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東京電気 ブラウン管変調計WI-2号の修理記録(その1)(平成27年8月2日)

2015年08月02日 21時33分37秒 | 09真空管式オシロスコープ

東京電気 ブラウン管変調計WI-2号の修理記録(その1)(平成27年8月2日)

本機は十数年前に広島の松本ジャンクセンターにてジャンクの親爺さんからいいものがあるので買わないかと声かけられたのが購入したきっかけです。
当時はまだオシロスコープの収集の趣味はなく、単に戦前の骨董趣味で購入したようです。
その時の印象では、まず、銘板から東京電気、昭和13年7月、ブラウン管変調計とあり、真空管式オシロスコープのことを戦前はこのような名称で呼んでいたのか程度でお蔵入りとなりました。
今となれば、この戦前のオシロスコープは大変貴重な一品で、日本での現存真空管式オシロスコープでは最年長かもしれません。
東京電気とは、まだ芝浦製作所と合併前の会社で、のちの東芝のことです。
現在の東芝は「不適切会計」問題で揺れていますか、過去の先人たちの努力を再度真摯に受け止めてもらいたいものです。
戦後まもなく、東芝の通信機技術部ラジオ課長である牧野雄一氏は、テレビジョン製造技術啓蒙のために「テレビ回路ハンドブック」を昭和26年9月に出版され、その後テレビ生産に尽力されました。
今の東芝の諸君は、この時代の先人に手を合わせ、大いなる反省のもと、再起されることを節に願います。

本機の修理に関する考察は以下のとおりです。
①日常的な使用はなく、定期点検等に用いられたため内部は大変きれいです。
②電源ケーブルのゴムが融着・硬化しておりケーブルの取替が必要です。
③真空管は2.5V系の真空管が使用されています。
④つまみ等はすべてオリジナルのようです。
⑤ブラウン管(75EB1 NHKのマークあり)は戦後のメインテナンスにより、昭和27年に交換されています。
⑥一部回路の部品の接続がありません。
⑦回路図はありません。
⑧本来名称はオシロスコープのはずですが、本機はNHKの送信所の送信機の変調度を測る専用測定器として、ブラウン管変調計の名称で調達されたようです。
⑨銘板の下に「奈良XXX場」の記名がありますが、判読できません。
 購入した時に、全面パネルに資産管理用の広島放送局のシールがあったと記憶していましたが、今は脱落してありません。
 奈良から広島へどのような経緯で来歴したのか今ではわかりません。
 しかし、この広島で資産除却されジャンクとして店頭にかざられたのは紛れもない事実です。
 もしかしたら、原爆の戦災を生き延びたオシロスコープかもしれませんね。
⑩部品の一部のペーパーコンデンサーの交換を行えば、復活する可能性はあります。

 

広島戦時通信技術資料館は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 

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