いなぎ みんなのとしょかん

稲城の図書館サポーター
稲城の図書館をみんなで考え、育てていくために集まった仲間です。

「稲城市子ども読書推進会議」参加報告

2010年02月19日 | お知らせ
先日ご案内した「稲城市子ども読書推進会議」にみんとメンバーも参加してきました。

会場となった城山体験学習館の会議室は参加者でぎっしり!
熱気溢れる会場でした。

会のプログラムは以下のとおり
1 図書館長あいさつ
2 稲城市子ども読書活動推進計画の紹介
3 計画の実施状況報告
4 学校図書館活性化検討会の紹介
5 事例発表 
 (1)稲城市立第四小学校のボランティアによる学校図書館の改善事例
 *この報告は、参加者に深い感銘を与えました。ボランティアグループの保護者が、夏休みをほとんどつぶして「誰も顧みないぼろぼろの図書室」を、本が生き生きと利用でき、学習活動も展開できる空間に生まれ変わらせた試みです。
 これは本当にボランティアの域をはるかに越えた活動です。
 本来こうした業務を責任をもって実施しなくてはならないのは稲城の教育委員会です。
 「ああよかったボランティアに任せればいいや」ではなく、これを模範に自らの責任で各学校でこうした活動を実施できる予算と人員を保障してほしいと強く思いました。
 ボランティアががんばってやってくれること=市民の要望が強いこと、という認識を持ってほしいですね。
 (2)稲城市立第二保育園のぞう組さんの市立第一図書館利用指導
 年長組の児童に図書館の利用方法を教えながら、本の楽しさを伝える試みです。すばらしい指導で、ぜひ稲城の全保育園・幼稚園・小学生(一年生)に対して実施してほしいですね。
6 情報交換
 情報交換では、学校図書館の充実に議論が集中しました。
 ある小学校では、ボランティアが手を出すと、行政側がそれを口実にして主体的に事業を行わないから、ボランティアをするべきではない、との議論まで出ているという報告がありました。
 また、上記四小の試みについて、図書館の維持には継続的な取り組みが必要であり、ここまでできたからいい、とほうっておくとあっという間にもとの木阿弥になってしまう。こうしたボランティアの熱意をムダにしないよう、市が積極的に充実策を図ってほしい、という意見や、学校図書館活性化検討会の今後を注目しているとの意見が出ました。
 また、図書館主催の展示会、講演会の提案など、初めての推進会議としては、非常に活発な意見が出されました。
 今後もぜひ継続的な意見交換の場を持っていければ、稲城の読書環境整備推進に効果があると思いました。

皆さんも次回はぜひ参加してみませんか
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「稲城市子ども読書活動推進会議」に行ってみませんか!

2010年01月20日 | お知らせ
「稲城市子ども読書活動推進計画 ― 本はともだち いなぎの子 ―」が策定されてから、一年が経ちました。
計画の推進を図るため「稲城市子ども読書推進会議」を開催されます。
より多くの方に計画の趣旨・内容を知っていただき、協力しながら子どもの読書活動を推進していくために開かれます。 
内容は、計画の紹介と実施状況、「学校図書館活性化検討会」の報告、読書活動の実践報告、情報交換等です。
子どもの読書に関心のある方は、どなたでも参加できます。    
申し込みなどは必要ありませんので、気軽に行ってみませんか。

日時:2月6日(土) 午前10時〜正午
場所:城山体験学習館(中央図書館併設)
問合せ:第一図書館 042-377-2123
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もっと使える学校図書館(第4回 「意見交流会」)

2009年10月26日 | 図書館おもしろゼミナール
 前回に引き続いて、2009年9月26日に行われた第4回の参加者意見交流会について報告します。
 今回の講座は定員30名。なので本当はもっとご参加いただきたかったところですが、参加者は9名と少なく、残念でした。
 けれど、企画者のみんなのとしょかんメンバーのほか、学校で図書ボランティアを始めた方、以前からボランティアをしているけれど日ごろ疑問や課題を持っている方、元学校の教員をしていた方、市議会の議員さんと幅広い層の参加を得ました。
  • 稲城では学校図書館に関する施策が都内他市に比べて見劣りがしている現状(教育格差が生じているのでは?という意見も)
  • 中央図書館の運営をPFI方式に変える際に、市側の役割として責任を持って行う業務に「学校図書館」との連携が上げられていたのに、十分なサービスが行われていないこと
  • 稲城ではかなりの予算を使って学校の図書を購入しているにも関わらず、各学校での図書管理が十分でない(管理ツールがない)状況であること
  • 学校や教員の側が学校図書館の意義やボランティアの役割を十分認識していない。
  • 学校の先生が忙しすぎて、図書ボランティアをしようと思っても担当の先生と連絡をとることも難しい。

