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松下電器 2インチオシロスコープCT-50Eの修理記録(その4)(平成27年7月19日)

2015年07月19日 17時12分38秒 | 09真空管式オシロスコープ

松下電器 2インチオシロスコープCT-50Eの修理記録(その4)(平成27年7月19日)


修理記録(その1)による本機の修理に関する考察は以下のとおりです。
①回路図、説明書の入手は困難です。
②電解コンデンサー数本に液漏れがあり交換する必要があります。
③全てオリジナルの部品であり、程度も良い。

修理記録(その2)による本機の修理に関する考察は以下のとおりです。
まず、②電解コンデンサー数本に液漏れがあり交換する必要がありますので、不良電解コンデンサーを交換します。
電源系とSWEEP系の30μF50WVの電解コンデンサーを交換します。
このような状態で電源起動すると、スポット(輝点)は、きれいに表示しました。輝度、焦点。上下、左右とも正常です。
垂直入力に手をあてると(100Vの交流を人体経由で注入)みごとに増幅します。
ただし、水平掃引回路は不良のため、輝線はでません。
水平掃引用のマルチバイブレータの発信定数と思われる0.2μFを交換しても、輝線は出ません。

修理記録(その3)
まず、陰極線管を取り外します。ブラウン管をみると2BP1でした。
陰極線管(CRT)の直下の発振定数のコンデンサーと思われる0.1μFを2本交換しました。
通電するとスポットのままで、輝線は発生しません。
問題は解決していないので、更にSweep系の発振定数のペーパーコンデンサー2本を交換します。
再度通電するも、全く効果はありません。
回路図がないので的確な判断はできにくいのですが、基本的な受動素子の交換では効果ないということです。
最終判断として、能動素子である水平掃引部の真空管12AU7を交換することとしました。
再再度、通電すると、やっと輝線が発生しました。
中古のオシロスコープは使用頻度が少なく、真空管のエミ減など少なく故障個所との判定がなかなか下せません。
試に、交流信号を垂直入力から入れると正弦波とは思われない不気味な波形を表示しました。
あわてて、正規のオシロスコープで水平掃引部を観測すると「のこぎり波」が異常です。

修理記録(その4)
真空管12AU7の水平掃引部の「のこぎり波」の波形が直線性になっていないのが原因です。
基本的にはマルチバイブレータの発振条件の受動素子が経年劣化し、電荷容量や抵抗値が大幅に変化したものと思われます。
回路図がないので正確に判断できませんが、真空管12AU7の水平掃引部に近接し可変抵抗器があります。
うまくすると、発振条件を変化させ「のこぎり波」の直線性を制御できるかもしれません。
ためしに水平増幅部の共通カソードにオシロをあてて、可変抵抗器を半回転以上廻すと、きれいな「のこぎり波」が発生しました。
ただし、輝線消去回路が不良のようで、はっきりと輝線の戻りが確認できます。
また、もう少し動作が不安定なところもありますが、一応修理としては完了とします。
修理前はトリオのCO-50程度のものとおもっておりましたが、2インチのオシロスコープでも、本機は本格的な機能的を備えており大変すばらしいです。
さすが松下さんです。

本機を修理の時の第一オシロとして今後は処遇することとします。

 


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