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無線機修理有技者増員相成度件 (昭和16年12月15日)

2014年12月29日 15時15分39秒 | 95今次電波戦の歴史検証

無線機修理有技者増員相成度件 (昭和16年12月15日)


案件コメント

昭和16年12月太平洋開戦した直後の南方軍の悲鳴です。特に兵站に関する事案ですが、無線機の故障に現地では対処するには要員が少なすぎる現状が手に取るように分かる文書です。


 

極秘 陸支密受第一三一五四号 南総参四第十号

無線機修理有技者増員相成度件

昭和十六年十二月十五日 南方軍総参謀長 塚田攻

陸軍次官 木村兵太郎殿

首題ノ件第一航空路連隊ヘ左記ノ如ク増員相成度

左記

技能

受信機(対空二号 地一号 飛二号)ニ堪能ナルモノ 三名

送信機(同右)ニ堪能ナルモノ              三名

発動、発電機(対空二号 地一号)ニ堪能ナルモノ  三名

計器修理ニ堪能ナルモノ                 三名

五「キロワット」短波無線機ニ堪能ナルモノ       一名

理由

第一航空路連隊ハ多数ノ無線機ヲ有シ故障修理ハ焦眉ノ(本件ニ関シテハ井上中尉以下技術者十三名一月五日門対処西貢ニ派遣ノ予定 軍事課御中 般本第七号) 急務ナリ然ルニ材料廠ニ於ケル現人員ハ下士官、兵共航技トハ名目ノミニテ何レモ飛行機隊兵出身者ニシテ無線機修理能力ハ皆目無ナリ殊ニ本作戦ノ如ク広範囲ニ而モ交通不便ナルノミナラス他ニ利用機関ナキニ於テハ一小部分ノ故障モ被損モ直ニ任務達成不能ニ陥ル現況ナルヲ以テ速カニ修理堪能有技者ヲ以テ移動修理班ヲ編成シ之ヲ補ハントスルニアリ

而シテ航空修理廠アルモ無線修理能力皆無ノ状態ナルノミナラス市井ニ於テモ修理能力全クナシ

故ニ第一航空路聠隊ニ於テ移動修理班ヲ編成シ自隊ノミナラス飛行部隊ニ協力シ無線機ノ修理ヲ行フ為絶対必要ナリ


 

参考情報

地1号受信機

対空2号受信機

 


参考資料:
JACAR(アジア歴史資料センター)Ref. C04123702900、昭和17年 「陸支密大日記 第6号」無線機修理有技者増員相成度件(防衛省防衛研究所) 

件名標題(日本語)

無線機修理有技者増員相成度件

階層

防衛省防衛研究所陸軍省大日記陸支機密・密・普大日記昭和17年 「陸支密大日記 第6号」

レファレンスコード

C04123702900

言語

jpn

作成者名称

南方軍総参謀長 塚田攻

資料作成年月日

昭和16年12月15日

規模

3

組織歴/履歴

陸軍省||南方軍

内容

極秘 陸支密受第一三一五四号 南総参四第十号 無線機修理有技者増員相成度件 昭和十六年十二月十五日 南方軍総参謀長 塚田攻 陸軍次官 木村兵太郎殿 首題ノ件第一航空路連隊ヘ左記ノ如ク増員相成度 左記 技能 受信機(対空二号 地一号 飛二号)ニ堪能ナルモノ 送信機(同右)ニ堪能ナルモノ 発動、発電機(対空二号 地一号)ニ堪能ナルモノ 計器修理ニ堪能ナルモノ 五「キロワット」短波無線機ニ堪能ナルモノ 理由 第一航空路連隊ハ多数ノ無線機ヲ有シ故障修理ハ焦眉ノ 本件ニ関シテハ井上中尉以下技術者十三名一月五日門対処西貢ニ派遣ノ予定 軍事課御中 般本第七号 急務ナリ然ルニ材料廠ニ於ケル現人員ハ下士官、兵共航技トハ名目ノミニテ何レモ

 

 

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