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5球ブローニングドレーキ式受信機 オークション出品の顛末 その1

2017年10月10日 15時32分44秒 | 05真空管式ラジオ

5球ブローニングドレーキ式受信機  オークション出品の顛末 その1

ヤフーオークションに開始日時平成29年8月21日(月)18時35分に出品し、終了日時8月28日(月)21時 31分でおひとり様入札にて落札が決定しました。

型番      国産古典ラジオ 昭和初期 5球ブローニングドレーキ式受信機
メーカー名  目白製作所と思われます。
製造年月   昭和3年頃
付属品    スピーカ端子
外形     横幅72×高30×奥行26cm
状態     骨董品、ジャンク品
商品管理番号 ラジオ#01
特徴
◆システム構成について
 1925年に発売されたブローニングドレーキ式は、ブローニング氏とドレーキ氏の共同発明で、高周波増幅のゲインを大きくするために特殊な形の高周波コイルを中心に、ニュートロダインと再生検波で構成されています。
 また、野地ラジオ研究所は、昭和2年からブローニングドレーキ4球の製作販売しています。
 なお、本機は、前所有者から、「目白製作所・スーパークロスダインだったと思います。正面下側ロゴが有りましたが、取れてなくなっています。」とのコメントが残されております。
◆部品類について
 真空管ソケット、受信コイル、つまみ、バーニアダイヤル、低周波トランス、中和コンデンサー、鉱石検波器などがあります。
 ただし、真空管201A5本と電圧調整用のレオスタット2個が欠品です。 
 → 部品の保存状態は良好です。
◆木製ケースについて
 それ相応の年代もののため、塗装剥がれが目立ちます。
 また、正面の木製の化粧板が脱落しております。

この間に、下記の質問がありました。
Q質問1 投稿者:pr_xxxc / 評価:1101 (評価の詳細)
8月 21日 20時 04分
「目白製作所・スーパークロスダインだったと思います。正面下側ロゴが有りましたが、取れてなくなっています。」は間違っていると思います。目白製作所の資料を全部持っていますがこういうデザインの機械はありません。コイルもメジロのは違います。
A 回答
8月 21日 21時 47分
前所有者からそう聞いているだけですので、正確な情報ではないかもしれませんね。
少しケチがついた商品となりましたが、事実はこの時点ではわかりませんでした。

入金確認後荷物を出荷すると下記の取引ナビがきて至急返品するとのことでした。
ラジオ開梱しました。
一番大事なチックラーコイルのエボナイトシャフトが折れていました。
接着剤では補修できないので修理不能です。
広告用紙を丸めたものを緩衝材として使用されていますが、新聞のような柔軟性が無いので緩衝材としての役割は果たしません。
またキャビネットは高湿度のところで保管されていたものと判断しましたが蓋を見て雨ざらしだったことが判明しました。
説明文にそのことは無記載です。
よって返品させていただきます。
システム手数料を差し引いた金額を戻してください。
明日のヤマトで返送します。
振り込み手数料も引いていただいて結構です。
いい勉強になりました。
元払いでご返送申します。
なお今後はご貴殿のオークションには参加いたしません。
少しでも早くお戻ししたいのでコンビニで出しました。

返品については、当方にも落ち度がありチックラーコイルのエボナイトシャフトが折れていたことは明示しておりませんでした。
というのも販売対象は素人のかたを想定していいため、つまみとレオスタットの欠落だけて十分と判断したためです。
また、木製ケースについては文面で明示していますので画像から判断できると軽くかんがえておりました。
今回は玄人の方が落札されため「チックラーコイル」のような当時の専門用語を使われていました。
逆にこの方に大変興味がでたため、ネットで関連情報を検索すると、20年前でしょうか当時東京のT氏主催のAWCという同好会に同じく会員で元桜屋映音商会(ラジオデパート2F)のO氏と判明しました。
元気でご活躍されているようで大変安心したところです。

ただし、困ったことに返品されましたのでこのまま出品するのも芸がありません。
思い切って、この5球ブローニングドレーキ式受信機を完全修復することを決意した次第です。


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 


 


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