 などなど、少人数ならではの本音トークができました。
 何年間も稲城市のPTA連からは、「専門性を持った専任の職員を学校図書館に配置してほしい」という要望が市に提出されています。
 情報化社会を生きる子どもたちのために、ぜひ稲城でも実現してほしいと、改めて思いを強くしたところです。
 市は今年学校図書館に関する検討会を立ち上げ、今後の進め方や施策を検討しています。ぜひこの講座の成果を生かし、「人」の配置を進めてほしいと思いました。
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もっと使える学校図書館(第3回 「情報教育に学校図書館を」)

2009年10月18日 | 図書館おもしろゼミナール
 大変遅くなりましたが、前回に引き続いて、2009年9月19日に行われた第3回の講演内容をお届けします。
 講師は、長年小学校の先生をされた経験をお持ちの鎌田和宏先生(帝京大学文学部教育学科 教職大学院教授)による、情報教育と学校図書館のおはなしです。
 豊かな経験と、本当に子どもの成長と向き合ってこられた熱意溢れる先生の話に、ぎっしりと集まった参加者一同うなずきながら聞き入りました。
 先生の楽しいお話しに、本当に時間が足りない!と感じた2時間でした。
 鎌田先生ありがとうございました。
 以下は、先生のお話の概要です。実際はもっともっと豊かなお話しでした。機会があったらみなさん実際に先生の講演をお聞きになってみてください!

<現代社会において必要な教育とは?>
 電車に乗るにも、郵便局や銀行でお金を下ろすにも、日常生活で情報機器端末の操作があらゆる場面で必要になっています。
 また、回転寿司で注文するときも、スーパーでレジを通るにも、コンビニで買い物するときにも、自分が知らない間に自分の年齢や購入商品などの情報が作成され、利用されているのが現代社会です。
 こうした情報についての教育が、現代では必要不可欠なものになっているのです。

<情報教育はインターネットで?>
 情報教育というと「パソコンやインターネットを使えること」と誤解される人が多いのですが、そうしたことが情報教育の目的ではありません。
 むしろ子ども達が最初に学ぶべきなのは、辞典や参考書など、伝統的な調べものなのです。
 たとえばあるテーマに対していきなりインターネットで調べ学習をすると、どんなことが起るでしょうか?
 「聖徳太子」をテーマにインターネットで調べ学習をしたことがありますが、ある生徒が「先生すごいことがわかったよ!聖徳太子は超能力者だったんだ!ほらここに書いてあるよ。」と報告してきたのです。
 インターネットの情報は本当に玉石混交で、あらゆる人が根拠の有無に関わらずいろいろな情報を発信しています。それらの信頼性を判断するには、事前の学習が必要不可欠なのです。

<小学生には難解なインターネット上の文章>
 インターネット上のホームページは基本的に「大人」を対象にして書かれています。そのため、小学生には難解な文章が多く、学習時には漢字辞典や国語辞典が欠かせません。辞書を引きながらのWEB閲覧は非常に時間がかかります。
 さらにハイパーテクストという機能がまた曲者です。ある文章からさらに関連のある引用サイトにリンクしていくのですが、こうしたハイパーテクストの世界に迷わされ、子どもたち自身が何を調べようとしていたのか、忘れてしまうことがよくあります。
 つまり調査の論理性・系統性を学ぶことが難しいのです。
 また、インターネットの検索エンジンは子どもだけでなく、普通の大人にとってもブラックボックスです。日々変化しているし、検索結果で上位表示されるように色々なサイトに仕掛けがしてあります。

<学校図書館の重要性>
 小学生に調べ方を学んでもらうには、まず学校図書館が大切!
 NDC分類で知識が体系化されていて、その仕組みを学ぶことで子ども達が「自分で調べたいことを主体的に、系統的に調べることができる」!
 また辞書や辞典類には索引がついていて、その引き方・活用方法を学ぶのも重要なことです。
そこにそうした知識や世界を案内してくれる専任の司書・司書教諭がいればさらに効果は倍増!

