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日本無線電信電話株式會社管理月報

2015年02月06日 13時52分36秒 | 95今次電波戦の歴史検証

日本無線電信電話株式會社管理月報


案件コメント

当社では、陸軍では94式対空2号無線機、94式3号乙無線機などを生産していますが、海軍の無線機生産の比重が高かったようです。他のメーカーが軍部の意向もあり使用真空管の統一化に沿う回路設計を行いましたが、当社は本来の真空管の機能に沿った教科書的な回路設計を行っています。なお、大戦末期では万能真空管のFM2A05Aなどの開発により、統一真空管への設計変更が行われています。従業員に関する事項では、月に100名の解雇者を出すなど当時の日本の従業員のレベルがよくわかります。また、軍からみると試製品に対する民間メーカーの消極姿勢への不満が見て取れます。戦後は、日本無線(JRC)として存続しています。

以下製品事例です。

 


管理月報(3月分) (昭和十四年三月)

日本無線電信電話株式會社擔任 監理官陸軍砲兵中佐西川善吉

管理月報(3月分)

一、一般ノ状況

東大崎ヨリ移轉シテヨリ七ヶ月諸事諸設備ハ整ヒ業務愈々軌道ニ乗ル目下幹部以下時局ヲ認識シ軍部ノ利用ニ應ズベク努力シアルヲ認ム

二、管理業務

1.原材料取得状況別紙第一ノ如クニシテ、本月ニ於テハ所要ニ対スル入手半数ニ及バス作業困難ニ向ヒツツアリ。

2.生産実施ニ関スル事項 一般ノ状況ニ述タル如ク業務愈々本格的トナリ、完成品略ボ生産命令通リノ状態ニ復セリ延期出願僅カニ一件ニ止マレリ

3.工場作業状況

イ.工場作業状況調査表別紙第二ノ如シ

ロ.各部隊別利用実況 別紙第三ノ如シ

ハ.陸軍ニテ尚利用シ得ル餘裕ノ有無

本月ニ於ケル生産高百万余円ニシテ当社ノ現在ノ目標合致トス故而シテ翌月ノ受注高千六百八十六万円余ニシテ作業維持上此ノ際相当数量ノ発注ヲナスヲ可トス

4.従業員ニ関スル事項

イ、先月末ニ於ケル総人員二、四四九名ニシテ、本月採用三五六名ナリ、解雇者一〇三名差引二六三名ノ増員ナリ、現在人員二、七一二名ナリ、尚応召者二名入営七名ナリ、採用人員ニ比較シ解雇者ノ多キハ甚ダ遺憾ナリ。

ロ、工場事業場技能者養成令ニ依ル養成機関ハ設置ノ計画中ナリ、厚生省ニ三月以上ノ技能者申告数ハ一、〇〇五名ナリ、 厚生省告示第五十六号ニヨリ技能者養成数ハ三年間ニ六十五名ナリ。

5.工場設備ニ関スル事項

青年学校舎及寄宿舎増築中ナリシ(木造二階建三七六坪)本月竣工ス

6.軍機保護及警備ニ関スル事項

防諜連盟本部ト連携ヲ密ニシ厳重ニ実施シアリ又三月七日防諜連盟幹施ノ下ニ陸軍少将持永浅治氏ノ防諜ニ関スル講演ヲ聴取ス

三、指示又協定事項

陸軍ノ試製品ニ対シ、当工場ニ於テ辞退スルガ如キ事無キ様技術員ノ更ニ研究心旺盛アラン事ヲ要望ス

四、其ノ他参考事項

工科学校生徒ノ無線機類修理作業及研究資料ノ実習ヲ開始ス其ノ人員左ノ如シ

三月九日ヨリ五日間     露無少尉以下四十二名

三月十七日ヨリ五日間   増野少尉以下四十一名

三月二十九日ヨリ五日間 小川少尉以下四十一名

 

 

件名標題(日本語)

日本無線電信電話株式会社

階層

防衛省防衛研究所>陸軍省大日記>密大日記>昭和14年「密大日記」第14冊

レファレンスコード

C01004718700

言語

jpn

作成者名称

日本無線電信電話株式會社担任 監理官陸軍砲兵中佐 西川善吉

記述単位の年代域

昭和14年3月

規模

9

内容

管理月報(3月分) 日本無線電信電話株式會社擔任 監理官陸軍砲兵中佐西川善吉 管理月報(3月分) 一、一般ノ状況 東大崎ヨリ移轉シテヨリ七ヶ月諸事諸設備ハ整ヒ業務愈々軌道ニ乗ル目下幹部以下時局ヲ認識シ軍部ノ利用ニ應ズベク努力シアルヲ認ム 二、管理業務 1.原材料取得状況別紙第一ノ如クニシテ、本月ニ於テハ所要ニ対スル入手半数ニ及バス作業困難ニ向ヒツツアリ。 2.生産実施ニ関スル事項 一般ノ状況ニ述タル如ク業務愈々本格的トナリ、完成品略ボ生産命令通リノ状態ニ復セリ延期出願僅カニ一件ニ止マレリ 3.工場作業状況 イ.工場作業状況調査表別紙第二ノ如シ ロ.各部隊別利用実況 別紙第三ノ如シ ハ.陸軍ニテ尚利用シ得ル餘裕ノ有無

 

 

 

 

 

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