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地1号受信機(ム-65)の定期点検記録

2013年09月06日 00時11分58秒 | 01陸軍無線機器

地1号受信機(ム-65)の定期点検記録

地1号無線機には、大別すると前期型、後期型、ム-65型と変遷しました。
本機は正式にはム-65改受信機と呼称した受信機です。
ただし、入手時点では、銘板には短波受信機ARRとあり、地1号受信機ではないようですが、どうも公官庁向けに納品したものかもしれません。
なお、部品の一部ですが抵抗器には、理研製昭和20年2月と印刷されておりました。
来歴ですが、平成8年頃に東京の人からCQ誌のハム交換のページで購入したと記憶しております。
修復には約5年を費やしておりますが、正確な日付は記録しておりません。
修復にあたっては、抵抗器はL型抵抗器、コンデンサー類はオイル及びマイカと当時と同じ規格のものを採用しています。
平成13年頃には、修復工事を完了し、単に自己満足したらほかの使い道もなく、あとは長期保管することとなりました。
今回は久しぶりに機器の状態を定期点検するこことしました。
通電するとAF出力は蚊の鳴くような音声で明らかに異常と思われる状態となりました。
本格的な修理を開始するため少しエージングをかけておいたら、今度は正常に受信できるようになってきました。
明らかに、エージングにより現象が異なってきております。
なお、その他の機能を確認すると、BFOが発振していないことがわかりました。
このため、BFOの発振不良を調査していると、受信機から煙が上がりだしたので急いで電源を停止し、故障個所を調査しました。
故障原因は部品番号111のマイカコンデンサー0.01μFがショートしていました。
今回は、マイカが用意できないのでセラミックで交換しました。
旧軍の無線機の部品は番号と部品名称が必ずあり、今回の部品名称は、「第二局部発振管陽極側路蓄電器 0.01μF」となります。
これで修理完了とたかをくくっていたら、今度最初の現象であるAF出力の大幅低下の現象が再現しました。
今度は本格的に全体調査するため、各真空管の電圧の測定から開始したところ低周波増幅管のG2が0Vなっておりました。
ここでも、マイカコンデンサーのショートが原因です。
部品番号108、部品名称は「第二低周波増幅管遮蔽格子側路蓄電器 0.01μF」のマイカをセラミックコンデンサーに交換して正常に戻りました。
IFTは再度調整しましたが、あまりずれはありませんでした。
受信に関しては下位の周波数で受信レベルが低下しているのでトラッキング調整をしようとしましたが、OSCの固定トリマーの調整穴がありません。
穴はRF1のコイルにありますが、ここでは不要です。
終戦直前なことといえ、製造ミスです。どうのようにしてトラッキングをしたのか不思議です。特殊な治具でも作ったのかもしれません。
トラッキングについては、別途考えることとし、今回はここまでで定期点検を終了とします。

注 掲載した回路図は茨城県のSさんから頂いたものです。

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