よく続くと感心しながら、タイトルのマスター・・で、酔いが半減。読ませるためと思うが、もっと穏やかに、センズリ・・よけいエゲツないー、要するに気をつけヤー。
Unknown (鈴木よしひこ)
2016-09-18 16:01:57
ごめんなさい。私自身はマスターベーションの経験はなく、異性の肌の方が好きなのですが、「努力」が快感になってしまうことは理解できるので、一般的な使い方都思ってしまいました。今後もコメントをお待ちしています。

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