友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

月を眺めて酒を飲む

2016年09月15日 18時44分44秒 | Weblog

 マンションの入り口でススキを抱えた女性に出会った。高校生くらいの時から知っているが、ちょっとヤンキーっぽい女の子だったのに、見違えるほどすっかり主婦になっていた。それでも相変わらずミニスカートで、白い足が眩しかった。それで、「知り合いのところに届けるんです」と話しかけてくれたのに、私の方が遠慮して分かれた。

 秋はロマンチックな感情になるのはどうしてなのだろう。月はヨーロッパでは不吉なもののように扱われるが、中国、韓国、日本の東アジアの人たちは月を愛でる習慣がある。月の光で見る景色は確かに冷たく感じるが、神秘的で美しい。川端康成の小説『眠れる美女』は月光で少女の裸体を眺める話だった。想像しただけでも美しいという言葉がピッタリする。

 もう、宵待草は見られないだろうか。最近は夜間に街を歩くことがないので、宵待草を見ないけれど、高校生の時に堤防の道を自転車で走っていて、月光の下で群れて咲く宵待草を見た。それは別世界に入り込んだような不思議な光景だった。月が輝いていなければ宵待草もこんなに浮きだって見られないだろう。夜の花だが凛としている。陽が落ちる頃に咲き始め、陽が昇る頃には縮んでしまう儚い花だ。宵待草の花言葉は「ほのかな恋」とある。薄暗闇の中で咲く花は妖艶で、熟女のような怪しさがあるのに、この花言葉はどうして生まれたのだろう。

 子どもたちが集めてきて冠を作るクローバーはヨーロッパが原産の花だ。これほど日本中の野原や堤防で見られるのに、誰も「外来種だ」と言って排除しない。それよりも4つ葉を見つけて「幸福の標し」と手帳などに挟んで持ち歩いている。

 地球は陸続きであったり、海に隔てられていても船で渡ったりして、つながっている。移民とか難民とか言うけれど、人の移動は太古の昔からあった。戦争で土地を奪ったばかりか、住民をも奪って奴隷にしたから混血も生まれた。インド人もアラブ人もヨーロッパ人も同じ目鼻立ちをしている。東アジア人もまた同じだ。同じ地球上で生活しているのだから在来も外来もない。どんどん交じり合っていけばいい。月を眺めて酒でも飲めば、みんな友だちになれるだろう。

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