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「消えた後継者」と「うしろに立つ少女」をやってみた---『ファミコン探偵倶楽部』I・II

2005-09-05 | レビュー・書評
このブログで「ゲーム関連」でカテゴライズされてるのは、みぃんな推理物……だと、この記事を書く前に気付いたけど。

・・・ふっ、いいのさ。

今回もヤッパリ推理物。しかも、『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』に引き続いての続編、『ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女』をクリアした。
まずはあらすじをご紹介。
『消えた後継者』のあらすじは過去記事に書いたので、そちらを参照してね。


【『うしろに立つ少女』のおおざっぱなストーリー】
前作『消えた後継者』の事件よりも2年も前の話。15歳の少年(プレーヤー)がウツギ探偵と知合い、探偵の助手となるところから物語が始まる。

初仕事を告げる電話のベルで現場に急行すると、川辺に女子高校生の遺体が上がったと言う。自殺か自ら転げ落ちたための水死だと考えられていたところ、遺体の首に絞殺された跡が見られたことにより、捜査は殺人事件に切り替わる。
死亡した少女ヨウコの友人アユミによると、ヨウコは「背後に血染めの少女の霊が現れる」という学校の噂を独自に調査していた。そして噂の背景にある、15年前の未解決事件(カネダ殺人事件)についても調べていたらしく、少女による調査の記録が見付かった。

折りよく、ウツギ探偵が時効直前のカネダ殺人事件を担当する事になった。彼から事件の詳細情報を聞き、カネダ事件の発生と同時に失踪したシノブという当時女子高校生だった少女のことを知る。未だ行方知れずの彼女が噂の「うしろに立つ少女」のモデルなのではないかと考える。

「そういえばヨウコが言ってたわ」校内の大きな鏡の前に立ったアユミは言う。「うしろの少女は、こうしている私の後ろにも現れてるかもしれないって・・・」


うーん、出そうっすね。怖いっすね。
続いて、ゲームクリア後の感想をば。

【『消えた後継者』の感想】
私にとっては、ゲームをクリアする前に、いとこに犯人を教えられてしまったという、哀しい曰く付きのファミコン探偵団の第1作目。
さらに「事件の真相が分かる直前に、少年探偵はもう一度海に突き落とされるんだ」と思い込んでいて、崖を捜査しなくてはいけないときには特にドキドキしながらプレイしていたけど、2度目は無かったんね。あっても良かったと思うんだけど。

横溝正史の「八つ墓村」や「犬神家の一族」の様な世界観の中を、探偵としてナゾを解く事ができるのはミステリーファンとしてはたまらない。閉鎖的な村ならではの伝承が登場人物の口から何度も繰り返され、「たたりだ」と騒ぐ村人たちには、「分かったから、落ち着きなさい!! 伝承もたたりも人為的なものだから!」と一喝したくなる。(特に終盤は半ば祭り状態で村の衆は騒ぎっぱなしになる)

実は主要な人物と物語の中盤でそれと知らずにすれ違ったり、捜査に協力していた医者までもが犯人の魔の手にかかったかと思わせたりする演出は上手い。

だけど、堅物なおっちゃんに対して「呼ぶ」というコマンドを用いると実は「かっこいいおっちゃん~♪」などとヨイショしたするなど、多くのプレーヤーの想定外の行動ではないのか、と思う場面が多々ある。 そして、そうしなければ物語が進まないというのは、どうだろう。私はこういうところが、Amazonの評価における「コマンド総当り」とか「フラグ立て」とマイナス評価を受ける要因じゃないかと思う。

また、所謂「当たり判定」が厳しすぎる。上記の理由で私が苦手とする崖の上で、ここで事件があったことを知らせる物品を見つけ出さなければならないシーンがあった。「以前来たときと違うような気がする」と言う主人公のモノローグに応えて、画面のあちこちをピンポイントで指差して探すが、物品が見つけ出すのにえ~らい時間がかかった。もうちょっと反応するエリアを広くとっといてくれてもいーのにねぇ・・・。
それから最後に登場する、迷路。それほどフクザツじゃないけど、いらなくない? 扉を開けたらすぐに秘密の部屋でもいいと私は思うのだが。だって、東西南北に位置する動物も物語においては特に意味を持ってなかったし。

全体的な感想としては、残念ながら「ちょっと面倒」で、またやりたいか?と聞かれれば「物語を忘れたころに」と答える。登場人物の発言の内容が、もうちょっとコンパクトにまとまっていれば、同じ選択肢を何度も何度も選ばなくて済んで、煩雑さがなくなるんだけどなぁとシナリオは良いのでもったいなく思う。登場人物の顔、前編と後編で雰囲気を変えないでほしかったね。

欲をいえば、推理とは直結しないスパイス的な要素がほとんど無いのもザンネン。途中で警察に電話してみたらどうなるか試したりしたけど、特筆するほど面白い反応はなかった。

【『うしろに立つ少女』の感想】
ファミコン探偵団の第2作目だけど、主人公の探偵デビュー事件だ。前作で同じ探偵事務所で助手を務めるアユミが、容疑者の一人として登場する(私はハナから容疑者から外してたけど)。また、前作では登場しなかったウツギ探偵が少年をスカウトするためと、たまに捜査の進行を促すために登場する。その顔を見てビックリ! ガンダムのブライト中尉に似てない? 気のせいか?

