洸の重荷-------------。
医者は母の病状を告げるのを渋った。
今母のそばに居られるのは俺だけなのだと訴え、ようやく教えてくれた病状。
母は肺にガンが発見された。
腰の痛みは骨への転移だそう。
しかも末期症状。
余命半年を宣告されてしまった洸。
だがそれを隠していつも通りの対応をしてみせた。
母の前では何でもないふりをして、腰の痛みはヘルニアじゃないかと誤魔化した。
咳は風邪だろうという母の言葉を肯定した。
でも・・・母はちゃんと洸の態度を見抜いていたのだ。
自分はもうダメだと・・・。
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