友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

心を読み取る機械

2017年11月04日 18時05分49秒 | Weblog

  インターネットの社会は本当に不思議だ。私が子どもの頃は電話さえ貴重品だった。電話のない家もあって、高校の卒業アルバムを見ても、電話のところに呼び出しと記載されている人が何人もいる。マンガでテレビ電話なるものが登場していたが、それは遠い未来の夢だった。それがわずか50年ほどの間に子どもたちまでスマホを持つようになった。

 私はただ、日記や手紙を書くようにパソコンい向かって文章を綴っているが、一度に130人の人に手紙を送ることが出来てしまう。文章だけでなく写真まで届けることが出来るし、読んでくれた人からコメントも受け取れる。とても便利になった。共通の趣味などの仲間も出来て、自分たちだけの世界を持つことも出来ると言う。友だちがいない人にとっては、確かに心が安らぐ場所なのだろう。

 3歳の孫ですら、「パパちゃん、寂しがっていない?」とカミさんとラインで話している。画面に私が出ていないと、「パパちゃんは?」と呼び出される。遠く離れていても、何しているのか瞬時で分かるこの機械の進化発展は著しい。ひょっとすると、そのうちに人の心までも読み取る機械が出来るのかも知れない。なんとまー怖い世界だろう。

 その方が安全に役立つならいいかも知れないが…。夫婦も熟年になると、言葉を交わさなくても分かり合えるのか、話すことがめんどうなのか、言っても分からないと諦めてしまうのか、すれ違うことが多くなる。挙句の果てに、ほんの一言にブチ切れて長年連れ添った相手を殺してしまう事件まであった。心を読み取る機械があったなら、「役立たず!は軽蔑の意味ではありません」と言い直してくれるかも知れない。

 今晩はプロ野球日本シリーズの第6戦。先日はシャンパンを飲みながらの観戦だったが、今晩は何を飲もうか。心を読み取る機械に本当は何が飲みたいのか尋ねてみるとどう答えるのだろう。「飲まずに見なさい」と言われたらどうしよう。

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