<学校図書館には人がいてこそ>
 図書館を授業に使うには、多忙な教師にかわって、資料や文献をあらかじめ揃え、子どもたちに基本的な情報探索を教えてくれる専任の職員がいないと難しい。 子どもたちの、「なぜ」や「どうして」をうけとめた上で、それらがどんな主題に関する疑問なのか、そしてどのような本を見ればその疑問を解決できるのかにまで結び付けられるのは、「人」です。

<専任の職員がいたら何ができるの?>
 図書館が、単に癒しの場、読書の場から、学びの場に変わっていくためには、専任の職員が欠かせません。図書館を使って子ども達が自分で学びはじめると、本当に子どもは劇的に成長します。
 まだまだ現在の教員は、図書館を使って授業を展開するということが十分にできていません。なぜなら、自分たちがそういう授業を受けてこなかったし、教員自身がそうした学びの経験が少ないからです。もっともっと学校図書館が良くなることが、先生方の意識を変え、子どもの教育を良くして行くことにつながるのです。
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「もっと使える学校図書館」第1回講座報告

2009年09月02日 | 図書館おもしろゼミナール
前回ご案内した、みんなのとしょかん企画提案、「もっと使える学校図書館」の
第1回講座のご報告です。

タイトルは「学校図書館ってなあに?」
講師は桑田てるみ先生(国士舘大学准教授)

先生のお話しのなかで印象的だったところをご紹介します。

<学校図書館とは>
単に本が置いてあるところではなく、子ども達が読書するだけでもない、
「児童生徒の自主的な学習活動が行われる場所」それが学校図書館
・ 学校図書館は法律に基いて設置されている!
 根拠:学校図書館法 昭和28年制定、平成9年改正
  「学校の教育課程の展開に寄与」し、
  「児童又は生徒の健全な教養を育成」するために
   設置しなければならないのです。

・公共図書館との違いは?
 本が好きな子でなくても地域に図書館がなくても、
 毎日通う学校にある、子ども達にとってもっとも身近な図書館

・学校図書館に専門性のある専任の職員がいれば、
 こどもたち一人一人の個性や発達過程に即した本=適書を
 こどもたちがほしいとき、必要なときに=適時に手渡すことができる!
 教育課程の一部として
 教員のパートナーとして支援が可能

<学校図書館の到達段階評価>
 −1 本が置かれている部屋(たまに鍵を開ける程度)
  0 本が動く部屋(展示・掲示なども行い、生徒が本を読んだり借りたりする)
  1 読書センター(常時大人がいて、適書を適者に適時に手渡すことができる)
  2 学習センター(図書館の場で学習活動ができる。学習活動支援)
  ******2と3には大きなギャップ・担い手の専門性必要(司書教諭)******
  3 学習情報センター(学習計画の立案から参画する)
  4 思考力開発センター(図書館が独自の教育プログラムを推進できる)
  5 生徒の主体的な学びが継続する場
 
 「みんとメンバーのつぶやき」
  あらら、稲城の学校図書館はどの段階?
  やっと「0」スタートの段階かしら?
  学校によってはマイナスもあるかな?

<学校図書館運営の担い手>
学校図書館法において、法律の施行時から平成9年の改正まで、当分の間おかなくてもよい、という規定があったため、長い間放置されてきた。
現在では、司書教諭・学校図書館担当職員(常勤・非常勤・資格もさまざま)・ボランティアの3者で支えられている。
学校図書館図書標準を満たしている学校は、全国の小学校で45%、中学校では40%に満たない。

<専任の職員がいたら何ができるの?>
東出雲町の試み
東出雲中学校:年間貸出冊数2万冊!!!
小さな町だってこんなすごい学校図書館を実現できる!
学校図書館を充実させることは、「こどもたちの将来の可能性を高め拡げることにつながるのです。」

<わたしたちに何ができるのか?>
東出雲町のように町一体となって取り組む
学校図書館支援センターの設置
=専門性の高い、コミュニケーション能力の高い、有能で情熱とパワーと魅力のある人材をセンターに置いて各学校の図書館を指導・支援してレベルアップさせていく。
ボランティアだけでは決して教育課程に寄与する本来の意味での学校図書館にはできない。

さあ、わたしたちのまち稲城では何をどうしましょうか?
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