ホラーテイストが前回よりもアップということで、いやもう、タイトルからして「出るぞ出るぞ」と思って心積もりしてた。OPからなんか知らんが主人公は誰かに追われてるしね! けれど、それでも、Amazonでの多くのカスタマーレビューに書いてある通り、全ての推理が終わった後の、真犯人の豹変振りは・・・ビ、ビックリしまひた・・・。ひゃ~~。
「天気が悪くなってきた」とか、事前にそういう雰囲気を十分にかもし出していたけれど、大きな雷鳴と共にBGMも背景色も一気に変わったし。その後の犯人が独白をしながら追い詰めるシーンも、主人公の方に近づくにつれてちゃんと足音までが徐々に大きくなってるところに「うっわーっわー」と鳥肌震わせてAボタンを連打してた。ここで怖がりまくっていたせいか、本当のクライマックスでは逆に肝が据わっていて、「あ、やっぱり~♪」と鼻歌が出そうになってた。人間、意外と逆境に強いものね。

あと、物語の前半で有力容疑者と思われた人が、人質をとって崖っぷちに追い詰められて「近寄るなー」って叫ぶのは、サスペンスドラマチックでなんか良かったね。

ところで、すんごく気になってたんだけど。
Amazonの評価でも書いてる人はいなかったように思うんだけど。

このオハナシ、主人公の推理は結局、外れてたんだよね・・・。
(だから犯人と思われてた人が亡くなった後、真犯人にフイをつかれたっつーストーリーだよね・・・)
これは、ゲームとしては、いや推理物としても、珍しいんじゃないのかな?

それから、1作目も2作目も、真犯人に襲われるけど、必ず他の人に助けられるよね。ホームズ見習って、護身術くらいは身につけとけよォ。君は2度死んでるよ。(記憶なくした件を含めると3度)

グラフィックは今の3Dに比べたら直線で書いただけのようなシンプルさ(『ポートピア連続殺人事件』のグラフィックはそれを上回る荒さだけど)で、BGMは主旋律に単純な和音が追加されただけのようなシンプルさ(『ポートピア連続殺人事件』はBGMっつーより、SEくらいしかないんだけど)。でもどちらも決して悪い意味ではなく、今の映画のような美しいゲームとは違った良さがあると思う。

相変わらずフラグ立て的な箇所は幾つか散見したけど、全体的な物語の進行は前作に比べてかなりスムーズ。というか、次にすべき事がモノローグで語られちゃうので推理の面では物足りないかも。前作よりも難易度は下がったと思う。もし、この物語のままに難易度を上げようと考えるのであらば、『殺意の階層』というゲームのように制限時間を設けて、1コマンド入力ごとに容赦なく時間が経過してしまい、制限時間内タスクをクリアできなければゲームオーバーというのも、アリかもしれない。

このゲームで一番いらつかされたのは、町中でアユミを探すシーン。なかなか見付からない上に、プレーヤーが指示してないのに途中で勝手に聞き込みをするので、気が散って何歩歩いたか分からなくなる。また似たような景色が数回繰り返されるので、自分の方が迷子になってしまう。

ゲーム終了後に、『消えた後継者』ヘ続くというアナウンスが出るけど、いま一つ二つ中途半端な気がする。例えばこの事件で未解決なことがあり(だけど事件の大筋としては特に問題ではない事項)、それが続くゲームで明らかになる・・・というのならいいんだけどね。続き物にしたことで得られたのは、アユミが容疑者から外れただけだと思うよ。

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10 コメント

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また失礼します (NK)
2005-09-05 23:49:35
「ファミコン探偵倶楽部」もぜひやりたいですね。

これらもやった事はありませんが、内容は知っています。

聞けばかなり衝撃的な結末だそうですね。これこそ二時間ドラマにすべきではないのでしょうか。

今はドラマ化された漫画が結構ありますから、ゲームがドラマ化してもおかしくはないと思います。



私は今、ネットを通して、ゲームのドラマ化や映画化、そして、昔のゲームの復活(またはリメイク)を呼びかけています。無駄に終わるかも知れませんが、何もしないよりはマシですからこれからも続けて行きたいと思っております。
⇒ NKさん (みお@Weblog管理人)
2005-09-06 00:38:31
> 聞けばかなり衝撃的な結末だそうですね。

