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東京無線電機株式会社管理月報(昭和14年3月)

2014年12月29日 14時13分21秒 | 95今次電波戦の歴史検証

東京無線電機株式会社管理月報


 案件コメント

軍が管理する軍需工場は、軍の指揮官による統制を急務としていたようですが、軍に生産のマネージメントを任すわけにはいきません。

ただし、軍としても高規格の部品については、もっと安価の部品の採用するような見識も見られます。
当社が一番多くの多機種の無線機器を生産しており、TM式など民間仕様の機器を軍が直接購入するなど高い技術力があったものと推察されます。
なお、軍需メーカーであったことから、戦後は企業再建整備法に基づき、昭和24年12月に新「東京無線電機株式会社」として再出発し、昭和33年7月に現在の社名「株式会社三桂製作所」に改称しております。この間、残念ながら業態変更されており、現在は各種電線保護管の製造・販売が主業務となっています。

 

以下製品事例です。

 


東京無線電機株式会社管理月報

東京無線電機株式會社担任 監理管陸軍工兵大佐 河野巽

昭和14年管理月報(3月分)

東京無線電機株式會社擔任 監理官陸軍工兵大佐河野巽管理月報(3月分)

一、一般ノ状況 兵本命令品ハ遂次成果ヲ拳ゲ昭和十三年製品六号機ハ月製一一〇台ツゞ納附セラルルニ至レリ、三号巳ハ下請工場ニ於ケル動力機末成ノタメ月製一五台完備スルニ至ラズ五月未ニ及ぶ予定ナリ五号機ハ昭和12年度製品ハ下請工場ノ部品未成ノタメ遅延セルモ本月未ヲ以テ全部完了セリ同昭和十三年度分ハ設計変更ノタメ遂ニ月製一〇〇台ノ作業ヲ中止シ制式決定ヲ待チアリ昭和14年内示品ノ部品製作ハ順調ニ進捗シ予定通リ五月以降組立ニ着手シ得ル状勢ナリ 航本命令品中、飛二機ハ12年12月以来毎月少数完成シ本月ヨリ月製四〇台ノ完成ヲ見ル飛三機一〇〇台ハ、四、五月ニ亘リ完成ノ予定ナリ

昭和14年度製品ハ未ダ内示ヲ受クル能ハズ 着手遅延ノタメ完成期○ルルノ虜アリ 

二,原料材料

作業ニ支障ナシ

投資会社タル東京無線器材株式会社新薬用米松及銅管等ハ当社(於テ準備シ之ヲ新会社ニ投資ス)希望ヲ有ス

三、工場作業

1.工場作業状況調査表

2.兵部隊別利用実況調査

別表ノ通リ

四、行事

1.陸軍記念日ニ當リ三月十日夕刻在郷軍人会工場分会主催記念式映画会ニ全員参列セリ

2.三月三十日技本○主催代用品規格低下ニ干スル事業主懇談会ニ参列シ意見ヲ提出ス

五、実習見学

1.陸軍工科学校技術下士官要員教育ノタメ次ノ通リ工場実習ヲ行ヒ会社ハ教室ヲ特設シ主任技術者ヲシテ講演説明ニ當ラシメ万般ノ便宜ヲ匍レリ

第一班三月九日ヨリ五日間下士以下 四五名

第二班仝十七日ヨリ五日間仝    四一名

第三班仝二十五日ヨリ五日間仝   四○名

2.水戸飛行学校学生将校以下一四七名三月十日見学ヲ行フ

3.各務原航空支廠員一名三月十一日ヨリ仝三十一日迄実習ヲ行フ

4.下志津飛行学校将校以下四名三月二十八日ヨリ三日間ニ亘り見学ヲ行フ

六.将来ニ関スル意見

1.国内無線器材補給能力ヲ拡充シ長期動員ノ体勢ヲ整備スルタメ此ノ際一日モ早ク各無線工場及重要ナル無線用部品製造工場ヲ統括シ一指揮官ノ下ニ統制管理スルコトヲ急務トス

2.代用品及規格低下シ就テハ将来原料不足ヲ標語トシ之ヲ審議セラレタルモ更ニ一歩進ンデ機能交換性ヲ害セス重量一割増ノ範囲ニ於テ製造人口減少ヲ目途トスル規格低下ヲ断行シ単価切下ト同時ニ製品完納ヲ期待スルヲ要ス 之レ職工労力ノ不足ハ現下最大ノ生産隘路ナルヲ以テナリ

3.生産単価切下ノ問題ト同時ニ官自ラ招来セル非合理的間接費ノ増加(例ヘバ設計図面不完全ニヨル製造遅延、改変、検査、持込、保険、運搬ニヨル冗費等)ヲ極力排除シ且早期契約、前途、分割支払等ニ依リ交附金ノ運用ニ便ゼシムルヲ要ス

 


 参考文献
日本無線史 第九巻、第十巻 電波監理委員会
JACAR(アジア歴史資料センター)Ref. C01004718500 東京無線電機株式会社 

件名標題(日本語)

東京無線電機株式会社

階層

防衛省防衛研究所陸軍省大日記密大日記昭和14年「密大日記」第14冊

レファレンスコード

C01004718500

言語

jpn

作成者名称

東京無線電機株式會社担任 監理管陸軍工兵大佐 河野巽

記述単位の年代域

昭和14年3月

規模

14

内容

管理月報(3月分) 東京無線電機株式會社擔任 監理官陸軍工兵大佐河野巽 管理月報(3月分) 一、一般ノ状況 兵本命令品ハ遂次成果ヲ拳ゲ昭和十三年製品六号機ハ月製一一〇台ツゞ納附セラルルニ至レリ、三号巳ハ下請工場ニ於ケル動力機末成ノタメ月製一五台完備スルニ至ラズ五月未ニ及ぶ予定ナリ 五号機ハ昭和12年度製品ハ下請工場ノ部品未成ノタメ遅延セルモ本月未ヲ以テ全部完了セリ同昭和十三年度分ハ設計変更ノタメ遂ニ月製一〇〇台ノ作業ヲ中止シ制式決定ヲ待チアリ 昭和14年内示品ノ部品製作ハ順調ニ進捗シ予定通リ五月以降組立ニ着手シ得ル状勢ナリ 航本命令品中、飛二機ハ12年12月以来毎月少数完成シ本月ヨリ月製四〇台ノ完成ヲ見ル飛三機一〇〇台八、四、五月ニ亘リ完成ノ予定ナリ

 

 

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