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92式特受信機の定期点検記録 その5 (2016年01月10日)

2016年01月11日 21時35分26秒 | 02海軍無線機器

92式特受信機の定期点検記録 その5 (2016年01月10日)

前回までの調査について
まず、第二高周波増幅段6D6の回路の怪しいところの電解コンデンサー(全て0.5μF)から交換することとします。
製造して70年以上経過していますので、電解コンデンサーのほとんどは正常とは思われませんが、怪しいものから取り換えては、上部と下部構造部を接続して試験を行います。
この作業は大変手間がかかりますが、特定の故障部品が判明するまで継続するしかありません。
そうこうしていると、第二高周波増幅段6D6の回路の関連する電解コンデンサーを全て交換しましたが、受信機能は回復しません。
それではと、意地となり、今度は第一高周波増幅段6D6の回路の怪しいところの電解コンデンサーを交換しだし、挙句の果て全部交換しましたが、受信機能は回復しません。
修復コンセプトとしてはオリジナル部品は手を加えないことを信条としていましたが、これでは修復コンセプトはなんだったのか反省しきりです。
この作業で電気的特性に関する部品には問題がないことになりますが、それでも受信機能に問題があるということになります。
よくよく考える、上部と下部構造部を接続するバリコンの接続が本当に正常に行われているのかが疑問が残ります。

今回の故障調査について
将に、ドツボにはまった感があり、不安要素だらけとなりましたが、ひとつづつ確認するしかありません。
前回の最大の問題点となった「上部と下部構造部を接続するバリコンの接続が本当に正常なのか」については、
A,B,Cの各コイルを抜き、真空管のトップのG1のコンデンサー容量を測定しました。
この結果、RF2とMIX段のバリコン容量は正常でしたが、
RF1のバリコンの容量値が本来240~15PFであるべきものが360~140PFとなっていました。
まず、RF2段の問題ですが、劣化コンデンサーの全交換及びコイルのチューニング(その3で実施)を行っており、バリコンとの接続が問題ないとしたら故障原因がわかりません。
SSGにより、3.5Mhzの信号を注入しオシロで波形を確認していると、どうもB,Cのコイルの同調が大幅にずれていることがわかりました。
ようは、「その3」対策でのチューニングが失敗していたということになります。
再度チューニングをすると。今度はRF2段のグリッドにアンテナを接続するときれいに受信することができました。


最後の残ったRF1段のバリコンの容量の件ですが、狭隘なアンテナBOX内のため目視確認も困難ですが、回路上コンデンサーなどが付加されている形跡はありません。
ただし、バリコンのアース線とグリッド接続用のシールド線の配線は、不用意に冗長な配線となっています。
想定されるのは、この配線の影響で120PFの容量が発生しているのではないかという疑問です。
特に、シールド線については、内部の劣化によりコンデンサー化の可能性が高そうです。
このバリコンの容量を本来の240~15PFにできれば、RF1段の問題は解消されるはずです。
もう少し頑張りが必要のようです。


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