ええ。

クリアしてから、立て続けに衝撃的なシーンを3回ほど繰り返し見てみました。やっぱ、怖かったっス。



> ゲームのドラマ化や映画化

映画化は、チョット前のハリウッドが好んでやってましたね。

・スーパーマリオ

・ストII

・トゥームレイダー

・ファイナルファンタジー

・バイオハザード とか。



他にも、小説化や漫画化、アニメ化になったものも。「鋼の錬金術師」が連載されてる雑誌『ガンガン』はスクゥエア・エニックスが出版してますし、そちらの方もとても相性が良いです。セガはアニメに強そうですよね。ナムコはキャラクターに力を置いたビジネス展開してるから、あまり映像化されなさそう。



> 昔のゲームの復活(またはリメイク)

ハードが変わっちゃうとソフトが使えなくなってしまうので、どんどん移植してほしいですね。

ファミコンのソフトが、スーファミニに移植されて、さらにPSに移植されたりってケースも人気ソフトならありましたね。(この例はドラクエ)



携帯でもかなり多くのゲームが配信されてますよね。こないだ「迷宮物語」と「ソロモンの鍵」を見ました。どちらも、まだクリアしてないやぁ。



> 呼びかけています。

もし、発起人がご自分でなくてもいいとおっしゃるのなら、「たのみこむ」のサービスを利用するのも手だと思います。たのみこむの「リクエストボード」に商品企画やリクエスト等を投稿して、ある程度の賛同を得られると、この会社が代理として適当と思われるところに製品化を依頼してくれます。
⇒ NKさん (みお@Weblog管理人)
2005-09-06 00:41:37
URLの記載を忘れてました・・・。



「たのみこむ」

http://www.tanomi.com/info/what.html



ご参考までに。
Unknown (NK)
2005-09-06 09:18:50
ありがとうございます。さっそく見てみます。↑

⇒ NKさん (みお@Weblog管理人)
2005-09-07 00:27:07
どういたしまして。

お役に立てば幸いです。
Unknown (NK)
2005-09-07 10:35:41
一つだけきいてもいいですか?

これは怪しいサイトではないですよねぇ?

ごめんなさいね、せっかく教えてくれたのに、変に疑ったりして。最近ネットによるトラブルも増えていますから・・・・・・・(泣)。
⇒ NKさん (みお@Weblog管理人)
2005-09-07 13:43:11
ITmediaニュースに「たのみこむ」の活動が、たまに掲載されてます。



2003年のニュース、

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「べーしっ君」4コマアニメがDVDに

http://www.itmedia.co.jp/news/0306/12/njbt_05.html



往年のゲーマーをうならせた「べーしっ君」をオレたちの気合いで再召喚だ! 限定受注生産サイト「たのみこむ」はこのほど、べーしっ君の「4コマアニメDVD Vol.1」の仮注文受け付けを始めた。

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2002年のニュース、

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ヤマハ、電子トランペットの商品企画をネットで募集

http://www.itmedia.co.jp/news/0207/25/njbt_04.html



限定受注生産品を集めた「たのみこむ」の「商品企画会議」コーナーで、ユーザーから電子トランペット「イージートランペット」(仮称)の商品企画を募る。演奏法や内蔵音色、ネーミングなどの意見を広く寄せてもらい、よりニーズにマッチした商品開発につなげるのが狙い。

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2003年のコラム記事

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E-biz経営学・IT革命は消費者行動を変える…というが、どのように?

http://www.itmedia.co.jp/survey/0311/20/svn01.html



インターネットの寵児として、CtoBと呼ばれるビジネス・モデルの登場が注目を浴びています。たとえば「空想生活」や「たのみこむ」というサイトを通じて、消費者は自分のほしいものを企業に働きかけて製品化させることができます*注。同じようなことがマーケティングのあらゆる側面で可能になってきている…

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新しいめの記事では、企業買収がどうのという会社運営の話だったので、会社の活動が分かる記事という観点から、あえて古めの記事をご紹介しました。
よかったです! (NK)
2005-09-08 22:33:48
「べーしっ君」ですか・・・・・・懐かしいですねぇ。昔雑誌で読みました。



あと、たのみこむに早速リクエストしました!意外と面白いページですねぇ。これからも利用して行きたいです!このサイトみんなにもぜひ教えたいです!
何回もすいません (NK)
2005-09-08 23:40:41
書き忘れ事がありました・・・昔のゲームの復活だけではなく新しいゲームの開発も呼びかけてみようと思います!
⇒ NKさん (みお@Weblog管理人)
2005-09-09 14:58:27
ご報告、ありがとうございました。

リクエストが実現されるといいですね。



懐かしいゲームが再び登場するのはいいのですが、ファミコンが独走してた昔と違って今はたくさんのハードがあるので、手持ちのものでプレイできればいいなぁと願うばかりです。



というか、「どんなソフトでもこれ一台で遊べるハード」を開発してほしいものデス。